英 車 雑 感
英車の魅力って、何でしょうか。
・速いか?(一応、十分?)
・故障しないか?(メカに詳しくなれます)
・振動はあるか?(マッサージ器は不要です)
・静かか?(善良な市民には耳栓が必要です)
・造りは良いか?(BMWをお勧めします、乗った事ないけど)
現代の目で英車を純粋に機械として見れば、何一つ見るべきものは無いかもしれません。
英車に憧れているけど今一歩踏み出せないでいる人、大勢いると思います。
手間も掛かり、いろいろと劣っていても、「カッコイイ」「とにかく乗って楽しい」から全てが許せるのです。
思い切って勇気を持ち、一歩を踏み出して下さい!
そこには、バラ色の英車生活が待っております。
(注)場合により、灰色の場合もあります。
30年位前、まだ'70年代中ばのカワサキWに乗っていた頃、当時始まったばかりの旧車主体のとある大きな集まりに行くたびに、他の参加者のトラ等の英
車達に見とれていたものでした。
当時同行していた仲間は同じWやヨンハン、マッハ3 等でしたが、たまたまトラと接近遭遇した山道バトル?では誰もトラには追いつけなかったのです。
(誰一人、テクの問題にはふれていなかった記憶が)
後にトラに乗った時に分かりました、(今でこそレースで速いWも多いのですが)Wでトラと勝負するのは自殺行為であることを。
少なくとも日本の狭いワインディングでは、全く相手にならなかったのです。(やっぱり、腕のせいだけではなかったんだ!)
但し、軽快なハンドリングを「操縦性が良い」と言っていいものかは疑問です。
素人ライダーに正しい判断は出来ませんが、車体廻りはたいした事がないので、軽量な車体が寄与しているだけなのかもしれません。
英車にも乗っていた故M.ヘイルウッドだったら、どう思うのでしょう?(以外にコケちゃったりして)
でも、最近の集まりには殆ど旧車は来ていないとの事、当時来ていた多くの英車はどこに行ってしまったのでしょうか。
それから数年後の'80年、初めてイギリスに行きバーミンガム郊外の小さなお店に顔を出した時の事です。
ちょうど2人のメカニックが、トラ750の点火時期を調整している最中でした。
それはサーキットTやタイミングライトを使うでもなく、アクセルを煽りレスポンスを確認しながら、かなり大雑把にポイントベース板を廻すというやり方
でした。(この後、何回も現地で見る事になる方法ですが)
そして怪訝そうに見ていた私と目が合うと大きな声で一言、「ノープロブレム!!」(後ろにひっくり返りそうになったぞ)
大きくは間違いないだろうけど(笑)、「オイオイ、いいのかヨー」と言いたい気分。
しかし彼らいわく「英車はラブリー、日本車は(放り投げるマネをしながら)いらない」「日本車はオイル、英車には血が流れている」
等の話しには妙な説得力があり、さっきまでの作業も忘れて納得感心したものでした。
数年前に近くまで行った際に久しぶりに顔を出してみると、小さな平屋建て(だったと思う)が大きく立派な2階建てになっておりました。
そして、変わったのは建物だけではなく、国産4メーカー専業店になっていたのです。
店の中を覗いても、英車は見事なまでにゼロ!
代わりに、高そうなカーディガンを着込んだ今は亡きジャイアント馬場さん(本物じゃないヨ! 葉巻をくわえていなかったし)が鎮座しておりました。
そう、忘れもしないあの時、英車について熱く語ってくれた元オチャン(今ジイさん)の一人でした。
あの時の汚いツナギと熱弁は何処に行っちゃったのー、オ〜イ。
とても記憶に残る、英車にのめり込んでいくことになる出来事だったのに ‥‥‥ 。
英車じゃメシ喰えなかったのネー。
妙にシンミリとした一日となりましたとさ。
仕事は別にしても、英車との関わりもいつのまにかに長くなってしまいました。
個人的にはこれからも、お気楽英車生活を続けていきたいと思っています。
いち英車ファンとしても、よろしくお願いいたします。
