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祭の泡

FUJI ROCK FESTIVAL 03 お天気日記

03.8.3
フジに行く前に、「雨・曇り・晴れのすべてを体験してきてやるっ!」って日記に書いたんですが、予告通りの3日間でした。
何だかんだ言っても、野外ライブでは、空が見えるし風が通り抜ける。結局、それに尽きるんだと思う。
ステージの演出に、自然が勝っちゃう。
つうことで、フジの日々を思い出しながら、レポートをアップしました。
()内は、ステージ名とかです。

ちなみに、日記の抜粋はこちら。(03年9月20日追加)

03.7.25 フジロック1日目 曇りのち雨
雨にたたられた一日でした。でもさ、ピンポイント天気予報で「曇り」になってたもんだから、正直ここまで降るとは思ってなかった。
行きの電車でもシャトルバスでも、雨より楽しみのほうが勝っちゃって、ひたすら喋り続ける。ホントは、こーゆーときに寝ときゃあいいんだけどね。
ところが、入場時に、小雨が降り出した。そんな感じで、1日目が始まる。

●入場
ミッシェル・チバの声を遠くに聞きながら、リストバンド交換で1時間半くらい並ぶ。山用の合羽を着る。

●スチャダラパー(White Stage)
とりあえず、ビールで乾杯。スチャダラを聴くのはホント久しぶり。でも、半分くらいのところで、雨が本格的になってきて、合羽をもう一枚着ないと濡れそうな気配。しゃあねえなって、グリーンエリアのレジャーシートへ戻る。

●飯(タイカレー)
レッドマーキーのテントの下で食う。ライスに芯があってイマイチ。

●おやつ(クレープ)
すれ違ったヤツが食ってるのを見て、無性に欲しくなり、しっとり雨に濡れたクレープを歩き食い。

●UA(Field of Heaven)
UAは、やっぱりかわいい。生き物として、かわいい。ウォッ、ヒヤッ、アウアウなど、奇声をあげるあたり、ますます動物っぽい。ASAちゃんのリズム、勝井さんのバイオリンと相まって呪術師っぽくも思えたり。しかし、まじないにもかかわらず雨はあがらず。

●たき火(ところ天国)
ガソリンがんがんくべてて、ちょっぴり当たる。

●飯(沖縄ラーメン)
雨がざんざか降ってて、食う場所がない。結局、パラソルの下のカップルに、同席させてもらう。ああ、椅子に座るのバス以来。合羽のフードをはずすのも久しぶり。おいしいしあったまるし、エネルギーチャージ。

●Death In Vegas(Red Marquee)
屋根があるせいか、人がどんどん集まってくる。でも、なんかデジタルとバンドのミックス具合が、イマイチ。疲れが、徐々にくる。そしてついに、俺ら、「もう帰らない?」発言が!

アンダーワールドに未練を残しつつも、雨で踊れないからさとか言い訳をして、帰ることに。雨で何がツライかといえば、座れないこと。湿っぽくて冷えること。合羽がジャマになって、視界が狭まること。そして足元のぬかるみ。結局、まともにステージを観たのは、UAのみ。友人・知人にも会えるかとも思ってたんだけど、みんな合羽を着てるんで、顔がよくわからんかった。
駅近辺で飯食って、夜の10時頃宿に到着。さっさと風呂に入って、青竹踏みをした。あと大変だったのが、濡れものを乾かすの。ストーブつけてみたり、冷房をドライにしてみたり、同時にやってみたり。何やってんだか? レジャーシートや合羽を拭いて、スニーカーに新聞紙を詰めて、濡れたものを干して、気づけば午前2時近く。寝なきゃ。

03.7.26 フジロック2日目 曇り一時晴れのち雨
朝は霧雨。でも、会場に着くころにはやんできた。ワァオ、うれし。「今だから言えるけど、昨日の雨はつらかったもんねえ」とかなんとか。しかし、油断しちゃあいけない。山の天気は変わりやすいのだ。

●The Trojans(Field of Heaven)
泥まみれのフィールド・オブ・ヘブン。サービス精神の塊みたいなステージに、俺も泥を蹴立てて踊る。フレンチカンカンが登場し、ロシア民謡を日本語で歌い、「リンゴ追分」をやり、ステッキとピアニカを振り回しながら歌う伊達男。田舎くさいスカなんだけど、単純に楽しい。ステージ終了後、晴れ間が覗き、うれしさのあまり、麻の実ビールで乾杯。

●AVALON FIELD
デート・コース・ペンタゴン〜を観ようと思ったんだけど、オレンジコートまでの道がえらく混んでて断念。しばらく、アヴァロンの芝生に寝ころんで、太陽を味わう。

●川
ホワイトステージ(シナロケ演奏中)の会場で、ミッシェルのクハラさん発見。握手してもらう。「太陽を連れでぎだよー」っていうシーナのだみ声を背に、川へ。ちょっぴり川遊び。これをやらないと、フジに来た気がしない。天気回復してよかったあ。

●飯(クスクス)
山崎まさよしを横目で見つつ、飯。でも、おがくずみたいで、あんまりおいしくない。おがくず、食ったことないけど。

●ASIAN DUB FOUNDATION(Green Stage)
リズムが凝ってて、カッコイイ。ラップの歌詞はわからないんだけど、アゲインストのオーラはビシビシ伝わってくる。アメリカへの怒り、とかね。ラップの合間に「フジー、フジー」って叫ぶのが可笑しくって、このあと、しばらくマネしてた。

●飯(インドカレー)
またしても、飯。プライマルに備えて。

●Primal Scream(Green Stage)
たぶん俺が3日間で一番踊り狂ったのが、このステージ。ボビーは、すさまじくカッコイイ。マイクスタンド振り回し、手を叩きながらひょろひょろステージを跳ね回り、長髪を振り乱して揺れまくる。ヒット曲の連打で、俺もどんどんヒートアップ。でも、汗だと思ってたら、この頃から小雨が降り出してた。アンコールは何と、「Loaded」! 涙。ついにざかざか降り出した雨をものともせず、大興奮。

●そして
レジャーシートへ戻ると、無防備に投げ出してたリュックやウェストバッグがびしょ濡れ。朝は、ちゃんとビニール袋にくるんでたのに、晴れたと思って油断した。ああ、迂闊な俺。そしてこのあとは、またしてもずーっと雨。

●Bjork(Green Stage)
イギー・ポップに未練を残しつつ、合羽を着ながら観る。しかし、ステージのビョークはもっと奇抜なカッコしてた。ポップミュージックと思えないようなメロディに、マシーンのビート。きれいなように思えて、あちこちひずんでる。あとこの人、声の迫力がすごいよね。ウギャアアアオっていう雄叫びとか、ビリビリ震えるような感じ。雷を呼ぶんじゃないかと心配になったけど、雷は鳴らずに花火があがった。すごくきれいだったけど、足元からしんしん冷えて疲れがピークに。

●The Palace of Wonder
踊り疲れ&雨疲れ。帰ろうと思ったんだけど、パレスオブワンダーで、一休みする。火を吹く巨大蟻のオブジェとかあって、独特の妖しさ。あー、雨さえ降ってなけりゃ、もっと夜まで遊ぶのに。

シナロケやイギー・ポップで、ロックンロールするって手もあったんだけど、結局、グリーンステージメインの1日になってしまった。グリーンデイ? しかも、夕方からどんどん混み出して、ビョークのときにはホント身動きとれなかった。トイレに行くのも一苦労。しかもトイレでやたらに並ぶ。便器の前に立つ頃には、もらしてるんじゃないかと思った。簡易トイレの中は、泥靴のせいでドロドロ。うんこか泥かわかりゃしない。
しかし、大変だったのはそのあと。異常に混んでいて、雨の中、シャトルバス乗り場で2時間、駅のタクシー乗り場で1時間並ぶ。宿に着いたのは、午前4時頃。下駄箱には、泥だらけの靴が並んでた。シート拭くのも面倒くさいので、風呂入って即寝ることに。しかし、外はもう明るい。部屋には障子しかないので、中も薄明るい。

03.7.27 フジロック3日目 晴れときどき曇り
朝から晴れ。いや、快晴と呼びたい。誰もがこの日を待っていた。バンテリンを塗って寝たので、足も快適。テンション上がって、ビールもガンガン進む。ようやく合羽を脱いだ観客たちの、いろとりどりのTシャツが見える。
2日目がグリーンデイなら、この日はホワイトステージメインのホワイトデー。いや、SUNデイ、お陽様たっぷりの日曜日。ステージもたっぷり観ました。

●クラムボン(White Stage)
郁子ちゃんの声が伸びていくと、陽が射してくる。気持ちいい。あんなにけなしてた『ドラマチック』の曲も、音のスケールの大きさがいい感じ。意外に野外向きのバンドじゃないかと思った。「便箋歌」で不覚にも涙が。

●川
クラムボンのあとで、友人と合流。やっと会えたー。彼女の長靴がうらやましい。しばし川で遊んで、いい気分。

●ROVO(White Stage)
機材テントの裏が広く空いていたので、酔っぱらって踊り狂う。バイオリン凄まじ。天翔るバイオリン。ステージは観えないんだけど、空を見上げたくなる。これまた、野外向きだなあ。

●飯(ステーキライス)
辛ウマー。アヴァロンにて。

●Yo La Tengo(White Stage)
これまた、素晴らしかった。地味なんだけど、ゆるーく揺れているうちに、どんどん気持ちよくなっていく。サン・ラ・アーケストラのホーン隊がゲストで登場。この頃は薄曇りだったんだけど、チラチラ陽が射すのがいい感じ。「Our Way Fall」で、昇天。「Nuclear War」も、インディ系のバンドらしい茶目っ気があって、うれしくなる。このホワイトステージ3連発で、すっかりご機嫌に。

●G.Love & Special Sauce(Field of Heaven)
くるりを蹴って、泥だらけのヘブンへ。ギター&ブルースハープ、ウッドベース、ドラムの3人なのに、このグルーヴ感。カッコイイ。生茶のペットボトルを振り回しつつ踊ってたら、あとで、「後ろからでも生茶が見えたよ」って言われた。合羽着てたら、こうはいかない。

●Elvis Costello(Green Stage)
最近のしっとりした曲がメインなんだろうなって思ってたら、おっさんノリノリでとばしまくる。予想以上のロックじじいっぷり。シートに座って観てたんだけど、カッコよくって、思わず「おおっ」って声が出る。途中で、飯を食いに行ったんだけど、もっとちゃんと観ればよかった。軽く後悔。

●飯(プルコギ丼&牛串)
オアシスの櫓の上で、語り合いながら食う。「最終日さえ晴れてくれれば、文句ないよねー」とか。で、飯食い終えて戻っても、コステロのテンションは衰えず。すげー。

●Massive Attack(Green Stage)
夜なバンド。暗い音に、レーザーが舞う。電光掲示板風に文字が流れる演出は、カッコイイね。シートに寝転がったり、踊ったり、星を見たり、写真撮ったり、まったりと。トリプルドラムによるラストの曲は凄まじくて、踊るどころじゃない感じ。

いや、ホントの話、晴れてくれてよかった。すっかりテンション上がって、会場中をとび回った。昨日より空いていてのびのび。調子に乗って、くだらないことばかり口走ってた。「フジー、フジー」「写真をいっぱいトロージャンズ」とか。ちょっと頭がおかしくなってたみたい。
興奮覚めやらぬまま、ゲートを後に。シャトルバスもタクシーも、前日とは打って変わって、すぐ乗れた。宿に戻っても、テンションが戻らず、話し込んで寝たのは3時頃。

03.7.28 帰る日 快晴
またしても快晴。一日ずれてれば、なんてことは申しません。雨も晴れも、天気であることには変わりなし。雨のステージだって、めったに見られないものなんだしね。
駅近辺の温泉につかって、そのあと、川を発見してしばらく遊んだ。今年最初の蝉の声を聞いた。
そうだね、まだ梅雨明けしてなかったんだ。夏先取りだな、なんて思いつつ。


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