星空への招待


19. 満月の夜に

9月27日は、旧暦の8月15日にあたり「中秋の名月」が地上を明るく照らします。
旧暦=太陰暦は月の満ち欠けをもとにして作った暦ですから、“十五夜”のお月様は
数日前後することもありますが、ほぼまん丸い「満月」になります。
27日は、そのすぐ下の方に0.5等の土星も見えますので注目してください。

太陽暦を用いるようになって、私たちの生活と「月」とはいよいよ無縁なものになったよう
に感じますが、月の満ち欠けのリズムと自然界はあいかわらず深い関係をもっています。
潮の満干はその代表的なもので、海辺の生活では月齢は重要な情報です。
磯の生き物たちの活動にも大きな影響を与えます。

月夜に青く照らし出された山なみを、吸い込まれそうな恍惚感にひたって
見とれてしまうというような、“狼男”でなくとも月の光が心の奥に届いて、人間の行動にも
影響を与える場面がきっとあるに違いありません。統計上、交通死亡事故は
●満月と新月の日に多く、人身事故は上弦と下弦の半月の日に多発する、
という結果も出ています。
人間の心理状態と月齢の関係を調べて、事故防止に役立てられたらいいのですが…。

地震や火山の噴火が、月の満ち欠けに関係ありとする説もありますが、はっきり実証され
ていません。ちなみに、あの兵庫県南部地震が起きたのは昨年1月17日、
●満月の朝でした。今も活動がつづく焼岳がいちばん最近噴火したのは
1962(昭和37)年6月17日。調べてみると、この日も●満月でした。
満月の夜に何かが起こる… ミステリー染みていますが、因果関係が科学的に
実証できる現象も少なくないのだろうと思います。




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