ひとり新聞 2008年2月10日号 <雪かき>


温暖化だというけれど、今週は3回も雪が降りました。先週の日曜日に降った時は、裏の家のご主人が、 我が家の裏側の道を、全部、雪かきしてくださったので、今朝は、早々に外に出て、雪かきをしました。
物置に、ちゃんと雪かき用のスコップと長靴が入っていました。父の長靴は履かなかったけれど、スコッ プを持って、水分たっぷりの雪を道の端に寄せました。

幼い頃、祖母から「家の前を掃いて」とか、「雑巾掛けして」とか、よく言われました。掃除、洗濯は勿 論のこと、季節の準備から、縫い物、編み物、刺繍、ケーキ作り等、みんな、祖母に教えてもらいました。 器用だった祖母にねだって、あれこれ教えてもらいながら、いろいろな話を聞かされていたのだなぁ〜と 思い出しています。

家の前の道を掃除する時は、「隣りの家の前まで、ほんの少し余分に掃除をするように」と、教えられま した。そして、「あまり余分に掃除をしてはいけない」とも、教えられました。
お隣の前の道まできれいに掃除をしてしまうと、掃除が行き届いていませんよと合図を送ることになりか ねない。何事も按配が難しい。良いことだからと言って、どんどんすれば良いというものじゃないのよと、 竹箒を持った着物姿の祖母が言っていたことを思い出しました。

今日は雪かきだから、そして、この間の雪の日には、裏の家の人にも、隣の家の人にも、お世話になった からと、それぞれの家の玄関前まで雪かきしてもいいよね。そう思いながら雪かきをしました。
実家暮らしが始まって、8ヶ月余り。いろいろな場面で、祖母の言っていたこと、父の言っていたこと、 母の言っていたことを思い出します。

雪かきをしている時に、自転車に乗った女性が軽く会釈をして通り掛かりました。自然と「お気をつけて !」ということばが出ました。
最近は、今まで思っていてもなかなか口に出せなかったことばが、自然と出せるようになりました。不思 議な変化です。自分の死が身近になったせいかもしれません。