第3章

「ハイドロ車のブレーキ 補足」



ペダル

 

詳細に書くと、左のようになっています。 ペダルを踏むと、赤いバルブが左に行き、高圧が入る。適当なところでバルブは押し返され、(点線の油路を通ってバルブ左面を加圧。)高圧油路はまたバルブでふさがれる、これを繰り返します。(逆もあります。)

図を見てもらえばわかるのですが、面白いのが、「なぜバルブの滑る面(圧をシールする面)にいっぱい溝があるのか?」 です。

これがあると、当然シール性能が落ちるんですけどねえ...

低圧高圧

理由は、

バルブは恐らくは、20ミクロンから40ミクロンくらいの隙間の中を動いています。ここは「ごく薄」の油膜しか存在しないのでもれる量は少ないのですが速度の速いオイルがすり抜けていきます。

左図だと、上側の隙間が大きく書いてあります。 (上側の流れは遅く下側の流れは速い) ヨットの帆と同じ原理で、バルブは下に吸い出され、最後には壁に接触、動きづらくなってしまいます。特に下側の油膜が切れたりすると、バルブがくっつ場合もあります。

ハイドロウリック・ロックというやつです。

ぶるぶる震えながら動いているバルブが、引っかかる事を考えると、フィーリング悪いでしょうね。

低圧高圧

溝が一本あると..

流れは溝のあるところまでくると急激に遅くなります。プラス、溝を通って上下の圧がキャンセルされます。そこからまた、隙間に応じた速度差が発生するのですが、このおかげでバルブにかかる横力は半分以下になります。(ああ字ばっかり。)

ちなみにマニュアルの断面図が正しいとすれば、溝はブレーキバルブの各部に 2〜6本 設けられています。2本で溝なしの20%以下6本で5%以下くらいにはなります。

この部分には本当にスムースに動いてほしかったんでしょうね。


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