| 風の見えるジャンプ選手 (君が描く金メダリスト 葛西紀明選手) |
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その時、葛西紀明選手は飛びすぎてテレマークを入れることができなかった。
うでをグルグルとまわして、そのままガッツポーズをした。
ジャンプの選手はみんなすごい。お父さんは岡部選手をおうえんしているし、
お母さんは原田選手が飛ぶと悲めいをあげる。そして弟はジェローム・ゲの名前
が気に入っている。
僕は葛西選手を応援している。葛西選手は日本がこんなに強くなる前から何
度も優勝していた。プレオリンピックを応援したとき、ムササビみたいにフワリとう
いた。たくさんの中学生のお兄さん達が、カードで日の丸をつくっていた。日の丸
が大きくゆれた。日の丸めがけて着地したのかな。それとも、みんなの声でフワリ
とういたのかな。ジャンプの選手には風が見えるのかな。ぼくも風を見てみたい。
オリンピックの本番で、葛西選手は風にのれた。その風でスノーレッツがおど
っている。みんなも喜んでおどっている。ムササビも飛び出してきた。
日本の選手が優勝しても、外国の選手があく手をしたり、かたをたたいたりし
てくれる。優勝した選手はみんなにかたぐるまをしてもらえる。
ぼくはその時、オリンピックのはたの意味がわかった気がした。
(小2 和 大 1997.7)
| 長野五輪の前年、大手スポンサーの主宰する『君の描く金メダリスト』という絵と作文のコンテストがありました。当時まだ五輪観戦チケットも手に入らず、せめて想像の世界で葛西選手に金メダルをとってもらうことにしました。ところが絵の方は完成したものの、それにつける作文が書けないうちに和大は入院してしまい〆切が迫ってしまいました。我が子にしては力作の絵であり、仕方がないので病院で作文を書きギリギリの応募となりました。 結果は落選。しかし、家族の念願だった五輪観戦も実現し、日本選手は大活躍。家族の喜びは想像したよりはるかに大きいものでした。そして子ども達は今、風が見える選手になることを目標にしています。 その後、葛西選手の属するチーム・マイカルの厚意によって絵と作文が会報誌に掲載され、やっと日の目を見ることができました。 あれから4年。ソルトレイク五輪を前に、あらためて応援メッセージを送ります。 がんばれニッポン! がんばれ葛西紀明! 2001年 5月 |