あさお 星空への招待 

          65. 6月11日の朝は部分日食 

            今回は星空というより昼間の空で見られる天文現象の話です。            

            日本で見られた日食としては‘98年8月以来の部分日食が 6月11日(火)の    
           朝、全国で見られます。今回の日食はグアム島近くのテニアン島で太陽の99.1%が
           隠されてごく細い指輪のような状態となる「金環日食」が観測できるため遠征する  
           天文ファンも多いようです。私も過去3回、皆既日食を求めて海外遠征したクチで   
           すが、ここ数年はチャンスに恵まれず悔しい思いをしています。              
            金環日食は近年、沖縄や小笠原沖でも見られましたが、私はまだ見たことがあり  
           ません。「日食」をきっかけに天文の世界にのめりこんだ人は意外に多くて、宇宙飛行
           士の毛利 衛さんもそうであることは有名です。観る者に深い感動や自然に対する畏怖
           の念を抱かさずにおかない日食を、子供時代に目の当たりにしたら相当なインパクトが
           あるに違いありません。ただし今回のような中程度の部分日食では迫力に欠けます。

            今回は平日の朝ですので通勤・通学の時間帯。浄土平で、吾妻小富士上空の欠け
           た太陽をみるのはどんな気分でしょう。私の場合、部分日食は欠けた太陽の姿よりも
           その日食をどこで見たかという事が記憶に残っています。北アルプスの槍ヶ岳登山中
           に槍沢で仲間と見た‘90年7月の部分日食。19年前の今回と同じ日、6月11日(土)
           にはインドネシアのボロブドゥール遺跡で起こった皆既日食がテレビで生中継され、真昼
           の闇と現地の人々が打ち鳴らす不思議な民族楽器の音色、そして皆既日食の瞬間を、
           放課後のクラブ活動をサボって観た記憶とともに思い出します。

            部分日食は2、3年に一度は国内で見ることができます。次回は2004年10月です。
           10年後の2012年5月には、本州の一部で見られる金環日食があり、2009年には
           奄美大島付近で太陽が完全に月に隠される「皆既日食」があります。
           6月11日(火)仙台での日食の様子
               欠け始め 6時48分頃→
             食の最大 7時45分頃(食分41.9%)→
              終わり  8時49分頃


                ※あくまでも観測対象は太陽ですから、決して直接見たり、色付きの下敷きなど安易な
                 減光方法で見ることのないよう注意しましょう。昔ながらの煤ガラスは安全です。

                 入手できれば専用の「日食グラス」か、感光した白黒フィルムを現像したものでも
                 代用できます。


              浄土平ビジターセンター発行 「浄土平にゅ〜す」 No.44(2002年5月23日発行) より
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