星空への招待

67.空から降る一億の星

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 ドラマのようなタイトルを付けてしまいましたが、現実は今年もドラマ以上に
ドラマティックに展開するかも知れません。“一億”は少々オーバーですが・・・
 
今回は、昨年 日本の夜空で大出現した しし座流星群の話です。
ご覧になりましたか?
従来、彗星や流星群の見え方、出現予測は当たらないものとされてきましたが、近年
流星の出現予測は驚くほど正確になり、昨年の大出現もそれが実証された形となりました。
浄土平は冬期閉鎖後で、福島市内も吾妻山のほう(西の空)に行くほど雲の多い夜でし
たが、私も自宅の庭で観測した2001年11月19日午前2時頃の“流星雨”は、今まで
見たこともない、スゴイ光景でした。
複数の流れ星が同時に、しかも絶え間なく現れつづける夜空・・・
いったい何個の流星が流れたのかとても数えきれません。
おそらく二度と体験できない流星雨だったでしょう。

二度と体験できないというのは、つまり今年は“流星雨”と言えるほどの出現は期待
できないからです。昨年は月明もない最高の条件でしたが今年は満月前夜、
これは避けようがありません。
ライティネン(フィンランド)、イェニスキンズ(NASA)、アッシャー(英国)ら、
昨年 詳細な出現予報を発表した研究者は、今年はアフリカとアメリカでの
大出現を予測しており、これらの国への流星観測ツアーも多数企画されています。
これらの地域では一晩で数100〜1,500個の流星出現が予想されますが、
当然、10〜30万円程度の旅費も必要です。
どうしても見たい!という方は、海外遠征するしかありません。
(ツアーに関して、詳しくは天文雑誌等をご覧ください)

それでは日本ではどうなのか? 
観測には東の空が開けた場所が適していますが、
夜空に要注目の時間帯が何回かあるようです。
11月18日(月)の早朝、 19日(火)の早朝(18日22時〜翌朝 日の出まで)
19日の夜半前(22時〜25時ころ)、数10個程度の流星は見られそうです。

ひょっとすると、もしかしたら昨年のような大きなピークに遭遇できますように
と期待して、星に願いをかけたいものです。(あさお)


浄土平ビジターセンター発行 『浄土平にゅ〜す』No.49(2002年10月27日発行)より