英車 Q & A 一般編
英車一般に関し、よくある初歩的なご質問をまとめたQ&A集です。
随時追加します。
追加分は内容により、適当な位置に記載していきます。
Q:日常の足に使えますか。
A:整備済みの英車、少なくとも'50年代位からのバイクでしたら日常の足に充分になり得ます。
良く聞く「白煙は出て普通」、「アイドリングが不安定なのは、当たり前」、「夜走ればバッテリーが上がるのは、当然」、「英車はすぐ壊れる」等々、そし
て最後には「英車は、こんなもの」、けっしてそんな事はありません。
少なくともしっかりと整備された英車に乗っている人は、そのような事を言いません。
もちろん、現行車に比べ雨に弱い等々の絶対的な信頼性タフネスは劣り、高速全開等の無理は出来ませんし、乗りっぱなしにはできませんが、程度の良い英車
なら普通に走り、通勤通学にも使えます。
Q:右チェンジ車には乗った事がないのですが、大丈夫でしょうか。
A:1〜2日乗れば、慣れると思います。
'70年代前半車より、通常の左チェンジに変わっています。
Q:どの車種を買ったらいいのですか。
A:しっかりと整備された程度の良いバイクでしたら、好きな車種を選べばいいと思います。
購入してからの事を考えれば、部品の入手し易い車種の方が維持の面からは楽でしょう。
但し、比較的部品の揃い易いメーカー(トラ、BSA、ノートン等)のバイクでも、年式に関わらず意外と苦労する車種(部品類)があります。
Q:オリジナル車とカスタム車、どちらがいいですか。
A:上の質問にも関連しますが、どちらでもいいのではないでしょうか。
英車に限らず旧車の場合、一般的にはオリジナル車かどうかの価値判断は非常に重要になり、オリジナル車は高評価となります。
カスタム車は物にもよりますが、トラブル時の部品供給の面で難しい場合があります。
(日本車用等、何の車種用か分からない部品が流用されている場合もあるからです)
ただ、それらのリスクはありますが、結局は本当に欲しいバイクを選べばいいと思います。
Q:外観は汚くてもいいのですが、エンジン等機能のしっかりしたバイクが欲しいのですが。
A:そのようなバイクは、実際には殆ど存在しないと思います。
なぜなら、旧いバイクは外装をきれいにするより、機能面を完調にする方がはるかに手間(お金)がかかるのです。
普通、機能面を仕上げたバイクにはもう少しお金をかけ、外装にも手を入れるでしょう。
逆に外装は綺麗、内は「???」というバイクは存在します。
稀に、オーナーの意向で外観(塗装等)だけは極力新車当時のままを留めた機関好調の車両もあるにはあります。
但、そのようなバイクが市場に出ることはまず無いでしょう。
Q:「×××だけですぐ直る」と言う不動車を買おうと思うのですが。
A:とりあえずエンジンが掛からないと良否の判断が全く出来ず、基本的には部品代としての評価にしかなりません。
当たればいいですが、何とも言えません。
Q:エンジンオーバーホール済みのバイクを買った方が良いですか。
A:理想はそうでしょうが、価格とのバランスになります。
また、オーバーホール済みと言っても1部分だけかフルオーバーホールか、その内容が重要になると思います。
Q:英車で、壊れやすいウィークポイントみたいなところはありますか。
A:特別はありませんが、現行車と比べれば全てです。
下記は、現行車ではあまり考えられない故障例です。
・シリンダが上下2分割に割れた。(お話しをお聞きした時、当初は意味が理解出来なかった珍しいケースです)
・ミッションシャフトが折れた。(何回か見聞きした事があります)
・ギヤ類が割れたり欠けたりした。(時々見聞きする事です)
これを読み、「英車は?」と思った方は英車には初めから縁の無い方です。
但し、これは仕事柄たくさんの英車に接している関係ですので、ご自分のバイクでこれらの故障が起きるケースは稀でしょう。
Q:×××は、何Km/h出ますか。
A:1950年代頃以降の650クラスでしたら、現在の交通事情でも十二分に使えるだけのパフォーマンスがあると思います。
但し、現行ビックマシンに一度でも乗った事のある人にとり、動力性能面で不満が出る可能性があるのも事実です。
Q:ボンネとトロフィーは、乗った時に差はありますか。
A:故障覚悟で、トップエンドでのデーターを同年式車同士で計れば違うとは思います。
但、(個人的には)普通に乗っている分には殆ど違いはわかりません。
時に1キャブ車の方がスロットルが軽いので、レスポンスが良く感じる時さえあります。
ほんの少しだけ調子の悪いボンネは、調子の良いトロフィーより遅いという位の差なのかもしれません。
Q:×××という車種が欲しいので、輸入してもらえますか。
A:申し訳ございませんが、基本的にはお受けしておりません。
仮に、現地で一番高価で一番程度の良いバイクを輸入しても、そのままでは100%満足した日常使用は出来ない場合がほとんどです。
これは、日本人の要求が世界一シビアで、海外での程度評価と日本人の評価イメージが大きく異なる事も理由のひとつです。
そのために輸入後、どれ位の手間が掛かるのかは不明です。
お客様も実車を見ないで購入することになり、いろいろなリスクが発生する可能性がありますので、国内には無いような特殊な車種以外にはあまりお勧め出来
ないような気がします。
また、海外では一時より景気が回復しているからか価格も高騰気味で、送料等の諸経費を考えると国内相場の方が安い可能性もあると思います。
Q:地方都市在住ですが、近くに英車屋がありません。 個人売買で買っても、大丈夫でしょうか。
A:当然ながら、いくら程度の良いバイクを入手してもいつかは整備修理が必要になります。
ご自分ではメンテされないようでしたら、事前に知りあい等のバイク屋さんにあったってみるのがいいでしょう。
現行車のバイク屋さんはメーカー系列が増えてきている事もあり、英車に限らず旧いバイクを敬遠する傾向にあります。
勿論、遠くても英車屋に持ち込めるのでしたら問題無いと思います。
長い目でみれば旧車は継続的なメンテが必要になりますので、英車屋に限らず特定の店を決めた方がいい思います。
いくつものお店に出入りするよりも、頼りになる親身な対応が期待できるのではないでしょうか。
Q:英車を入手したのですが、何か揃えておいた方がいいものはありますか。
A:ご自分でどこまでされるかにもよりますが、増締め等用に簡単な工具類(スパナ類位)とサービスマニュアルは必携かと思います。
マニュアルは難しい整備は出来ない方もオイルの種類、指定プラグ等最低限のサービスデーターを知る上で必要になります。
あと、ツーリングに出るようでしたら予備のワイヤー類とヘッドライト球位でしょうか。
何でもあればいいのですが、とりあえずはこれぐらいです。
車種年式にもよりますが、ヘッドライト球は英車屋にしか在庫が無いと思われます。
他の電球類の多くは、現行国産車と共通です。
Q:発進前の暖機運転は、どのぐらいの時間すればいいですか。
A:車種、地域気候、キャブセット等にもよりますが、(走行さえできれば)実際には2〜3分でいいと思います。
始動後、ほどほどの回転数で暖機をし、発進後しばらく油温が上がるまではあまり回転を上げないようにしてください。
必要以上の長時間低回転での暖機は、プラグかぶりや潤滑的にかえって不利になります。
但し、高回転での暖機や始動直後(特に最初の数秒)に回転を上げるのは厳禁です。
Q:タイヤの指定空気圧が、異様に低いように思うのですが。
A:年式によりますが、当時の道路事情やサスを考えると今以上にタイヤそのものをサスの一部と考えていたのではないのでしょうか。
現在の使い方からすれば、当時の指定タイヤであってもそれより高めでいいと思われます。
Q:走行時、タンクキャップからガソリンが漏れるのですが。
A:コルクパッキンタイプのタンクキャップは、満タンにすると必ず漏れます。
パッキンの良否点検は当然とし、給油量を7〜8分目に抑えてください。
また、タンク側の当り面がキレイになっているかを確認し、塗料やキズにより平面が出ていない場合は修正してください。
Q:英インチは、何年頃の車両まで使われていたのですか。
A:車種にもよりますが、'68〜'69年頃から徐々に英インチから米インチに変わっていきました。
但し、車種パーツによっては'70年代後半まで英インチ規格を使い続けていた物もあります。
一般的には、ボルトや工具等で何も呼称を付けずにインチ規格と言う場合は、現在主流の米インチの事になります。
Q:メーターの数値が合っていないようなのですが。
A:メーターが故障しているか、違うギヤボックスや外観はそっくりでも他の車種年式用のメーターが付いている事が考えられます。
Q:スープアップ出来ますか。
A:カムやピストン、キャブ等いろいろなパフォーマンス部品の出ている車種があります。
一般的に、カムについてはストリート用ハイカムを使った場合でも、上でのパワーと引換えに常用低回転域でのレスポンスが犠牲になり、旧車らしいフィーリ
ングは薄まりますし、もともと丈夫とはいえない耐久性に問題が出る可能性はあります。
Q:手動進角車ですが、走行時の調整はどうしたらいいですか。
A:自動進角と同じように、低〜高回転までバリアブルにレバー操作させればいいのですが、現実的には無理でしょう。
とはいえ進角させなければ走りませんし、かといってフル進角のままでアイドルさせるとキレイなスローは出ませんので、使用環境によりどこかで妥協するし
かありません。
Q:英車は、エンジン回転を上げて乗った方がいいと聞いたのですが。
A:多くの英車では、ヘッド廻りの潤滑はエンジンからの戻りで行っています。
ですから、あまり長時間低回転を多用するとヘッド等にオイルが回りづらいのは事実です。
だからといって、高回転を多用するのはオーバーホールまでのスパンを縮める事になるでしょう。
一般に回転を上げて使うと、発電量(充電)不足、アイドリング不安定、プラグかぶり等の不調には気付きづらくなりますが、その為に回転を上げるのは本末
転倒です。
それらの故障は直し、常識の範囲で乗って下さい。
Q:廃車証か通関書だけ欲しいのですが、売っていますか。
A:販売しておりません。
最近、「あれは、本当ですか?」「あの書き込みは、間違えていませんか?」等々、他のHPや掲示板についてのご質問を
いただく場合がありますが、それらについては直接そこにお問い合わせ願います。
ネット上には真偽とりまぜ色々な情報が流れておりますが、その内容を判断するのは各自の自己責任となります。
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