
69. 6万年ぶりの火星大接近
2003年8月― 幼いころは遥か未来のような気がしていましたが、
気が付けば目前に迫ってきています。
次第に話題となりつつある 火星大接近の話です。

↑2003年8月27日 火星最接近の日 21時00分の南の空
現在、みずがめ座の中に見えている地球の隣の惑星・火星が、
8月27日の地球最接近に向けて徐々に明るさを増し、
大きく見えはじめています。
星空を見上げる機会も多くなる夏休みのころ、
最接近時には−2.9等(夜空では月、金星に次ぐ明るさ)という
赤い巨光で注目を集めそうです。
火星の接近は、内側の軌道を回っている地球が火星に追いつき、追い越す
2年2ヶ月ごとに起こっていますが、火星のいびつな楕円軌道のため、
軌道上のどこで出会うかによって接近時の距離はかなり違ってきます。
夏の接近なら大接近、冬の接近は小接近となります。
今回はいわば“超大接近”で、地球との距離は5576万km、
これほど近づくのはネアンデルタール人も観賞したのでは?と言われる
紀元前57537年以来のことで、次の機会は23世紀の
西暦2287年らしいです。
このチャンスにぜひ望遠鏡で覗いてみてください。
火星にも季節があり、継続して見ていくと「極冠」と呼ばれる極地方の
ドライアイスや氷の白い輝きが、これから春から夏への季節変化で
どんどん小さくなっていく様子が観察できます。

↑2003年8月27日 21時00分の 火星の様子
赤茶けた地面の色とうす暗い模様も、口径の大きな望遠鏡になるほど
細かく見えてきます。
もちろん、浄土平天文台でも観望会が開かれます。
口径40cmの反射望遠鏡で火星を一目見たい!というお客さんで
今夏は たいへん混雑しそうな予感がします。
(あさお)
浄土平ビジターセンター発行 「浄土平にゅ〜す」 No.54 (2003年6月23日発行) より