初めての英車選び

3大メーカーの代表的な車種を中心に、部品入手難易度と合わせて簡単な予備知識をまとめてみました。 それぞれの内容については、同じ車種でも年式による差や主観差もあります事をご承知置き下さい。 部品入手難易度    A・良い    B・わりと良い    C・あまり良くない    D・悪い

車  種

部品入手

総   評

トラ別体ツイン 500〜650

B
あまり剛性感は感じられない車体に、滑らかなエンジン特性。 スイングアーム車同士でユニット車より10キロ位重く、大柄。 '59年までのスイングアーム車は、シート形状によりユニットより足つき性が良い。 乗ってもユニット車程、500と650のエンジン特性に体感差が少ない。

トラユニットツイン 650

A
同年代のノートン、BSA各車と比べてもクランク廻りが軽く、シャープなエンジン特性。 軽量、小振りな車体。 ボンネとトロフィーのパワー差は、あまり感じられない。 サンダーバードはパワーで劣るが、より旧車らしいエンジン特性。 '65年式までは希少で、'65年以前レプリカも多い。 

トラユニットツイン 750

A
しっかりとした車体廻り。 大きく重い。 トルクがあり、普通に乗るぶんには650よりも速い。 650より、上で抵抗感のあるエンジン特性。 無理をして造ってしまったような箇所が見受けられる。 相場の関係から、年式の割に荒れた車両が多い。

トラユニットツイン 350〜500

軽量コンパクト。 前期は旧車らしく、後期はフリクションを感じさせないパワー重視のエンジン。 ノーマルとスポーツモデルでも、大きく違うエンジン特性。 500はパワーのある350そのもの。 良くも悪くも650とは全く別の乗り味。

トラカブ

小さい。 のんびり走ると面白い。 多くの部品はデッドストック頼みなので入手難の物が多かったり、大排気量車の物より高額な場合もある。 耐久性は今ふたつで、エンジン車体共に使い切った個体が多い。

トライアンフ トライデント

BSA ロケット3

独特なエンジン特性と排気音。 廻すと速い。 重いので、気を付けないとコーナーでガードレールと仲良しになれる。 後期モデルは車体廻りは良くなったがより重い。 CB750と販売時期が重なった事もあり、日本での評価は低い。

ノートンコマンド

A
新旧ハイブリット車。 トルク感のある、迫力あるエンジン特性。 しっかりとした車体廻り。 前後19インチで大柄。 エンジン振動を感じさせない。 850はよりトルク型になり、シャープさは薄れる。 コンバットエンジンは?

ノートン ドミツイン 500〜750

滑らかなエンジン特性。 フィーリングより実際には速い車種が多い。 しっかりとした車体廻り。 大きく重い。(特にワイドライン) 排気音質は?

ノートン ツイン 250〜400

部品供給に問題があり、現地でもトラに比べて人気は低い。 

BSA 別体ツイン 500〜650

排気音質の差か、ドミ以上に滑らかに感じるエンジン特性。 フィーリングより実際には速い車種が多い。 しっかりとした車体。 大きくはないが重い。

BSA ユニットツイン 500〜650

速くはなったが、排気音質のせいか?滑らかさが無くなってしまったように感じる。 しっかりとした車体。 

BSA ユニットシングル 250〜500

鉄シリンダ時代はパワーは無いが、エンジン車体共に旧車らしい。 アルミシリンダ車は高圧縮パワー重視で、滑らかさは無い。 441と500は迫力あるエンジン特性だが、慣れるまでは始動に苦労するかもしれない。 

BSA ゴールドスターDB・DBD

D
速い。 性能重視で、あまり耐久性を重視していないエンジン部品もある。 そのため、年間に距離を乗る人には向かない。 クラブマン仕様は、大柄な人でないと辛いポジション。 部品は割高。

ベロセット シングル 350〜500

D
シングルにしては、滑らで上質なエンジン特性。 個性的な排気音。 コストのかかった各純正部品。 クラブマン仕様は、大柄な人でないと辛いポジション。部品は割高。

各社 別体ツイン 500〜650

-
重く、大柄な車種が多い。 マイナーメーカー車の部品供給は良くない。

各社 別体シングル 350〜500

-
重く、大柄な車種が多い。 多くの車種は、廻して使うようなエンジン特性でないこともあり、エンジンに決定的なダメージが無い場合も多い。 マイナーメーカー車の部品供給は良くない。

その他

-
上記以外の多くの車種の部品供給は、あまり期待出来ないかもしれません。


 相場価格は人気度・程度・オリジナル度は勿論の事、部品入手の難易度が大きく影響し、現地でもその傾向は同じです。

初めてのバイクではなく初めての英車ですから、必ずしも小排気量車がお勧めとは限りません。

一般的には高年式大排気量車の方が丈夫ですし、小排気量車より部品も豊富でその金額も安いケースも多く、大きさに抵抗感さえ無ければそれらがお勧めか

もしれません。

それでも実際に購入した車両が、金銭面を考えると現実的には修理不能という程のダメージを負っている事も珍しくはありません。

相場や耐久性を考えれば、小排気量車の場合の方がその可能性はより大きいかもしれません。

購入時より不動または普通には乗れないバイクについては、単にひとつの故障を直す当たり前の修理では済まないケースが大部分です。

不動ではないにしても、動く(走る)と普通に乗れるは全く意味が違います。

普通には乗れないようなバイクを購入する場合、金銭的な事を考えれば自分自身で全て直せる事が大前提になります。

それらのバイクをご自分では直せない方が購入する場合、それ相応の覚悟が必要かもしれません。


 購入時のチェックポイントは始動性、アイドル安定、白煙、充電等電装、クラッチ、ギヤ入り、異音、オイル漏れ等々etc、基本的には国産車と全く同じ

です。

特別なバイクではなく、普通のバイクとして「不具合」を感じたら程度の差こそあれ、その通りなのかもしれません。

それは購入してからも同じです。


 英車は樹脂パーツを殆ど使っていない事もあり、見た目の割には車重があります。

前後19インチホイールの車種も多く、センタースタンドを立てる時にもテコの原理は使えずに腕力頼りの車種も多いのです。

中には250でも現行リッターマシンよりスタンド立てに腕力を要する車種もあります。

購入時には、それら取り回しについても確認して下さい。