純愛の秘密


  作品名:もっこす元気な愛
  監督:寺田靖範
  2005年作品
  日本






人を愛するって、こういう感じだったよね・・・と、思い出させてくれた純愛物語。
誰もが経験したことのある切ない思い・・・。
人を好きになるって、それだけで、幸せなことなんだよね! と、思わせてくれました。 でも、あまりにも素直な純愛ドラマだったので、ドキュメンタリーというより劇映画のよ うな印象を受けました。





「共生ホーム・元気」



一軒家を借りて、脳性麻痺で障碍を持つ哲也さんは、ふたりの仲間と一緒に暮らして います。4歳の時から養護学校を卒業するまで、施設や寮で暮らしてきた哲也さん。
「地域から離れて暮らしたくない!」と決心して、卒業と同時にアパートで暮らしを始め、 その後、一軒家を借りて暮らしています。





4年前、友人の結婚式で出会った美穂さんと哲也さん



お互いの愛を育みながら、結婚の意志を固めてきました。でも、一人暮らしで身体の 弱い美穂さんのお母さんは大反対! 二人はいろいろな説得方法を試みてきました。
今日は、哲也さんと会おうともしてくれない美穂さんのお母さんに、気持ちを伝えるため に「手紙を書こう!」ということになりました。



    

「共生ホーム・元気」の住人・亮司さんと恭弘さん



ポリオで左足に障碍があり、うつ病とも戦っている亮司さんは小説家希望。
「障碍があって、母親が大反対していて・・・。ストリーの展開としては上出来だなぁ〜」 と、呟きます。
二人で相談して完成させたお母さんへの手紙を校正し、アドバイスをするあたりは、作家と しての風格さえ漂わせていました。

哲也さんと同じ障碍を持つ恭弘さんは、自立生活を目指して、「共生ホーム・元気」で一人 暮らしの練習をしています。
仕事の後のビールをこよなく愛する爽やか青年で、笑顔がステキだ。「もっこす元気な愛」 は役者揃いで、まるで映画を撮るために集まったみたいな感じでした。





運転免許を取るぞ!



会おうともしてくれない美穂さんのお母さん。
「もっこす」とは、熊本弁で「がんこもの」「わが道を行く」という気質を表す言葉。お母 さんも“もっこす”なら、哲也さんも“もっこす”だ。

「くまもと障害者労働センター」で働く哲也さんは、活動範囲がどんどん広がり、運転免許 を取得しようと決心します。何年掛かっても、がんばるぞ!
足で運転できるように車を改造し、適性検査に挑戦し、教習所に通う許可を取り付け、試験 勉強をし・・・。ここでがんばらなかったら、美穂さんのお母さんに認めてもらうことも諦 めることになってしまう・・・。

哲也さんは、すごくコミュニケーション能力が高い。人の気持ちを察する能力が高い。だか ら、ひとつひとつの言葉が心に響いてきます。美穂さんが好きになるのも分かるよなぁ〜。 でも、お母さんの気持ちだって分かるし・・・。子供の幸せを願わない親はいないのだから 結婚しちゃえばよいのに・・・と、二人を応援しながら見続けました。

「妻はフィリピーナ」でも、「もっこす元気な愛」でも、二人が布団の中で、もそもそする シーンがあります。よく、そういうシーンが撮れたものだと思って、寺田監督に質問してみ たところ「得意技なんです」という、返事が返ってきました。
得意技??? (@_@)???

寺田監督は、撮影の時、時には、こちらの意図を説明したうえで、演じてもらうこともある そうです。もちろん、その後の編集の時に、リアリティを失わないように構成するそうです が・・・。
確かに、撮影となれば、カメラを意識しない人はいないし、「いつものように、していてくだ さい」とお願いしたところで、カメラがあるというだけで、いつもではなくなってしまいます。 いつものようを、自然に撮るのはすごく難しい・・・。“こちらの意図を説明したうえで演じ てもらう”という発想は、私にとって“大発見”でした。





元気が貰える純愛物語 「もっこす元気な愛」。どうぞ、ご覧ください。
詳しい上映会情報などは  もっこす元気な愛 サイトへ!


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