2001年8月、私はゲイの劇団「フライングステージ」のことを知りました。「面白い
から…」と友人に誘われて、最初に観たのが「ひまわり」。たくさん笑って、ちょっぴりしん
みりして、でも頑張って生きているのね!と、すごく切ない思いもしました。
それがきっかけになったのか、なんとなく性同一性障碍のことが気になるようになりました。
最近「オカマは差別か」(ポット出版刊)という本も、興味深く読んだばかり。そこへ、タイ
ミングよく「ロバート・イーズ」のリーフが届きました。
女性として生まれ、結婚して二人の息子を育てたあと、男性として生きることを選択した
ロバート・イーズ。皮肉なことに、子宮ガンに侵されてしまいました。胸の手術は終わってい
て、最後にたったひとつだけ残っていた女性の部分が癌になってしまうのです。
農場で一人暮らしをしながら、愛する人(彼女は男性から女性になっている)と愛を育み、仲
間たちに支えられて、最後の時間を過ごしていく…。
ジェンダーの大会に出席することが目標となって、弱っていく身体をなんとか支え、晴れ舞台
も務めることもできました。
イーズの息子さんが、可愛いお嬢さん(イーズにとっては孫)を連れて会いに来ます。息子は、
「彼女は・・・」「母は・・・」「彼は・・・」と、語ります。
ロバート・イーズは、とても良いお母さんだったのだのでしょう。でも、今は男性になってい
る…。子どもを連れて会いに来る息子さんの気持ちを思うと複雑です。誰もが、深く考え生きて
いる。今、何をすることが一番大切なのか…。とても、考えさせられる映画でした。まるで哲学
者の言葉のような字幕が、続きます。
ロバート・イーズが亡くなる。パートナーのナレーションで、静かに語られる最後の様子。愛
する人を失くした悲しさは、どんなに深いことでしょう。でもどんなに辛くても、愛する人と
出会えないより、出会えたほうが幸せなんだろうなぁと、確認するように思ったのは、私だけ
ではないでしょう。
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