70. 街なかでも火星を見よう

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浄土平周辺のハクサンシャクナゲが近年になく数多くの花を咲かせ、
私たちの目を楽しませてくれた今年の夏、夜空に目をやれば
夜半の南空に赤々と
火星 が輝いています。

私たちの生涯でいちばんの観測好機であることは前回も書いたとおりです。

火星など惑星は星座のなかを少しずつ移動していきますが、今年の火星は
秋まで
みずがめ座の中に見えています。火星が東の空に昇ってくる時刻は、
7月25日で午後9時ころ、
8月初旬で午後8時半ころ、
8月中旬で午後7時半ころ、
8月末には午後6時半ころ… と次第に早まってきます。

星座が分からなくても、今夏の夜空に火星以上に明るい星はありませんから、
誰が見ても一目瞭然!です。

  夏といえば毎年話題に上る ペルセウス座流星群(8月13日未明がピーク)は、
ちょうど満月の日と重なっており条件は最悪。
火星に話題をさらわれて影の薄い
年になりそうです。

でも明るい流星はいくつか見つけることができるでしょう。

惑星は、月明かりや街の明かりを気にせず観測できるという特徴があります。
望遠鏡を高倍率にして覗くため、地球大気の揺らぎに大きな影響を受けます。
じつは、なんとなく空気が淀んでいる気がする都会の夜空のほうが、
大気が安定してよく見えることが多いのです。

火星大接近の今夏、都会に住んでいるからと悲観せず、
星空に目を向けてみてください。
    (あさお)


浄土平ビジターセンター発行 『浄土平にゅ〜す』 No.55 (2003年7月22日発行)より