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日々の泡

2003年12月

03.12.31 標なき森
大掃除は、結局、来年に積み残します。
って、毎年のことだからわかってたけどね。
1月いっぱいくらいで終ればいいや。
今年をもう少し、振り返る。

先日の職場での納会で、30代男が集まって、髪の話になった。
「実は、GOTOさんの髪、けっこうヤバいなあって思ってたんですよ」
取引先の営業マンに言われた。なんて率直な…。
「いつぐらいから、そう思いました?」
「ぶっちゃけ、おととしくらいから…」
ワァオ! 見る人が見ればわかるのか。
訊いたら、みんな育毛剤とかフツーに使ってるのな。
知らなかった。世の30代は、そんなことになってるなんて。遅れをとった。
そしたら、40歳になったばかりの同僚に言われた。
「髪は、気にしすぎてもダメだけど、何もしないでいてもダメなんだよ」
うーん、深い。なんだか、人生のようだ。
嘘だけど。

それにしても、この1年で、けっこう老けたなあって思う。
髪、腰、腹、確実に中年の道を歩んでる。
「若さ幻想」から、そろそろ目を覚ましたほうがいいのかもな。
夢見る少女じゃいられない、のだ。
少女だったことはないが。
気づけば、中年の森に迷い込んで、ぽかーんとしてる。
オザケンは、どんな中年生活を送っているんだろう?
岡村靖幸は? ピーズのはるは? 佐藤くんが生きてたら?
これから、標のない森の道を行くことになるんだろうな。
ぽかーん。
そんな大晦日です。

今年の更新は、これまで。
では、また来年。
よい、音詞を!

03.12.31 音楽についても振り返ってみた
大掃除をしながら、小沢健二のベストアルバム『刹那』を聴く。
発売日が遅れに遅れ、13曲入りって言われてたのが、結局9曲。しかもそのうち、1曲は「流星ビバップ」のカラオケってのはどーゆーことだ?
しかもしかも、活動休止直前の曲は全然入ってない。選曲にケチをつけようと思えば、いくらでもつけられる。
にもかかわらず、曲を聴いてたら、ちょっとうるるときちゃった。
「流星ビバップ」の「♪もう一回」のところとか、「それはちょっと」の「♪1、2、some shit!」を、無意識のうちに口がなぞってる。当時は、よく聴いてたからね。
ああ、青春だなあ。
自分の青春時代を思い出してノスタルジイに浸っちゃう部分も、もちろんある。でもそれより、曲自体が持つ「青春性」みたいなものに、やられちゃうんだ。
そして、あの「青春」が、今でも輝きを失ってないことが、なんだかうれしい。

今年も、いろんな音楽を聴いた。
つうことで、名曲アルバム、アップしました。
FAVORITEのコーナーから、どうぞ。

03.12.31 映画の落穂拾い
テレビがでかくなったせいもあって、家で映画を観ることが多くなった。
で、あんだけ手を出すまいと思ってたのに、映画のDVDを買いまくってる。集め出すとキリがないのは、わかってたんだけどね。
だって、これまで撮られた映画なんて、無数にあるわけじゃん。好きな映画をだーっと数えても、100くらいはラクショーでいくでしょ。底なし。
しかも、コンプリート欲が刺激されるんだよな。『死霊のはらわた3』を買ったら、当然、『死霊のはらわた』パート1も欲しくなるでしょ。『友だちのうちはどこ?』を買ったら、当然、『そして人生はつづく』も欲しくなるでしょ。フィルムノワールものも集めたいし、アートアニメにも興味がある。あー大変。
ちなみに、2月末にジャック・タチのBOXが出るらしい。買わねば。
ねば、ってことはないんだけど、ねばって思っちゃうのが、物欲の恐ろしさ。ねばってねばって2月を待つのだ。

とは言うものの、基本的には、スクリーンで観たいって気持ちがある。
ということで、今年映画館で観た映画の話で書き忘れていたことを。

●『過去のない男』アキ・カウリスマキ監督
カウリスマキ映画の役者たちは、みんないい顔をしている。ただし、表情が物語るなんてことはなくて、むしろ無表情に近い。「顔」そのものがそこにある感じ。その「そこにある」感が、好きだ。まるで、風景みたい。
●『10話』アッバス・キアロスタミ監督
映画に出てくる子役なんて、みんな子供を演じてるだけなのに、キアロスタミの場合だけは違う。セリフを喋ってる気がしないんだよ。どうしてこんなことが、可能なんだろう?
●『パンチドランク・ラブ』ポール・トーマス・アンダーソン監督
この映画で最も重要な小道具といえば、オルガンでもプリンでもなく、「電話」だろうな。電話のシーンから始まり、すべてが電話線でつながっていく。携帯電話が出てこないことに注目しよう。「電話につながれた主人公が、電話をぶち壊すまでの話」とも言ってもいい。
●『アカルイミライ』『ドッペルゲンガー』黒沢清監督
この人の映画は、弁証法的な展開を徹底的に拒否してるんだなあ、と思う。二つの立場を掛け合わせて、安易に答えを出すことを潔しとしない。その結果、世代の溝は埋まらないし、本体と分身の境界はうやむやのまま放り出される。
●『甘い生活』フェデリコ・フェリーニ監督
大勢の人間がうごめいて、大声をあげて、走り回る。だからこそ、静かなシーンが際立つ。僕は、フェリーニの「カーニバル感」と共に、「祭の終り感」を愛す。白黒のフィルムで撮られた、ひっそりと濡れたような夜のシーン。そう、あの美しい噴水のシーンだ。

大掃除の合間を縫って、更新してます。
今日は、このあとでも更新するからね。

03.12.30 年末雑記
昨日は、友人宅で、餃子を食ってきました。美味い美味い。

ところで、人の家の本棚やCD棚を見るのって、面白いよね。
で、友人の本棚を眺めてたら、「こっちの棚が、今動いてるあたりだよ」って言われました。
読み終えて蔵書化している部分と、現在の関心の部分とに分かれてるわけ。
素晴らしい。本棚好きの心をよくわかってる。

友人の一人は、先日ぎっくり腰をやったらしい。
「腰、怖いよねー」なんて話をしてたら、嘘みたいなタイミングで俺の腰が痛くなった。
「あ、あ、ごめん、ちょっと、きた」
この冬、初めての腰痛。
もうどうしていいかわからず、部屋をゆっくり動き回る。
俺の中では、「おろおろ」って気分だったんだけど、ゆっくりだから感じが出ないな。

今日は、近所のストアでカラーボックスを買いました。
俺もちょっと、部屋を整理しないとな。
でも、間に合うのかなあ。
やめちゃおうか、大掃除。腰もヤバいし。
そう言えば、仕事関係の年賀状もまだ書いてないや。
あっという間に大晦日じゃないか。
この時期って、ホント、いろいろ面倒。
プライベート年賀状も作らなきゃ。やべえなあ。
年賀状、そろそろやめようかなあ。
大学時代は、全然書かなかったもんなあ。
さあ、どうする? あと1日。

ちなみに、アワ・アワーは時間の許すかぎり、あちこち更新したいと思います。
ギリギリまで、見逃せないぞ!

03.12.28 世界は終らない
今年も、あと数日を残すのみ。
めったにこういうことは書かないんだけど、やっぱりちょっと言っておきたい。
この先の社会にまったく希望なんてないと思う。
「何とかなるよ」って言いたいけど、そんなの嘘だ。
たぶん、どうにもならない。
今年は、それがはっきりしちゃった年だと思う。
年の瀬に暗いこと言うなよって思うかもしれないけど、
たぶん、みんな心のどこかでは気づいているはず。
どうにかするには、まず自分が楽しくやっていくことだと思うけど、
だんだん楽しくやれない世の中になっていきそうな気がするんだよ。
そして、怖いのは、そんな世界がどこまでも続いていくことだ。
劇的な変化も、リセットしてやり直すなんてこともなく、憂鬱な世界がだらだら続いていく。

四元康祐の『世界中年会議』っていう詩集を読んだ。
「ぽろぽろ」っていう詩の一部を紹介する。

「いつかどかーんとくるのかしら
 そしたらあなたどうする
 ふたりともぺしゃんこになると分かってても
 わたしのことを庇ってくれる?

 なあーんて脅かしただけで
 もう浮き足だってる
 男ってだめねえ
 すぐ世界の終末だとか思うでしょう

 違うんだなあ
 終わんないのよねえ
 じれったいほどゆっくりと崩れてゆくのよ
 ぽろぽろ ぽろぽろ」

03.12.26 バタバタの日
仕事納めの日。
例年、この日は、バタバタと慌ただしい。しかも今回、俺が大掃除の指揮と納会の幹事に当たってたんだよ。
この俺が、掃除大臣? なんて、無計画な会社だ。自分の机まわりすら、まともに片づけられないのに。今日、整理してたら、去年の年賀状が出てきたよ。1年間ほったらかし。
もちろん、大掃除と並行して、通常業務、関係各所への年賀状書きなどもしなきゃなんない。さらに納会をオフィスでやるので、買い出しやら、テーブルのセッティングやらをする。あー、やることいっぱい。
それにしても、この紙類の多さは何だ? コピー、FAX、封筒、電話メモ、新聞、雑誌…、世界は紙であふれてる。リサイクルボックスにこれらを突っ込むんだけど、この不要になった紙類の有効な使い道ってないもんかね。再生紙とかケチくさいこと言わないで、これだけあるんだからビルくらい建てられてもいいと思う。
そんなことを考えてたら、俺の机を見た同僚に言われた。「さっぱり片づいてないじゃん」「え、さっぱりした? でしょでしょ」「じゃなくてさ、お客さんからみえる位置にあるんだから、少し片づけなよ」「見えないって。書類をふわーって被せてあるから」。
いや、これでも少し整理したんだよ。ただ、俺には他にもやることがいっぱいあんの!
とは言うものの、このバタバタは、嫌いじゃない。終りが確実に見えるから、あんまり苦じゃないのかも。なんつっても、明日から冬休みだから。

以下、年の瀬メモ。
●納会の席でバイトの女の子に、「GOTOさんってちょうどサル年生れだと思ってた」って言われた。違うよ、イヌ年。つうか、「ちょうど」ってどーゆーことよ? 俺が猿類だとでも?
●帰り道、駅のエスカレーターに誰かがゲロ吐いたらしい。ゲロがエスカレーターと一緒にカタカタ回ってた。
●地元の駅に着いたら、雨が雹に変わってた。びっくり。
●仕事関係の年賀状、書き終わらなかった。結局、持ち帰って家で書くことに。仕事は納めたんじゃなかったの?

03.12.25 島と箱
先月末くらいに、ふと歯ごたえのある小説が読みたくなった。
翻訳もので、やたらと長くて、
実験的だったり、ストーリーが複雑だったり、描写が細かかったりするやつ。
そこで、ウンベルト・エーコの『前日島』(文春文庫)を読み始めた。
でもさ、なかなか読み進めない。
未だ、上巻の2/3くらいのところをうろうろ。
面白くないわけじゃないんだけどね。
結局、読みやすそうな別の本に目移りしちゃうんだよ。
で、脱線に次ぐ脱線。
まるで、この小説の語り口のようだ。
水平線の向こうに前日島は見えるのに、いっこうに近づかない。

とりあえず『前日島』はひと休みして、
チャールズ・シミック『コーネルの箱』(文藝春秋)を読んだ。
ジョセフ・コーネルは、箱の中に様々なオブジェを並べた作品をいくつも作った芸術家。
この本は、コーネルの作品写真と、
それををモチーフにして書かれたシミックの短い文章を集めて構成されている。
文章は、詩、評伝、引用、評論、エッセイと、様々なスタイルで書かれていて、
またその中のどれともつかないような不思議な味わい。
これらの小さな断片を並べていくことで、コーネルをめぐる静謐なアトモスフィアが立ち上ってくる。
それは何だか、オブジェを扱うコーネルの繊細な手つきに似ている。
そして、この本自体が、まるでひとつの箱のようにに思えてくるんだ。

ちなみに、僕もコーネルをモチーフとした短歌を作ったことがあります。
僕にとっての短歌もまた、小さな箱だ。

03.12.23 マイスティース@エレベーターホール
池袋のP'パルコで、マイスティースのインストアライブ。
12畳くらいの狭いスペースで、たぶん、エレベーターホールだと思う。
客はざっと60人くらいかな。
ステージも狭くて、こんな小さなところに、11人全員が上がれるのか心配になる。
例えば、ホーン隊はエレベーターの中にいて、出番が来たら扉が開くとか、
そういう工夫をしないと無理なんじゃないの。
そんな話をしてたら、メンバーが、フロアの後ろから登場。客の間を縫ってステージに上がる。
相変わらずの普通人っぷり。客と区別がつかない感じ。
例えば、メンバーの後ろに付いていったら、そのままステージに上がれそう。
「あっ、12人いる!」「座敷童か?」みたいな。
いや、11人でギリギリですね。狭いから。ステージ上は、案の定、窮屈そう。
客席と同じくらいの混み具合だな。特にギターのネックがジャマそう。
「たいしたことはできませんが、30分くらいやります」と言って演奏が始まった。
インストアだし、無料だしと、たかをくくってたんですが、…イイじゃない!
11人もいると音の厚みもあるし、フツーのライブのように聴ける。
ホーンが入ってくるタイミングの絶妙さ、ボーカルの不思議な節回し、リズムの強弱の自在さ、
どれもこれも素晴らしい。
キャラクターに頼らず、楽曲と演奏のよさだけで、充分トリコにさせられるバンドだと思う。
「ネモ」「サルビア」など4曲演奏して、ライブ終了。
短かったけど、ちゃんと楽しく気持ちよかった。

それにしても、会場が明るくてステージが近いと、11人11様のメンバーの姿もしっかり見える。
いい感じのバラバラ具合で、大学のサークルみたい。
つうか、こっちから見えるってことは、向こうからも見えるってことだよね。
俺はちょうどステージの真正面で観てたんだけど、
ボーカルの次松くんと、やたら目が合う気がした。
なんか照れくさくて、つい目をそらしちゃうね。
我ながら自意識過剰だとは思うが。

03.12.23 それだけでうれしい
今日で、まる2年になります。このアブク。
いやー、続いてるね、アブクのクセに。
2年の間に、僕の周りもいろいろ変わったけど、日々はまだまだ続いてくのだ。
どうぞよろしく。

ここのところ、続けて何人かの方に感想メールをいただきました。
知らない方からのメールで、よく書いてあるのが、
「こっそり見てたんですが、申し訳なくて」うんぬんかんぬん。
「日記を黙って見てるのは、卑怯な気がして」なんて書いていた方もいました。
でもね、僕なんか、いつも黙って見てますよ。アワ・アワーも、他のサイトも。
どうか、そんなに、申し訳がらないでください。
メールをもらえるだけで、うれしいんだからさ。

それにしても、面倒な時期にサイトを立ち上げたもんだと思う。
12月のクリスマスイブイブ。
年末のあれこれに加え、カップルたちはイチャつくのに大忙し。
今、午後2時。僕もこれから出かけるんですが、その前に更新してるという、アワただしさ。
みんなも、ネットなんかやってる場合じゃないですよ。
コレを読んでる暇があったら、
クリスマスプレゼントを買いに行って人込みにうんざりしたり、
年賀状プリントしたつもりが上下逆に刷っちゃって書く気なくしたり、
忘年会続きで胃の調子が悪くなって歯を磨くとこみあげるものがあったり、
いろいろやることがあるはず。
親孝行してますか?
平和について考えてますか?
愛に溺れてますか?
よく学んでよく遊んでますか?
額に汗して働いてますか?
してなくてもいいけど、まあ、いろいろある最後でいいよ。アワ・アワーは。
ちょろっと見てくれるだけでも、うれしいんだからさ。

03.12.22 イエス様より母上様
Q みんなに愛されているリボンの似合うかわいい女の子、この中のだーれだ?
  1. YAWARA
  2. YAZAWA
  3. YAMAHA
A いません

ところで、街中でクリスマスソングが、じゃんじゃかベルと流れてますが、
僕のオススメのクリスマスソングをひとつ。
清水ミチコの「メリークリスマス一休さん」。
「戦場のメリークリスマス」をピアノで弾きながら、
「一休さん」のエンディングテーマを歌ってます。
♪母上さまー お元気でーすーかー
ってやつね。
清水ミチコ、矢野顕子をネタにするときは愛を感じるけど、
坂本龍一をネタにするときは毒を感じる。

03.12.21 名言候補
ダウンタウン「ガキの使い」の罰ゲーム。
今回は、浜ちゃん、ウラジオストクに飛んでました。
この番組の罰ゲームは、松っちゃんよりも、浜ちゃんが罰を受けるほうが面白い気がする。
「おかんとタイタニック」「24時間鬼ごっこ」などは、浜田罰ゲームの名作。

谷亮子、一部でTAWARAちゃんって呼ばれているようだ。
なかなか、ナイスなネーミングだと思う
当然、ブーケは、藁!

TOKIOの松岡が、とにかく気に入らない。
「メントレ」、哀川翔がゲストだったんだけど、哀川語録が出版された話になった。
そしたら、松岡が自分には名言が多いとか言いやがるんだよ。
で、その話で盛り上がっちゃって、翔兄貴は置いてきぼり。
何様だ!
どうも、自分を「気の利いた面白いことを言うヤツだ」って思ってるフシがある。
TAWARA同様、自分のキャラの把握をでかく見積もりすぎ。

昨日は、忘年会でした。
その席で、友人が、おもむろにメモ帳みたいなものを出して、こう言った。
「誰か、名言、言う人いない?」
名言をメモりたいってことだと思うけど、
そう言われて、自分から口にするのは、かなり勇気がいると思う。
その席での、また別の友人の話。さばさばと、こんなことを言ってた。
「あたし、ほんっと友だちがいないから。前は、友だちがいないってことを言う相手すらいなかった」
これなんか、名言候補じゃないかな。

03.12.19 そのアメリカはアメリカじゃない
「ニュース23」で、筑紫哲也とおすぎが、今年のオススメお正月映画を紹介してた。
しかし、筑紫って、つくづく映画のセンスがないのな。ちょっとあきれるくらいに。
この人の頭の中では、「社会に対して訴えかける映画がいい映画だ」ってことになってるらしい。
紹介する映画はどれも、「社会派」ってヤツばかり。
で、おすぎが紹介したサスペンス映画に対しては、
「よくできた映画だけど、あとに何も残らない」とかなんとかのたまう。
何を言ってるんだ、こいつは?
どうにも、フィクションってものをバカにしてる。
映画としてよくできているだけで、充分じゃないか。
そのくせ、ちょっと社会派っぽい映画を観ると、ころっとダマされる。
「9.11以降のアメリカが、よくわかる」とか言っちゃうわけよ。
あのね、社会派だろうがスプラッターだろうが、映画に映ってる「現実」は、ホントの現実じゃないんだよ。
ぜーんぶ、フィクションなの。
それとも、ひょっとして、ヴァーチャルとリアルの区別がつかなくなってんじゃないの?
テレビゲームじゃなくて、社会運動のやりすぎか?

03.12.18 はげ山の一夜
朝起きたら、髪が抜けちゃってて、スカスカになってる。山を覆う林の木がまばら、って感じ。山の輪郭がくっきり見える。えーーって思ったけど、気を取り直して、職場へ。で、職場のトイレで鏡を見たら、さらに毛は抜け落ちて、ちらほら数本残すのみ。さらに恐ろしいことに、髪がなくなったせいで、毛を支えてた金具が剥き出しになってる。アルコールランプで熱するときにビーカーを乗せる台、みたいな形の金具。それが、頭のハチに合わせてちょこんと乗ってるわけ。髪がないことよりも、金具があらわになってることに、慌てる。やべー、カッコ悪い。どうしよ、どうしよ。金具外す? でも、そしたら、気にしてるみたいに思われちゃうし。このまましらーっとした顔でみんなの前に出ていくか? ひょっとして、意外と金具に気づかれてないかも。外すなら今のうちってこと? いや、気づかないわけはないか。目立つもんな。バレバレじゃん、金具。つうか、既に笑われてるかも。で、俺が出てったら、急にみんなが喋るのをぴたっと止めたりして。俺、いたたまれないじゃん。うー、トイレから出られない。
悪夢で目が覚めた。
やだなあ、こーゆー夢。別に気にしてないけどとか言いつつも、気になってるのかなあ、ハゲ。なってるよなあ。シャンプーしたあと、手に残った髪をしみじみ眺めちゃうもんな。街歩いてても、他の人の髪ばっかチェックしちゃうもんな。携帯電話のカタログ見て「薄くなりました」って書いてあるだけで、反応しちゃうもんな。「薄井さん」って名前を聞いただけで、反応しちゃうもんな。そう言えば、髪切った直後、同僚に何食わぬ顔で「髪減ったね」って言われて、変に動揺したっけ。「減ったんじゃなくって、切ったんだよっ!」。デリケート過ぎ、俺。あー、こんなにびくびくしてるから、変な夢見るんだよ。
つうか、金具って、何だ?

03.12.17 マガジン・ハウス
人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の、スチャダラBOSEのコーナーが面白い。
(リンク貼るのが面倒くさいので、興味ある人は検索してみてください)
「明日に向かって捨てろ!!」ってタイトルで、部屋にたまったいらないものを、あれこれを捨てていこうって内容。
でも、これがなかなか捨てられないんだな。で、モノたちを前に苦悩する。ちなみに、これまでチャレンジしたものは、「半端フィギア」「行かない試写会案内状」「ダブりビデオ」「トリセツ」「半端ムック」「薄いもの」などなど。
ああ、他人事とは思えない。
ここでも語られてるけど、雑誌類ってのは扱いに困る。引っ越しのときも、捨てる雑誌の選別に、えらく時間がかかった。
で、このコーナーを読んでてわかったんだよ。捨てられないのは、何かしら情報の記録的要素がある雑誌なんだよね。
特に年末ともなると、今年を振り返る的な特集が多いでしょ。この手のものって、つい買っちゃう。で、パラパラってめくって、「あとで読も」って部屋の隅に積んでおく。
でもさ、年が明けたら読み返しゃあしないんだよ。なのに、なんとなく取っておきたい気持ちになるんだよね。持ってることで、安心するみたいな。
今年も既に、何冊か、そうした雑誌・ムック類を買ってます。1年分の情報がある程度総括されてるわけだし、読むところ多いし。そうやって、何年もの雑誌の堆積が、我が家をアーカイヴ化していく。
もちろん、読み返した試しはないんだが。

03.12.16 すべすべポップスはもう飽きた
まず、書き忘れてたことを書いておくね。
矢野顕子のライブでは、「あたしンち」の前奏にラスカルズの曲をフィーチャーしてました。ワンコーラス歌って、強引に「あたしンち」につながるの。
これもまた、解体と構築。

マイスティースの新曲「ネモ」が、またしても素晴らしい。
サンバカーニバルですよ。花吹雪ですよ。月光と朝日ですよ。
でも、マイスティースのよさって、なかなか言葉にしづらいんだよね。何か、新しいものが隠れてそうなんだけど、それが何なのかわからない。
キセルの「方舟」も、いいね。カップリングの「柔らかい丘」も素晴らしい。
でも、キセルの魅力も、説明しづらい。わかるのは、またしても、謎めいた穴がぽっかり空いていること。

ところで、最近の新しいバンドって、すごくセンスよくなってる気がする。ちょっと試聴してよさげって思うことは、けっこうあるしね。
でもその半面、グッとくることは少ない。めったにない。どれも同じように聞こえちゃう。ささやかな日常を、繊細な音と、耳になじみのいいメロディで歌う、みたいな。
そーゆーのは、基本的に好きなんだよ。でもさ、なんだかすべすべした歌ばかり。ハートに引っかからない。
予想の範囲内っつう感じがしちゃうわけ。きっと俺は、「わからない部分」に魅かれたいんだ。謎のない音楽なんて、つまんないじゃないか。

フォークをルーツにしたミュージシャンは、すべすべしたポップスよりも魅力的に思えることがある。例えば、最近聴いたのは、こんなの。
●双葉双一『ママレードパイのかわいい食事』
メロディはオーソドックスなんだけど、乙女心全開のヘンテコな歌に、不定形のぐにゃぐにゃ声。なんじゃこりゃ? 恋に恋するウキウキや、どんどん膨らんでいく妄想。気持ち悪さが、クセになる。弾き語りをしてた人らしいんだけど、このアルバムではママレードパイっていう女の子のバンドと一緒にやってる。でもさ、曲を聴いてもジャケを見ても、彼が一番、乙女ちゃん。
●マーガレットズロース『こんな日を待っていたんだ』
これまたメロはオーソドックス。でも、ドメスティックで生々しい歌に、暑苦しいボーカル。強引に耳に押し入ってくるような存在感。友部正人の30年前の曲を、まったく違和感なくカバーしてたりもする。この兄ちゃんたちの日常は、寒かったり、腹減ったり、貧乏だったりするわけよ。そんなリアルが、ビシビシ伝わってくる。ついでに、歌ってるツバまで飛んできそう。

03.12.15 破壊王
福島瑞穂が社民党党首か。
この人、学級委員長みたい。
「男子ばっかり掃除サボって、卑怯だと思いまーす!」とか言うの。

ところで、「おばさん」っていうと、どんなキャラを想像するだろうか?
失礼な言い草で申し訳ないが、「図々しい」「がさつ」「無神経」なんてのが、挙がりそう。いや、俺が言ってるんじゃなくて、世間一般的に、って話。
こーゆーのって、言われたほうは気分悪いでしょ。控えめで、繊細で、神経質ならなおさら傷つく。「おばさん」ってひと括りにしないで欲しい、って思って当然。
失礼しちゃうわっ。そもそも、若者だって、図々しいし、がさつだし、無神経じゃないっ。こんなの男たちが勝手に作ったイメージよっ!
なんでこんなことを言い出したかといえば、映画『昭和歌謡大全集』を観たせい。
村上龍原作で、カラオケ好きの青年たちと、おばさんたちの死闘を描いたスラップスティックな作品。
松田龍平がピンキーとキラーズのコスプレをして歌うシーンが、話題になってるみたい。でも、俺としては、松田龍平なんてどーでもいいね。それより、おばさんたちだ。
仲間が殺されたのをきっかけに、「何で彼女が殺されたかわかる? それは、アタシたちがおばさんだからよ」と、どんどんテンションをあげていく。そして、内田春菊の茶髪&金髪っぷりや、細川ふみえのにちゃにちゃした喋り方や、樋口可南子のオナニーなど、目を覆いたくなる蛮行の数々。
ことさら、図々しくもがさつでもないのに、このおばさんっぽさは何だろう? 中でも強烈だったのが、岸本加世子。ファッションセンスや仕草まで、すっかりおばさん色。特に、カラオケのシーンにはヤられた。歌うのは、何と、松田聖子の「SWEET MEMORIES」! あイタタタなんだけど、目が離せない。なんか、しょっぱいものがこみあげる。
で、俺は、気づいちゃったね。
おばさんの、最も味わい深い特徴は、「がさつ」なんかじゃない。実は、「ファンシー」じゃないだろうか?
そして、ファンシーは、がさつの何倍もの破壊力を持つ。

03.12.14 ステージ上で家を組み立てる
昨日は、矢野顕子のコンサートに行ってきました。NHKホール。先月の清志郎といい、ホールでのライブは、なんか、ライブじゃなくてコンサートって感じがする。ホール内に託児所があるってのも、らしい感じ。お母さんとか、観に来てるんだろうね。客層は幅が広く、50代くらいから、若者まで。いや、正確には、赤ん坊まで。
毎年恒例の「さとがえるコンサート 2003」ってツアーで、今回はバンドじゃなくって何とピアノの弾き語り! 彼女の弾き語りライブは何回か観てるんだけど、セットリストがその日の気分で決まるんだよね。なんだか、リラックスしたステージだった。
もう一つ、彼女の弾き語りライブの特徴は、カバー曲が多いこと。この日は、半分くらいカバーだったんじゃないかな。1曲目、細野晴臣の「恋は桃色」で始まり、大貫妙子、友部正人、SMAP、ブームなどなど。どれも、オリジナルとはまったく別もの。矢野ワールドに連れていかれる。音源化されてないものでは、くるりの「春風」や、O.P.KINGの「OVER」をやってた。このO.P.KINGには、正直、びっくり。YO-KINGの歌なんだけど、バンドサウンドの対極にあるような演奏で、歌が一編の詩のようだった。
さらに驚いたのが、ピアノを離れ、スタンドマイクで披露した「David」。「やっぱり猫が好き」のあの曲だよ。レイ・ハラカミにオーダーしたというバックトラックに合わせて、踊りながら歌う。「がんばって新しい音楽を取り入れてみました」的なところが、まったくない! なんつうか、現役感がビンビン出てる。クールなトラックに、ふわふわとアッコちゃんの声が舞うカッコよさったら!
そして、最後、アンコールにまたしてもびっくり。「ゲストをお呼びしました」とか言うから、また、宮沢和史とか、鈴木慶一とか、奥田民生あたりを予想してたわけ。そしたら何と、小田和正! もちろん、オフコース! 矢野顕子がファンだったってのは知ってたけど、まさか一緒にやるとは…。「言葉にできない」と「中央線」を演奏。この二人の声がハモるところは、絶品。
大貫妙子、SMAP、O.P.KING、レイ・ハラカミ、小田和正…、まったく方向性の違う音楽じゃん。でも、矢野顕子の中では、「素晴らしい音楽」ってことで同居してのがすごい。ついでに言っちゃうと、この人は、自分の曲と他人の曲を区別してないんだよ。いい音楽なら、そんなことはどっちでもいいでしょ、ってスタンス。今、歌いたい歌を歌えばいいじゃない、って。なんていう、音楽至上主義者だ。
たった一人の弾き語りライブでは、そうしたスタンスが際立つ。パッケージ化された音楽じゃなくて、音楽が作られる瞬間に立ちあってる気がする。その瞬間瞬間に音楽が生まれ、二度と同じ演奏はないの。だから、スリリングだし、新鮮だし、びっくりする。この、ピアノと歌の圧倒的な表現力。どんな曲もどん欲に吸収し自分のものにしちゃうオリジナリティ。誰も真似できない域にいる人だと思う。
すごいものを観た感で、いっぱい。

以下、メモ。
●演奏も歌もすごいけど、MCは、なんかぐだぐだだった。まあ、いくら天才とはいえ、少しくらい苦手なものがないとねえ。
●新曲「Night Train Home」、寝台列車の歌。カッコよかった。次回のアルバムに入るそうだ。
●印象深かった曲は、「Green Fields」。徐々に高揚していくような、すごい演奏だった。
●レイ・ハラカミについて、「私とやっていることが似ている」って言ってました。曰く、「一回歌を解体して、それでまったく違う家を組み立てる」とか。言われてみればなるほどって思うけど、「似てる」って言えちゃうのがすごい。

03.12.12 ネガチョフ登場
なんか読み返すと、ここんところの日記は、ちょっとグチっぽいね。
ひょっとして心配されてもアレなので、正直に言っちゃえば、むしゃくしゃ、散漫、だるかったりもするけど、一日中そんなわけじゃあないから。いつも通り、へらへらやってることには変わりない。ただ、ちょっとネガティヴなことも言っておきたかったのだ。

心ある人は、最近みんな「肯定」なんてことを言ったりする。センスあるアーティストなんかも、よく言ったりするでしょ。「こういう時代だからこそ、『肯定』をしたい」とか、「怒りや悲しみよりも歓びを表現したい」とか。
それ自体は悪いとは思わない。むしろ、まっとうな、健全な発想だと思う。人生は素晴らしい、愛は素晴らしい、生命は素晴らしい。そう真っ正面からこられたら、「そうだね」って言うしかないし。
でも、この手のポジティヴィティに、微妙な違和感を覚えるのも事実。だってさ、人生はくだらない、愛はうっとおしい、生命は恐ろしい。そんな感情もまた、あったりするじゃないか。
ネガをことさら強調するつもりはないけど、たまにはこいつのことも、かまってやりたいんだよ。

03.12.11 どうか逢わせていただきたい
♪昨日夜更かししたせいで
 挙動不審不順ダメね
 救いの神がいるのなら
 どうか逢わせていただきたいよ ねえ
   スネオヘアー「ピント」

いや、俺だって、やる気で目をキラキラさせて仕事をしたいよ。やることは、いくらでもあるんだし。でも、木曜日。本格的にだるい。かったるい。しかも、冷たい雨がバシャバシャ降ってるじゃあないか。どんより空を覆う雨雲、気だるい午後。エスプレッソ片手にサティでも聴きながら、観葉植物のある窓辺で不倫相手のことを考える。なんてわけにいかないのは、勤務中だから。これじゃあいかんいかんですよ。社会人たるもの、もう少しなんつうか仕事に欠ける、じゃなくて賭けるところがあってもよかろうに。だってだるいんだもん、しょうがないじゃんよぉ。社会人たるもの、大人たるもの、男たるもの、たるものたるものたりーこと言われっと、よけいやる気なくす。むしろ逆効果。うんわかった、認めようよ。もうこの際、だるさと向き合おう。で、どうするかだ。だるるるるるるるるるー。だるさをエンジンにして、今日一日を乗り切ろうとしてみた。ああでも、書類の山はけっこうな急斜面。しかも、雨で地盤と俺がゆるんでるから、ちょっとの刺激で土砂崩れ。凡ミスがあまねく広がって汎ミスに。窓の外も内も、そこら中ミスびたし。気づけば燃料タンクから、たりーたりーと滴るだるさ。水たまりに落ちたそのだるさが、虹みたいな模様を描いて、ああきれいだなあ。雨上がりの、オーバー・ザ・レインボウ。オズの魔法使いに逢ったら、この空っぽ頭に脳ミソを詰めてもらうんだ。

03.12.10 さんまんのまんま
今日も今日とて、遅くまでお仕事、ご苦労さん。いや、俺に言ってんだけどね。
いくつかの仕事を並行してやっていると、どうにも散漫になっていく。どれも力が入らなくって、でも焦りだけはあったりして。頭カスカス。スポンジのようにものごとを吸収するんじゃなくて、スポンジのようにものごとが抜け落ちてゆく。
そのせいか、今日は凡ミスをいくつか。あーあー、いやだなあ。
疲れて帰ってきて、風呂のお湯を入れながら、とりとめもなく本をめくったり、音楽聴いたり。でも、ちっとも頭に入ってこない。別のことを考えちゃう。
12月9日は、いずれ日本史の教科書に参戦日として記されるんだろうな。そういえばピーズの歌に「平和」って曲があったっけ。「ピンフ」って読ませるんだけどね、麻雀の歌だから。俺、麻雀やんないのよ。なんか面倒くさくて。ルールとか、計算方法とか。「松ごっつ」でやってた面雀は、やってみたいんだけどな。つうか、麻雀って、なんで「雀」なんだろ? 「スズメ、スズメ、ヘイタイ、スズメ」とか言って。ちょっと前に作った短歌で「金雀児」って単語を使ったっけ。「エニシダ」って読むんだけどね。そういえば、知り合いに「鳩嫌い」ってけっこう多いんだよな。確かに、あの首の動きは、なんかイヤだ。それに、ヒッチコックの『鳥』じゃないけど、あいつら、群れてるとちょっと怖い。ヒッチコックも確か、鳥嫌いなんだよな。で、金髪好き。そう言えば、鳩が聖火で燃やされたのって、何オリンピックだったっけ? アグネス・チャンが、鳩を食べるっていう噂は、本当なんだろうか? 平和の象徴なのにねえ。燃やされたり食われたり。平和かぁ。平和ねぇ。
とかなんとかつらつらと。ダメだ、本なんか読めないや。頭はいつまでたってもカスカス。
もういいや、風呂入ろ。そろそろお湯もたまっただろうし。で、風呂場に行ったら、バスタブ空っぽ。ガスを点けただけで満足して、お湯を出してるつもりになってたみたい。
家でも、凡ミス。もう、真夜中。風呂入りたーいと、素っ裸。少し出てきた腹を見下ろし、散漫のまんま。

03.12.8 ハートに火を点けて
あー、むしゃくしゃする。月曜日だってのに、ぐったり、うんざり、終電帰り。原因はもうはっきりしていて、あいつだ。あのおっさんのせいだ。こーゆーのって、お互い様にしたい気持ちはあるんだけど、もうダメ。仕事遅れすぎ。約束は平気で破るくせに、下請けばかりに無茶させすぎ。結局、それに振り回されて、ここ数週間スケジュールがガタガタなんだよ。
おっさんとの打ち合わせ中も、もう腹が立ってしょうがなかった。その帰り道もむしゃくしゃむしゃくしゃ。くすぶるくすぶる、すこぶるくすぶる。あー、火ぃ点けてー。何かぱぁーっと燃やしてー。あれこれまとめて灰にしてー。見れば路上はイチョウの落葉。黄色いじゅうたんなんて、紋切り型のフレーズが浮かぶも、ピキーン、ひらめいた。これに火、点けたれ。かき集め、かき集め、クリアファイルをホウキがわりに、舗道のイチョウをかき集め。厚めのじゅうたんが洗濯物の山みたいになったら、名刺を焚き付けにして、おしっ、ライターで点火。点いた点いたー。パチパチ。って拍手じゃなくて火の燃える音。パチパチ、鼻をつく煙の匂い、パチパチ、舞い散る火の粉。♪燃ーえろよ燃えろーよ炎よザマアミーロー。東京の空に吸い込まれていく煙。そしたら、街行く人たちが集まってくるじゃないか。子供に浪人生にOLにおばちゃんじいさん犬猫鳥。何だよ、見せ物じゃねえぞ。実演販売でもねえぞ。狼煙で助けを呼んでるわけでもねえの。俺は、今、ムショーにむしゃくしゃしてるんだ。煙ったい男だ。うっかり触ると火傷するぜ。ヤキ入れっぞ。「焚き火ですか? いいですねえ」。ちがうちがうっ、これは、怒りの炎っつうか、反抗の証っつうか。「うーん、寒い日は、やっぱ焚き火に限るわよねえ。心まであったまるし」。だから、ちがうってば。ハートに火は点かないの。むしろ心は、冷えきってるんだって。「俺、もうちょっと落葉集めてくるわ」「ヤンマガがあるから、これも燃やしちゃいますね」「あ、焼き芋でもやりますか?」「おっ、いいねえ」「焼き芋ー、食べたーい」。わあった、わかったから、もう好きにしていいよ。焼き芋でも焼きリンゴでも焼き畑農業でも好きにしてよ。わっしょいわっしょい、どんどん焼き。くべろくべろ、どんどんくべろ。べろべろ火の舌でなめまわせ。いらないものあったら、がんがん燃しちゃって。くすぶってるなら、そのむしゃくしゃも燃やしちまえ。あ、ダイオキシン系は、ダメよ。

03.12.6 日記の日付、間違いた
↓の日記、今日、12月6日です。
真っ昼間に更新なんかするから、間違うんだよ。
ビデオ鑑賞と日記更新は、夜中にするもんだ。

せっかくなんで、もうちょっと書いちゃうかな。
12月3日の東京新聞夕刊に掲載されていた、四元康祐の詩が面白かった。
この人、確か、谷川俊太郎や高橋源一郎が、絶賛してたんじゃなかったかな。
読んだ詩は、高橋さんの『ペンギン村に陽は落ちて』を思わせるような作品だった。
「天才バカボン」ってタイトル。
最後の2連を紹介する。
「塀に立てかけられたままの竹箒(たけぼうき)
 その上へはみ出した柳の枝に寝そべっている
 猫だけが不変だ

 君のパパが帰って来たら
 伝えておいてくれないかな
 海辺の町にステテコが翻っていた
 そしてそれはただそれだけでしかなかったと」

03.12.5 金出せ金出せコマーシャル
武富士、すげえな。会長の権力欲は、ほとんどマンガの世界。
毎朝各支店で、肖像写真に向かってご挨拶。ボーナス支給時は、会長に直筆のお礼状を書く。社員の携帯履歴を抜き打ちチェック。盗聴だって当たり前。「偉大なる指導者、会長様」ってな。
てことは、あのレオタード着て踊るCMは、マスゲームみたいなものか。で、てティッシュ配ってるのが、喜び組。「あたし、配るっ!」「あたし、踊るっ!」とかなんとか。
俺の周りに、あのCM好きだってヤツ、意外に多かったんだよな。「もう見られないのかなあ」って嘆いてた。嘆くほどのことかと思うが。
ちなみに俺は、「♪よーく考えようお金は大事だよぉ」って柳葉敏郎が訥々と歌うCMが、嫌い。リトルダックスとか言って子供に歌わせるのも、気持ち悪い。なんか、品がないのな。しかも腹立たしいことに、あのメロディ、耳に残るんだよ。ふと気づくと、口ずさんでたりする。ああ、イヤだ。
でも、江角マキコに居丈高に詰問される不条理さに比べたら、まだマシかも。国民年金のCM、「もらえないなんて誰が言ったの?」って、なんであんな言い方されなきゃなんないんだよ? ますます年金不信になるだろ。つうか、単純に不愉快。そんなこともわからないでCM作っちゃう、厚顔さや頭の悪さにムカムカする。そもそも、年金もらえるって誰がどういう根拠で言ってんだ? 問いただしたいのは、こっちだっつーの。

03.12.4 コストパフォーマンスがいいということ
ゆらゆら帝国のライブアルバム『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』を聴いてる。
今年の頭に出た、『ゆらゆら帝国のしびれ』『ゆらゆら帝国のめまい』収録曲を演奏したライブ音源。『めまい』で、ゲストボーカルに歌わせてた曲も、坂本ボーカルバージョンで収録されてます。
ゆらゆらの曲って、どっか狂ってる感じがするじゃない。スタジオ盤は、クールなんだけど静かに神経を病んでる感じだった。でも、このライブ盤だと、ほとばしっちゃってる。いきなり大音量のノイジーなギターで始まって、そのあとも、ギターがうねるうねる。わけのわからないことをつぶやき、わめき、くだまくキチガイって感じ。
どっちも面白いんだけど、俺はライブ盤の方が好きだな。
10曲入りで、1000円ってのも破格。

もうひとつ、最近愛聴してるライブ盤が、奥田民生の『LIVE SONGS OF THE YEARS』。
これは、95〜03年のライブ音源のベスト。2枚組32曲で、3800円。ボリュームたっぷり。
シングル曲を網羅した上に、パフィーや陽水とやった曲も収録。
ずっとクライマックスのようなベストな選曲なんだけど、改めて思ったのが、民生の名曲率の高さ。これ見よがしな感じはしないんだけど、どの曲も何かしらグッとくるところがある。同じ世代のミュージシャンに比べても、かなりの打率だと思う。
ったく、トボケた顔してババンバンだぜ。

03.12.3 ヒゲと団員
電車で、エルキュール・ポワロみたいな口ヒゲのおっさんを見た。
「カイゼル鬚」って言うのかな。
「〜」…こんな形で、先っぽがピンと上を向いている。
しかも、ヒゲが、顔の幅よりでかい。
何かのコントか?
こんなの日常生活の中で見たことないよ。
非常に失礼な話だが、振り向いて顔見た瞬間、プッって吹き出しちゃった。

飯食ってるときに、隣の席から聞こえてきた女子2名の会話。
「なんかさあ、ウチのクラス、<タケシ>って名前の男子がイジョーに多かったのね」
「えー、ウケるぅ。<田中>とかならわかるけど、名前が多いのって珍しくない?」
「うん。だからさ、<たけし軍団>って呼ばれてたの」
…ありそうな話だ。
ちょっと、笑いそうになった。耐えたが。

03.12.2 流行通信
職場で風邪が流行っている。順繰りに誰かが休んでく。
俺が風邪ひいたのが10月。喉はまだイガイガするものの、あとはいたって健康。
だから、すっかり余裕気分で社内を見回す。
え、今頃風邪ひいてるの? おっくれてるー。今さら風邪って、どうよ? あれ、そのマスク、ちょっと小さくない? あ、顔がでかいのか、ははは。今年の風邪は、喉にくるからねえ。外から帰ったら、ちゃんとうがいしてる? ダメだよぉ、しなきゃ。喉飴なめてるからいいとか、そういう問題じゃないの。うがいのひとつもできないなら、風邪なんてやめちまえ! あと、ポケットティッシュも、いいやつ使ったほうがいいよ。鼻の下、カビカビになっちゃうよ。そうじゃなくても、肌、カサカサなんだから。なんか、ポロポロはがれてるじゃん。つうか、何でも聞いてよ。相談に乗るから。俺なんかもう、とっくに済ませてるから。だってさ、ウチの社内で最初に風邪になったの俺だよ。え、菌を持ち込んだ? ヤな言い方すんなよ。ほら、時代の先端っつうか、半歩先を行ってるっつうか? 一歩だと誰もついてこれないからね、半歩。俺が流行を発信して、フォロワーたちがのろのろついてくるってことでしょ。いや、バカにしてるわけじゃなくってさ。俺からどんどん盗んで欲しいな、くらいの気持ちだから。あ、でも、未だ風邪ひいてないダサいヤツらまでかまってらんないけど。俺だってもう、先を見てるから。こんだけ社内で流行したら、ここでやれることは、もうないでしょ。次に広げてかないとさ。まず東京だよね。で、ゆくゆくは、世界進出へ。なんか、遠い存在になっちゃうかもしれないけど、気にしないで今まで通り接してくれていいよ。そのうち、パリコレに招待するからさ。
野望は広がる。

03.12.1 そうとは限らない
昨日の日記ですが、アップしたつもりでいたら、されてなかったみたいね。
トップページの更新情報に11/30なんて書いてたから、騙された人もいることでしょう。
いやあ、ゴメンゴメン。びっくりした? フンガイした? さびしかった? いやんなっちゃった? それとも、別にぃ、って感じ?
まあ、1日くらい遅れたところで、どってこたあないよな。そもそも、日記なんつってるけど、その日あったことを書いてるとは限らないし。起きたことをそのまま書いてるとも限らないし。
なんかもやーっとした話で申し訳ないですが。

11/30の日記は、さきほどちゃんとアップしました。11月のページに飛んでもらえれば読めます。もやーっとタイムスリップしてください。


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