2003-4 PJr.ジャンパー 地域別動向
                                ※資料の無断転用・引用は固くお断りします

    中学3年 中学2年 中学1年 6年 5年 4年 3年以下 女子
北海道 札幌(札幌・手稲) 4    5    5(2) 4(1) 1   3    2    3  
美流渡     1   1   1         
余 市 1    2(1) 1   1      1    1    1  
仁 木   1    1            
小 樽   1    1   1          
下 川 2    2    1         2     
朝 日 1                 
上 川   1      1   1        
名 寄 1                  
小  計 9    12   10   8   3   4    5    51  
東 北 青 森※   2               
秋田(鹿角) 6    1    1   3   2(2) 4    6    2  
岩手(田山)   5      1     1(1) 2    1  
山形(米沢・蔵王) 6    1               
 福 島     2    2               
長 野 野沢温泉 1    2    4   3   4   2       
白馬(白馬・小谷) 1    2    3(2) 3         2  
飯 山   1    1    2     2   2       
木島平*1   5(1)  3   5   2   1      1  
菅 平   1    1      4(1) 4   3      1  
新 潟 妙 高*2   4    4   2     1       
塩 沢*3 2    5      3(2) 2   1      2  
上 越  1    1               
小 出          1   1       
群 馬 草 津    2    1(1)   2(1)     2  
水 上※   1               
富 山  大 山   1    1    1      1   1       
岐 阜 久々野 1    3               
東 京 調 布    1        1        
  小  計 23   40   19   24   21   25       
                   
  総  計 32   52   29   32   24   34      203(15)
  競技歴2〜3年の概数 約20  約35  約15  15   8        
                   

 ・ ( )内の数字は女子
 ・ *1 長野市内からの通いの選手1名
 ・ *2 直江津からの通いの選手1名
 ・ *3 守門村からの通いの選手1名
 ・ ※は、全中に向けて、冬のみ入部する選手が多い
 ・ 「競技歴2〜3年の概数」というのは、初級者、女子選手を除く、大会での主要選手の概数を示す
 ・ 本州の場合、中学生までは98%がコンバインド選手として登録している

 【学年別競技者数の動向】

 近年における在団者数のピークは、97〜98年、すなわち長野五輪の前後にある。ただ、五輪直後は入団する子どもが北海道において著しく増えたが競技を続ける子どもは少なく、現在との比較の対象としては扱えない。そこで、五輪直前の97年度と現在の在団者数を比較してみると、総数においては約22%の現象である。
 総数だけから見れば「著しく減少した」という結論は当たらないが、学年別の構成を見ると傾向が浮き彫りにされる。特に、北海道のスポーツ少年団での入団者減少、サマー大会から積極的に参加する競技会構成選手の実数の変化を見ると切迫した現状を見ることができる。

 学年平均40人を大幅に割ったのが現在の中3であり、その下の中2で盛り返しているが、むしろこれは現在の中2(平成元年組)が特異年であり、以後の在団者の減少傾向は加速している。現在の中2は数だけではなく、中学全体で優勝をねらえる選手、あるいは高校生の中でも戦える選手が10名以上揃っている。余談であるが、カナダのナショナルJr.である田中雄也選手も、この学年である。

 小学生は元々、出入りが大きく実数をつかむのが難しいが、高学年となる5年生が目安となる(中学1年は、やめる子どもの数と始める子どもの数が相殺される)。その意味では、現在の5年生の在団者数が大いに気になるところだが、果たして学年のポケットとなるか、減少に歯止めがかかるかは関係者の認識次第であると思う。

 【入団者の増加した地域クラブ】

○秋田・鹿角スポーツ少年団
 K20mのスモールヒルがサマー化されたことを機会に、小学校低学年を対象にジャンプ体験会、体験講習会、小学校への大会参加の呼びかけを積極的に展開した。今まで小・中学生を一括して指導していたが、中学生への実質指導と入門期の小学生への指導を分け、コーチングシステムを改革した。
 また、保護者を引率指導員として具体的に活動へ取り込んでいることも特長である。

○長野・木島平Jr.ジャンプクラブ
 正式なスポーツ少年団ではないが、社会教育および体協の管轄として、実質的な活動はスポーツ少年団に近い(ただし、母集団の位置づけはない)。教育委員会を通じ、4月に各小学校に団員の応募がなされる。これは毎年ではなく3年に1度ほどで行われているようだ。

○新潟・塩沢スポーツ少年団
 塩沢町の公民館が核となり団員募集を行っているが、鹿角少年団同様、町在住の子どもに限らず受け入れている。
 2年前に著しく在団者が減少したが、スキー場で行われたアルペンジャンプ大会をきっかけに、当時の6年生が中学生になって6名入団した。今年になって、その兄弟関係や友だち同士の誘いかけから小学生も入団している。

○長野・菅平Jr.ジャンプクラブ
 全国の小学校で唯一、スキージャンプを正規の授業に取り入れている(選択性)。従来、中学進学の際、やめてしまう子どもも多かったが、野沢温泉のスモールヒルでサマー練習にも力を入れ始めている。ここでも入口は学校で、実質的な活動は地域クラブで..というシステムになりつつある。

 「やる気のある子がいれば、いつでも指導してやる」という認識では、少子化の現状や保護者層の意識の変化といった社会の変化に対して鈍感であるといわざるをえない。また、長引く景気低迷の中で、入門期からコーチできる指導者が不足している現状も深刻である。

 入団者の減少を打開するためには、小学校低学年からの広報・募集、教育委員会を通じての小学校への協力要請、選手強化指導とは別に小学生コーチを設ける(卒団生の保護者など)、母集団(保護者)の積極的関与、ただのイベントではない普及目的の体験会の開催、より広域からの受け入れ..などがポイントになるだろう。中学生や女子部については普及部、スカウト的存在も今後必要になってくると思う。
 また、近年、やっと増え始めた女子選手についても、15名といえば大会としても実質的な意味を持つ。目標の意識づけ、交流の拡大という意味で、夏休み・冬休みを利用して全国大会を開いてほしいと願っている。
                                                            (2003.8.17)

[HOMEへ戻る] [底辺拡大にむけての提言]