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祭の泡

FUJI ROCK FESTIVAL 04 あれもこれも日記

04.8.27
フジに行ってた同僚に、あとから言われたんだっけ。
「GOTOくんのこと、何度か見かけたけど、いつ見ても酔ってるみたいだったよ」
そうかなあ?
俺、言われるほど飲んでないよ。酒、そんな飲めないし。
まあ、そのくらいテンションがおかしくなってたんでしょう。
落ち着きなくふらふらして、いきなり飛び跳ねたり、走り出したり、大笑いしたり。
そんなフジの3日間を振り返ってみました。
あれやこれやと書いてるうちに、いろいろありすぎて、わけわかんなくなってます。
でも、それ以上にいろんなことがあったんだよな。
いちいち思い出せないくらい。

ちなみに、( )内はステージやメシ食った場所です。
ついでに、日記の抜粋はこちらから。

04.7.30 1日目
まず、朝の4時に起きることが俺の挑戦だった。で、6時の新幹線で苗場に向かう。
新幹線に乗ったら、テンションが上がって早速ビールで乾杯。上がりすぎてビールをこぼした。あと、車窓から虹を見たよ。いやっほー! 幸先いいね。
8時には宿に荷物を預け、会場へ。結局、バスもリストバンド交換も去年よりグッとスムーズで、9時半にはゲートをくぐってた。

◆シート(Green Stageうしろ)
早速、シートを敷いて拠点を作る。まだ、人もあんまりいない。ああ、今年もフジに来たんだなあと、いやがおうにも気分が盛り上がる。

◆川原(ところ天国)
とりあえず、ビールで乾杯。クレープを買って食いながら、友人と待ちあわせ。橋の脇の目立つ場所にいたせいか、何人か知人に会う。それにしても、俺の知り合いはどうして坊主頭ばっかなんだろう?

●LITTLE TEMPO(White Stage)
ビールを飲みながらゆーらりゆーらり。フジで観る最初のステージがリトテンってのは、いいんじゃない。スチールパンの音色に、誰かが飛ばしたシャボン玉。青空がのぞき、気持ちいい。ゆるーく始まったはずが、いつの間にか踊らされてた。

◆シート(Green Stageうしろ)
ホワイトステージ脇のトイレに行ったら、タトゥーだらけの兄ちゃんがいて、よく見たら中村達也だった。カッケーなあ。思わず、「ファンです」って握手を。でもホントのことを言うと、今回、ロザリオスは観ないのだ。その後、シートに戻って、PE'Zをバックにとりあえず一休み。休むの早っ。

◆冷めん(Avalon Field)
このあとのマイスティースに備え、慌てて昼飯。時間がないから並ばなくてすぐ食えるものって思ったんだけど、あんまりおいしくなくってブーたれる。でも、急がなきゃ。

●The Miceteeth(Field of Heaven)
あまりおいしくないオーガニックビールを飲みながら。アルバムの感じでは、もう少しゆったりしたステージになるかと思ったら、全然ノリがいい。次松くん、猫背がに股でよったよった踊る。ギャグのつもりか、照れなのか、演奏が終るたびに「リハーサルです」とか言ってるし。「霧の中」を演奏中に、晴れ間が覗いたのは笑った。冴えねえなあ。あと、あの場で聴く「レモンの花が咲いていた」は、格別だった。ホーンが鳴り出すと、ふわーっと体が浮き上がるような気分。うれしくてちょっとうるうるきた。

◆タイカレー(Avalon Field)
冷めんのリベンジ。グリーンカレー、大好き。

◆シート(Green Stageうしろ)
アジカンを遠くに聴きながら、また一休み。朝早かったせいか、気づけば眠ってた。起きたら炎天下で寝たせいか、体がだるい上に、日焼け。あれ、もうルースターズが始まってるよ。しばらく、横になって聴く。歌は下手だが、カッコイイ。

●Polaris(Field of Heaven)
ヘブンへ向かう途中で、少し雨がパラついたものの、なんとか天気は持った。♪晴れのち曇りときどき雨そんなときは、ってなわけで深呼吸。ゲストで参加した郁子ちゃんが、えらくかわいい。いつ見ても、かわいい。それに比べてオオヤくん、甚平着てるよ…。演奏は、いつものポラリスって感じでフツーにいいんだけど、意外性があんまりなかったのが残念。イベントなんだから、もうちょっと変わったことすりゃいいのに。甚平以外で。

◆朝霧シチュー(Avalon Field)
日が暮れてきて冷えてきたので、あったまる食い物を。野菜がゴロゴロしてて、よろし。あたりが、みるみる夜になっていく。

●麗蘭(Field of Heaven)
この時間帯、ピクシーズに林檎にスーパーカーでしょ。俺の知り合いは、たぶん誰も観てないよな、麗蘭は。でも俺的には、3日間通して一番感動したステージ。夜のヘブン、「ミッドナイト・ブギ」でスタート。一気にテンションが上がる。チャボはホント気持ちよさそうで、よく喋る。「天国みたいだな、ここ」とか、「ウッドストックみたいだ」などなど。こーゆーことを言うんだよ、この人。ロック少年だから。曲ごとにギターを取り換え、弾くときのポーズもいちいちキマってる。ギター少年だから。♪あの子はフジロックに行くんだ〜 なんて歌も歌ってた。それだけで、俺はもう涙。そのあとはもう、1曲ごとに踊りながら泣いていた。名曲「今夜R&Bを」なんか、泣きっぱなし。新曲の「GET BACK」も「R&R Tonight」も、アンコールでやった「ミュージック」もそうだけど、この人の歌は、どれも音楽へのラブレターのように聞こえる。ホント、ロック少年、ブルース小僧なんだよ。その愛の強さに圧倒される。飲み込まれる。♪今夜ちょっといい気分さ/だってR&Rがこんなに溢れている〜 ってこの夜のための歌みたいじゃないか。ステージが終ったあと、あの場にいた誰もが口々に、「よかったよ」「いや、最高だった」って言ってた。まさに、まさに!

◆シート(Green Stageうしろ)
椎名林檎の東京事変を横目で見ながら、シートへ戻る。林檎は、わりとフツーのドレスだった。もうコスプレはしてくれないのかな? 時折パラついてた雨が、だんだん強くなってきたので、タオルを出してシートを拭く。

●LOU REED(Green Stage)
渋いっ。渋すぎる。淡々と演奏し、語りとも歌ともつかないボーカル。時折でかい声を出す。知ってる曲はあまりやらなかったけど、じわじわとくる存在感。あの声が好きだ。夜の闇がぐぐっと深くなるような声。歌いながら、ときどき横山やすしのようにメガネをずり上げるのが、また味わい深い。雨がパラついたり、風がびゅうびゅう吹く中で、おっさん古い樹みたいに突っ立って歌う。アンコールでようやく、「スィート・ジェーン」。

◆ビーフストロガノフ(OASIS)
晩飯。小雨も降ってるし、そろそろ帰るか。

◆The Palace of Wonder
バスに乗る前に、パレス・オブ・ワンダーでぶらぶら。奇怪なオブジェを見て楽しむ。ケミカルの長髪メガネの人とすれ違った。いや、外人の顔ってよくわかんないから自信ないけど、あんな顔の人そんなにいないはず。

ゆるーく始まり、麗蘭で一気にトンだ、そんな一日。雨は少し降ったけど、気にならない程度。去年に比べりゃ全然平気。
宿には、1時頃着く。風呂に入ったら、備え付けのタオルに誰かの陰毛がついていて、軽くテンションが下がったけど、気を取り直してさっさと寝ることに。もちろん、その前にバンテリンを塗るのは忘れずに。

04.7.31 2日目
10時に起床。宿のばあさんに、「朝ご飯作ってるんだから、もう少し早く起きて食べてくれないと困る」みたいなことを言われて、軽くキレる。だって、何時に朝メシかも知らされてないし。「じゃ、明日っからメシなしにしてくださいっ」。そもそも普段、朝なんて食わないし。
会場に向かうシャトルバスの中に、中学生くらいの男子二人組がいた。「UA、見たくね?」とかなんとか盛り上がってる。中学生か…、初々しいのお。
12時頃、ゲートをくぐる。レッドマーキーから、よさげな音が聞こえてるけど、ロケット・サイエンスかな?

◆シート(Green Stageうしろ)→豚トロ焼肉丼&クレープ(OASIS)
またしてもグリーンステージのうしろにシートを敷いて、陣取る。で、いそいそとオアシスへ。豚トロ、うめー。さすがもち豚。ビールも、うめー。ついでにデザートも欲しくなり、ばかでかいクレープを食う。何だよ、結局、腹減ってんじゃん。

●22-20s(Red Marquee)
シングルしか聴いたことなかったんだけど、野蛮でかっちょええ。ジョンスペとか、あの手の血が騒ぐ系。ドラムどこすこ、ギターぎゃんすか。廃虚のドラム缶で火を焚いてるような、やさぐれた音。客席の外国人も大騒ぎ。俺も、朝から燃える。でも、さっきのクレープがちょっともたれ気味。

◆シート(Green Stageうしろ)
ステージでは、フランツ・フェルディナンドが演奏中。CDではピンとこなかったけど、ライブではいい感じのロックに聞こえる。ボーカルの伊達男っぷりが、ビミョーにダサくて可笑しい。

◆Board Walk
ヘブンを目指して、ボードウォークを歩く。この林の中の道は、いいなあ。途中の木道亭で、青柳拓次くんが演奏してた。オレンジコートからは、お祈りみたいなUAの声が聞こえる。ヘブンに着いてビールを飲んでたら、少し雨がパラついてきた。UAが呼んだに違いない。

●斉藤和義(Field of Heaven)
雨が降ったり止んだりで、そのたびに合羽を脱いだり着たり。斉藤くんは、いい感じに力が抜けてて、まったりした感じ。ところが、後半「退屈な朝食 幸福な夕食」から急に飛ばし始める。「歩いて帰ろう」とかやっちゃって。いいやもう、合羽脱いじゃえ! 「彼女は言った」って曲では、苗場の中心で愛を叫んでた。「苗場のみなさん、おちんちん!」。いいなあ。なんだよ、かなり好きな感じじゃん。ラストは、「歌うたいのバラッド」!

◆タイラーメン(Avalon Field)
サンタラが演奏してるのが聞こえる。それにしても、NGOのこの屋台、手際が悪かった。けっこう待たされたし、ビール樽の栓がゆるんで、プシューって噴き出してた。ああ、もったいない。

●BELL & SEBASTIAN(Field of Heaven)
あんまり野外のイメージがなかったんだけど、こうやって聴くのもいいね。ピクニック、自転車、ポータブルプレーヤー、そんな小さな音楽って感じ。機材トラブルなんかおかまいなしの、グッドメロディ。俺もちょこまかと揺れながら、少しセンチになる。夕闇が迫る頃、ラストの数曲残して、グリーンステージへ向かうことに。

●忌野清志郎&NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS(Green Stage)
待ってる間に、雨が激しくなってくる。まいったなあ。そして、清志郎が登場し、1曲目は「雨上がりの夜空に」! 会場大合唱! なかなかそーゆー曲ってないよ。しかも、その頃には雨が上がって、夜空に吹く風が早く来いよと俺たちを呼んでたよ。さすが、キヨシロー。ゲストも登場。「夕べ、古くからの友人にばったり会ったんだ。チャー!」って、一瞬、「チャボ」って言ったのかと思った。Charなのね。紛らわしいなあ。「トランジスタラジオ」「ドカドカうるさいR&Rバンド」「ラプソディ」「スローバラード」「キモチE」と、名曲目白押し。「愛し合ってるかぁい」も言ってたし、マントショーあり、ほら貝ありのギミックだらけのステージ。あと、「Jump」っていう新曲もすごくよかった。♪もう一度高くジャンプするよ〜 って50過ぎのおっさんが歌うんだぜ。泣いた。

●ゆらゆら帝国(White Stage)
清志郎が終ったら、ソッコーゆらゆらへ。ホワイトの橋を渡ったあたりで、「夜行性の生き物3匹」が始まった。思わず、ビール片手に走り出す。結局、ラストの3曲聴けた。帰りにところ天国を通ったら、ライトアップされててえらくきれい。

●The Chemical Brothers(Green Stage)
グリーンステージが見えてきたら、♪Hey Boy, Hey Girl って聞こえてきて、歩いてたヤツらが、ダダっと走り出す。俺もつられて、走り出す。なんか、さっきも走ったような…。会場は、みんなノリノリで踊ってる。ゴミ捨て場にいるスタッフも踊ってる。俺も、シートの脇で踊りながら聴いてた。でも、ビール飲み過ぎたみたい。ライブ中に、何度もトイレに行くハメに。もちろん、トイレを待ってるヤツらも踊ってた。

◆牛タン弁当(OASIS)
夜のオアシスは、人でいっぱい。ほとんどのメシは500円なんだけど、これは900円也。でも、その分ボリュームがあって満足。モデルのりょうが地べたに座ってメシを食ってるのを発見。でもイカつい兄ちゃんたちと一緒だったので、怯えて声をかけられず。

◆The Palace of Wonder
帰り道、サーカスをチラ見。まったく、どこで何がやってるかわかったもんじゃない。結局、帰りのバスに乗ったのは、1時過ぎだった。バスで熟睡。

朝から、がつがつと飛ばしすぎた一日だった。メシもがつがつ食った(宿以外)。踊りすぎてへとへと。特に、夜は休む間もなく動いてた。普段は休みたがりの俺なのに、フジの最中は違うのね。
寝たのは4時近くだと思う。外はうっすら明るかった。

04.8.1 3日目
この日も、10時起床。お、今日は晴れそう。当然朝メシは食わず、サクッとバスへ。3日目ともなれば慣れたもんよ。昼前には会場に入った。

◆シート(Green Stageうしろ)
慣れた手つきでささっとシートを敷く。ステージでは、THE SOUNDTRACK OF OUR LIVES。田舎でトラクターに乗ってそうなヒゲのデブがボーカルなんだけど、ステージ下りて、歌いながらずいずい客席に入っていく。サービス精神旺盛なデブ。おもろい。

◆ペペロンチーノ(World Restrant)
ビールとパスタが朝ご飯。そしたら、目の前を猫背の兄ちゃんがひょこひょこ通り過ぎた。あ、次松君だ、マイスティースの。握手してもらったんだけど、きょろきょろして何だか挙動不審。中村達也とは大違い。

●JAMIE CULLUM(Green Stage)
シートに戻ったら、グリーンステージでレゲエっぽい曲がやってて、いい感じ。まったくこの人知らないんだけど、ジャズの人らしいね。けっこう気持ちいい。ディカプリオ崩れみたいなルックスで、火の玉ロックみたいにピアノを弾いてた。最後は、ピアノの上に乗っかったりして、ちょっとやんちゃなピアノマン。

◆Board Walk
また青柳くんが演奏してた。森に棲んでるのか?

●ハナレグミ(Field of Heaven)
オーガニックじゃないビールを飲みながら、ゆるゆると観る。それにしても、フィールド・オブ・ヘブン、馬糞臭い。「フィールド・オブ・バフン」とかなんとか、永積くんっぽいダジャレを考えるが、誰にも言わず心に留めておく。永積くんは、相変わらずの好青年。「よくタカシぽい顔だねって、言われまぁす」とかなんとか。シャボン玉と一緒に、あの声が野外に溶けていくのは、すごく気持ちがいい。「明日天気になれ」は、思わず空を見上げちゃったよ。「マドベーゼ」みたいな小さな歌が、また沁みる。「ハンキー・パンキー」がラスト。楽しいと素直に言える僕らは、ステキだ。

◆川原(ところ天国)→Board Walk
ホワイトステージのMUMをバックに、川遊び。くーっ、きもちーっ。晴れたせいか、人がいっぱい。オレンジを買ってきて、食った。くーっ、うめーっ。ひとしきり遊んだら、オレンジコートへ向かう。オレンジつながり。ボードウォーク出口にいる、リストバンドチェックの係員がやけに愛想いい。ノリノリで、係員とハイタッチ! そのあと、見知らぬ外国人にハグされる。

●N.R.B.Q(Orange Court)
いやあ、サイコー。フジで一番楽しかったステージと言ったら、これ。ライブを山のようにこなしてきたバンドの底力というか、どの曲も自然に踊りたくなるような、ジャンルレスのグッドミュージック。しかも、ピアノマンが椅子に乗って回転しながら、客を煽る煽る。ステージも客席もみんなスマイル。楽しくって、つい顔がニヤけてきちゃうんだよ。誰も彼もが好き勝手に踊ってて、すごくいい感じ。こういう開かれた空間が、フジの魅力なんだよな。ああ、俺もジャムりたい。ジャムジャムと毎日を過ごしたい。楽器できないけど。ラストに「キャリオケ」って言って、テープの音に合わせて「ニューヨーク・ニューヨーク」を歌ってた。ああ、「カラオケ」だったのね。

●ワタナベイビー(Gypsy Avalon)
通りかかったら、♪ハゲてるぜぇ〜 ってな声がする。あれ、ベイビーじゃない? つうことで、数曲聴く。「電話をするよ」は、いい曲だなあ。あと、ポカスカジャンがゲストで登場。ベイビー、何故かあたふたしてた。

◆トコロテン(ところ天国)
とりあえず腹になんか入れとこうってことで、トコロテンを。食べながら、シートへ戻る。グリーンステージでは、JETが演奏中。でも、あんまりピンとこない。タラーっとしながら、一休み。

●ZAZEN BOYS(White Stage)
観るのは初めて。向井くん、機嫌がいいのか、もともとこーゆー人なのか、やたらと喋る。さらに、妙ちきりんな踊りを披露。アンプの後ろに隠れて、ひょこっと顔を出す。そんな感じで、とりあえず奇人っぷりを堪能。♪割れて飛び散るワンカップ(ワンカップ!) っていうコール&レスポンスも笑えた。半分くらい観て、グリーンへ戻る。

●THE WHITE STRIPES(Green Stage)
シートに着いたときは、もう始まってた。ドラムの姉と、ギターの弟二人だけの演奏。ステージがやけに広く思える。しかも、この二人、見つめ合って歌うんだよ。絡み合う音、絡み合う視線、絡み合う白と赤。何だかあやしげな雰囲気。テンション高い演奏だったけど、もう少し安い音でもよかったなあ。

◆豚トロ焼肉丼(OASIS)→シート(Green Stageうしろ)
今年2度目のもち豚。苗場食堂で大暴れしてたのは、赤犬だったらしい。歌謡スカみたいなのをやってた。で、シートに戻って、晩飯を食いながら、TBAの発表を待つことに。モリッシーのキャンセルで出演者未定だった枠ね。さんざん引っ張ったあげく、登場したのがスミスのコピーバンド。まあ、スミスにさほど思い入れがないもんで、俺は「あ、そ」って感じだったけど、グリーンまわりの客の引き方はすごかった。あっという間に、みんな別のステージへぞろぞろぞろぞろ大移動。これはこれで、めったに見られない光景だな。俺らも、「あのバンドのTシャツ売ってないかな?」とか言いながら、移動することに。

◆ところ天国→Board Walk→Orange Court
夜の会場の雰囲気を味わおうってことで、ぶらぶら。ゆうべも見た、ところ天国のライトアップ、すんごいきれい。森をバックに光がさざめいている。雪が降ってるみたいなんだよ。デジカメで撮ろうと思ったけど、ムリっぽい。「写真には写らない美しさ」とは、このことか。しばし、川原に座って見つめる。そして、ボードウォークの林の中。ここでもミラーボールが回り、幻想的な光が降り注ぐ。すげーすげー言って、ここいらへんから、俺らのテンションも徐々にあがってくる。オレンジコートにたどり着き、またしてもリストバンドチェックの兄ちゃんに、「うぃース」と声をかけられる。オレンジでは、あちこちで火が焚かれ、夜なのにざわざわしてる。ああ、血が騒ぐ。野生がの血が。櫓に上って、しばし一服。

●moe.(Field of Heaven)
さらに、フィールド・オブ・ヘブンでは、キャンドルがたくさん灯され、ミラーボールは輝き、気持ちいい音楽が鳴っている。全然知らないバンドだったけど、ジャムバンドっぽい感じで、もうじっとしてらんない。そうそう、ジャムりたかったんだよ、俺は。コーフン最高潮。思わず、「ちょっとアルコール入れて、ひと踊りしない?」。そこからはもうめくるめく、なんだかわかんないけどきもちいいワールドへ。すっかりできあがってる知人に抱きつかれ、なんだかしばらく抱き合ってたような…。「モー、もう終っちゃったの?」ってしきりに言ってたような…。

●渋さ知らズオーケストラ(Green Stage)
そして、オーラス。渋さ知らズオーラスとら。めちゃくちゃ大人数で、ステージが狭く見える。ホワイト・ストライプスと大違い。山海塾みたいな白塗りがいる。浴衣や褌もいる。バンマスらしき人は、タバコをすぱすぱ喫いながら指揮してるし、ダンサーは火を吐くし、新潟の歌姫は女王様みたいだし、ズダボロのシャツの女の子は詩の朗読を始めるし、もう混沌のステージ。曲も、山口百恵にサマータイムブルースにYMO。歌謡曲やらジャズやらシャンソンやらごたまぜにして、大騒ぎ。客席も、帰り支度をする人と踊り狂う人たちが入り乱れ、大道芸をしてるヤツまでいる。すげーすげー。楽しいったらありゃしない。ここで最後のひと踊り!

とにかく気持ちのいい一日だった。特に夜! ところ天国〜オレンジ〜ヘブンのあのファンタジックな光と音! ざわざわした熱気! いろんなものに酔っぱらって、興奮状態だった。
遊び呆けて気がつけば、シャトルバスの最終にギリギリの時間。慌ててバスに乗り、へとへとで宿へたどり着く。まだ帰りたくないなあと思いながら、くたっと眠りに落ちてた。

04.8.2 帰る日
バス乗り場で、名残惜しそうにウクレレ弾いてるカップルを見た。駅前にも、うだうだしてるヤツらが。駅の食堂でも、温泉でも、リストバンドしたヤツらがあちこちに。そうしてゆっくりまた、日々の暮らしに帰っていくのだ。


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