2010年9月28日 尾道で聞いた朗報
新しいパソコンが届いてから、毎日毎日、テープを取り込む作業(キャプチャー)に、どんなにがんば
っても1ヶ月くらいは掛かる感じでした。この間、私は編集に関しては何もできず邪魔をしないように
するしかありません。
編集者はキャプチャーしながら、ノートにテープのどこにどういう絵が入っているか書くという作業を
していて、その中でこういう絵があれば、こういう編集ができるとか、あれとこれが繋がっていくなど、
いろいろなことを考えています。
今回の作品では私はプロデューサーも兼ねているので、お金を節約したい気持ちもあるし、きちんとし
た作品にしたいという気持ちもあって、あれこれ編集に関しての思いを編集者から聞かされると、カメ
ラマンとしてはたくさん撮りたい気持ちになるし、プロデューサーとしては掛かる経費に見合う収穫が
得られるだろうかと考えが揺れることになります。
「大黒座」の長女のみちるさんが4月から尾道の大学に進みました。母親の佳寿子さんが一緒に尾道へ
行った時のことを、立ち話のような感じだったけれど話してくださった。その話が、映画館のお母さん
らしさに溢れたとてもステキなお話だったので使いたいと思っていました。
四宮さんは、みちるさんが「シネマ尾道」でボランティアスタッフを始めたという私の情報に、直ぐに
撮影に行くようにと言いました。
ご本人は撮れられたくないらしいし、佳寿子さんからも「撮影はちょっと」と、お断りされてしまいま
した。撮影することで子供の将来を狭めてしまうようなことは避けたいというお気持ちがあるようでし
た。私自身も母親なので、佳寿子さんのお気持ちは良く分かるし、みちるさんも撮られたくない年齢だ
ろうなぁ〜とも想像できました。
でも、佳寿子さんの尾道へ行った時の話は使いたいし・・・。迷った末に、尾道の景色や「シネマ尾道」
の外景、一度は1館もなくなった映画館をNPO法人として蘇らせたという「シネマ尾道」の方のお話
も伺いたいと思って尾道へ向いました。
初めて訪れた尾道はとてもステキな町でした。人口14万人。丁度浦河の10倍の人口があり、映画の
町という印象の強い尾道に映画館がなくなってしまった時期があるというのは驚きでした。
「シネマ尾道」で紹介していただいたビジネスホテルに荷物を預けて「安くて美味しいお店はありませ
んか?」とお尋ねすると、なんとホテルの裏から出ればほぼ目の前にあるお店「すえ膳」を紹介してく
ださった。
紹介された「すえ膳」に行くと「シネマ尾道」の番組表がカウンターに置いてあって、ご主人が「若い
人ががんばっているんだよ」と嬉しそうに話してくださいました。
「子供の頃には8館もあった映画館が1館もなくなってしまって、それを若い人たちががんばって再生
させたのだ」と。
翌日、「シネマ尾道」の外景を撮影していると携帯に着信が・・・。プロダクションの社長からの電話
だったので慌てて出ると「お化けが出たよ」とのこと。
「えっ、お化けですか?」と、私。
その日が助成金の発表のある日で、ネットで検索したら「小さな町の小さな映画館」の文字があったと
いうのです。
一瞬、驚きで思考が止まる感じでした。遠い尾道で朗報を聞くことになるなんて! 感謝! 感激!
まさか助成金をいただけるようになるなんて! ありがたい!
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