本物の涙は美しい!
作品名:涙女
監督:リュウ・ビンジェン
2002年作品
カナダ・フランス・韓国 (中国では撮影許可さえ下りなかった)
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「涙女」は、起き抜けに歯を磨くシーンから始まります。痰は吐くし、手鼻はかむし、グッワと
水を吐き出すし・・・。私が痰を出すことができないからという訳ではないけれど、中国では手鼻は
当たり前なのかもしれないけれど、どうもこのがさつさ、好きになれそうにありません。
そのうえ、捕まった時に子供抱いていた方が有利だからと、知り合いの幼い子供をお金で借りて、違
法DVDを売りに街角に立つのですから・・・。
売上を胸に突っ込んだあと、グイは警官に捕まってしまいます。でも子供のお陰でお咎めなし。
商品の没収だけで、なんとかその場を逃れることができました。
「お前のお陰だよ」と、借りていた子供を返しに行くと、なんとその家はもぬけの殻。家賃を払えず、
一家で逃げてしまったらしい・・・。
「どうなっているのよー!」とばかりに家に帰ると、ぐうたら亭主はマージャンの真っ最中! きれ
たグイが大声で亭主を責め立てると、その喧嘩が仲間も巻き込んだ大喧嘩に発展してしまいます。
亭主が仲間に怪我を負わせてしまい、その治療費も、逮捕された夫の保釈金も、稼がなくてはならな
くなってしまいました。
「なんか、私、悪いことした?」と、やけになるグイ。
治療費の取立てに来た相手を嘘泣きでかわすグイ。その泣き振りの良さに目を付けたのが幼馴染みの
元カレ。
「亭主のためにお金が必要なんだろう?」
元カレの葬儀屋と組んで、葬儀の時に雇われて泣く「哭き女」になる決心をしました。
皮肉なことに元劇団員だったグイの泣き振りの良さが評判を呼んで、どんどん売れっ子になっていき
ます。
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お金が貯まり始め、なんとかなりそうかな・・・と思ったところで、夫が・・・。
お金のために流し続けてきた後ろめたくて嘘ぽい涙が、本物の涙になった時、グイの手にはたくさん
のご祝儀が・・・。ついに流した本物の涙!
がさつで、図々しくて、逞しいグイだけれど、その裏側に脆さや寂しさや孤独を抱えて生きている。
グイの不安さが伝わってきました。
犬のための豪華な葬式など、現在の中国の拝金主義や精神的な荒廃振りなども描かれているところも
興味深い。
好きになれそうにないと思ったグイに、ラストで共感してしまった私。思い切り泣いていいよ。そし
て、また元気なグイになってね!
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