12. 流星の季節

 ちょうど学校が夏休みの7月下旬から8月にかけては、
夜空に流れ星がたくさん見られる
季節です。いくつかの流星群が
同時に現れるためですが、その中でも特に活発なのが
「ペルセウス座流星群」で、ピークは毎年8月12日から13日ころの未明です。
出現数は1時間に50〜60個といいますから、平均するとその夜は
1分間に1個くらいは流星が見えることになります。
ペルセウス座は秋の星座でカシオペヤ座の東にあり、
夜中の0時ころにならないと昇ってきません。
観測するならそれ以降、夜明けまでの数時間ということになります。
今年は14日が新月ですので条件的には最良です。


“流星”とはいっても、夜空にかがやく恒星がなにかの拍子に落っこちてくる
という現象ではないことはご承知のとおりです。その正体は
主に彗星が軌道上に残していったチリのようなもので、そこへ
地球がさしかかり、
大気中に飛び込んでくると摩擦で高温となり発光します。
50〜150km上空で燃え尽きてしまうのが普通ですが、まれに大きなチリの場合、
燃えきらずに地上まで落ちてきます。
これが隕石です。

ところで「流星群」というのは、輻射点とよばれる、流れ星たちが
そこから飛び出してくるように見える場所が何座にあるかによって
―座流星群」と呼ばれるものですが、四方八方に流れた光跡の

もとをたどっていくと、ある一点に集まるというだけで、どこに流れるかは
誰にも分かりませんから、
どの方角を見ていてくださいというような
アドバイスはできません。ただ漠然と根気よく夜空を眺めるしか方法はなく、
あとは運次第というわけですね。
一瞬のうちに願いごとを三度唱えて、かなうかどうかのチャンスは、
誰にも平等に訪れるはずですよ。



上高地ビジターセンター発行『マガモ新聞』No.133(1996年8月8日発行)より

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