若い失語症者のつどい 紋別砕氷船の旅 2001年2月10日〜12日
20〜30代の失語症の若者たちとご家族、ボランティアの皆さんで
冬の北海道(知床・網走・紋別・雄武)を旅してきました。
2月10日(土)羽田に集まったのは、若者7名(男4,女3)家族4名
ボランティア5名の16名。お互いにすでに顔なじみです。女満別空港
で札幌・旭川から参加の4名が加わり、バスで知床半島の「ウトログランド
ホテル」へ。この日は時に太陽も顔をのぞかせるような穏やかな日和
だったのに、夜8時の「オーロラ鑑賞」の時間には猛吹雪となり、観光は
あえなく中止。皆で宿の一室に集まっておしゃべりで過ごしました。
おしゃべりが最高の盛り上がりを見せたのは、マジメな好青年の林くん
(35才)が深夜0時近くなって、脈絡もなしに「小嶋恭代さん(実名)という
STが‘遠藤先生は前歯が出ていて空気がもれる筈なのに、発音がきれい
だ’とほめていましたよ」と、それこそ大まじめに言った時でした。ふれては
ならない話題にふれて、簡単に偶像破壊をするのは若者の特権でしょう。
11日(日)は網走へ向かう途中、バスが故障で動かなくなるという大ピンチ。
救援が来るまでの時間の長さに、北海道の広さを実感しました。それでも
大雪の降る中「網走監獄博物館」を見て、現地参加の人たちが待つ紋別
に着いたのが2時間遅れの4時過ぎ。夕刻5時過ぎに肌を切るような寒さの
中、雄武(おうむ)町の「ホテル日の出岬」という素晴らしい宿に到着。
ただちに失語症の若者11名(男7、女4)を囲んで総勢30名で1時間あまり
の交流会。会食の後は左手による「腕相撲大会」で思わぬ勝者が出たり
しました。この晩も若者たちは徹夜でおしゃべりをしていたようです。
12日(月)は、紋別で砕氷観光船「ガリンコ号U」で流氷観光。現地の
若者4名(男3,女1)との交流が短かったのが残念でしたが、大きな思い
出とともに東京にもどってきました。東京は雪もないし、電車は暖房がきき
すぎて暑いし、別世界ですね。ではまた近いうちに。(遠藤尚志)
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