06. 空カン分別率

一般の家庭ゴミの回収でも、最近は細かな分別を指定する自治体が増えてきています。
「可燃物」を 紙類とビニールに分けたり、「ビン」でも透明ビン・茶色ビン・その他に
分けて回収に出すよう指定したり、地域によって区別の仕方はまちまちですが、
そういう傾向にあることは確かです。

観光地などにある公共のゴミ箱では、あまり細かく区別した捨て方を
お願いしているところは見かけませんが、上高地では、昨年から
試験的にカン類を「アルミ缶」と「スチール缶」とに分けて捨てていただくよう
ゴミ箱に表示してみました。

“観光で来ている”という気の緩みからでしょうか、結果は、現状では
正しく区別して捨てられている割合は7〜6割程度といえます。

お客さんにとっては、何かを飲むことが重要で、そのカンの材質が
何であろうと別にたいした問題ではない、という感覚なのでしょう。
アルミ、スチールの違いを意識しない人も多いようです。



ですが、現代はリサイクルの時代で、単なる消費社会ではありません。
物を購入するときから、常にリサイクルという意識をもって、
選び使っていかなければなりません。

もう一度 カンをよく見て下さい。最近はほとんどの商品に
○スチール」 「△アルミ の リサイクルマークの表示があります。

もし皆さんが“てきとうに”捨ててしまったとしても、回収する際には
キチッと分別されていないと再利用はできません。
“てきとう”な捨て方をされると、それがすべて裏方の負担となってのしかかるのです。
自動分別機のようなハイテク機械が上高地に
あるわけではありませんから、カン類は1コ1コ手作業で
アルミと スチールに分けるという分別作業を 焼却場でおこない、
ようやく回収 ⇒ リサイクルに出せるのです。



夏になればお客さんの数とともに、空き缶ゴミも急増します。
捨てる際のちょっとした区別をどうか面倒臭がらずにご協力下さい。
それだけで、その後の作業の大幅な軽減となります。
リサイクルの意識を高める効果もあると信じています。そして
できることなら「ごみは持ち帰り」のルールを思い出して下さい。

飲み残しの入ったまま捨てる、灰皿代わりに吸い殻をたくさん詰め込んだ缶を捨てる―
言うまでもないことですが、こういった行為は分別・リサイクルの大いなる妨げです。
私たち裏方も日々、嫌がらせとも思える
非協力的なゴミの捨て方と闘っています。


上高地ビジターセンター発行「マガモ新聞」No.177 (1998年7月20日発行)より 文責:あさお