第3章

「アキュームレータの断面」



スフェア、この車でもっとも良く見るけど他の車では見掛けない「玉っころ」。 一般的にはアキュームレータといいます。

役目は、主に、圧力(エネルギー)を蓄える、ばねのかわりをする、脈動変動をとる、です。以下の2種のアキュームは、成田氏からいただいたBX用のものです。(ありがとうございました。)

メインアキューム

メインアキュームとは、プレッシャーレギュレータとペアになっていて、いつも百数十キロ、250cc分のLHM、を貯めています。

ポンプの吐出能力は非常に小さく、その量はエンジン回転数にのみ依存します。そのため必要な時に十分だとはかぎらず、要らない時には捨てなければなりません。ポンプや消費側の事情によって油圧源圧力が変動しないようにする事、それがこいつのお仕事です。

圧力が入っていない時は左図のようになっています。 しきってあるものををプラダ膜といい、上に窒素ガス下にLHM(作動油)が入ります。通常膜の上下の圧力は同じなので、膜に力はかかりません。(空気とオイルをわけているだけ)LHMの圧力が高くなると、それだけガスが押し縮められLHMが入ってきます。

プラダの材質は、シトロエン言うところの「ウレパン」と呼ばれるゴム質のもので少しタイヤに似た感じの触感です。

図を見ると、上のボルトを締めると半球状のセット金具が締め上げられプラダを圧力ケースに押し付けるようになっています。プラダと半球状の金具、ナットに相当する金具のすべてに溝やつめがあるため、ボルトを緩めても脱落しません。ガスの充填や補充はボルト部から行うようです。

**それだけ?という人へ**

サスペンションについているスフェア

構造は基本的に同じです。ただし入り口部にダンパーの役目をする、オリフィスとディスクバルブ(ダンパーバルブ)があります。写真は、バルブ部のみを切断したものです。(本当はこの上にアキュームがある。)

Xantia用の少なくとも前輪は、プラダに「マルチクーシュ」と呼ばれる複合材を使用しているそうです。(ガスの透過が従来品より少ないそうです。 もし中古アキュームお持ちの方は、半分ください!...上記のように切断します。)

低ピストンスピード時には開放している油路やオリフィスの特性できまり、高ピストンスピード時はディスクバルブを押しのけて4つの油路ガ開放、流れ安さが変化します。(減衰力が減る。ただし写真では油路は見えない。) 以下のような特性になっているようです。

分解してみると、様子が良く分かります。左はディスクバルブのみを除いたところ、右は構成パーツです。

こうしてみると、低ピストンスピード時の減衰力は、伸び側、縮み側とも同じであることがわかります。(同じオリフィスを使っているため。

(普通に走っている時、少しふわっとした感じがするのはこんなところに理由があるのかもしれません。)

また、高ピストンスピード時は伸び縮みで違う油路を使っています。(一般的なダンパーと同じ構造。)

丸く堤防がある穴が、向こうからこっちへ流れる油路、その他の穴が逆方向用です。(穴の向こう側に堤防がある。)ディスクバルブ(メイン3枚、バックアップ1枚でワンペア)は、この堤防の上に乗っています。


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