第3章

「実験?理由の推論」



1.なぜブレーキを踏むと損失流量が減るか?

メインアキュームを含む高圧回路には、その端々にストップバルブがあり(ブレーキバルブ、ハイトコレクター、プレッシャーレギュレータ等)、必要が無い限り開かない。ただし、そのすべてが可動部をもつため、「地漏れ」は存在する。

ブレーキは「ブレーキキャリパーを動かす容積」だけLHMを持ち出した後は、それを補充する以上の流量損失はない。

この現象は、バルブの位置によって、この「地漏れ」が変化したものと考えられる。

ブレーキコントロールバルブの概念図

真ん中のグレーのバルブが左に動くとブレーキ配管に高圧が導入され、十分圧が入ると元の位置にもどる。配管の色はその圧力を示している。

フロントの場合、

赤:約170Kgf/cm~2

薄い赤:今回の場合、数十キロ以下と思われる。

薄い青:ほぼ大気圧。ブレーキの地漏れや、ピストンを戻した流量はここからもどる。

↓ これをモデル化すると..
ブレーキを踏んでいる時

上の図を、一本の配管&真ん中に小さい穴の空いた隔壁と考える。

ブレーキを踏んでいる時と言うのは、高圧を遮る隔壁が2枚あるのと同じ。(バルブのシール面が2個所あると言う意味)

ブレーキを離している時

ブレーキを離している時は、高圧側はシールされているが、戻り側は常時開放である。

すなわち高圧は1枚の隔壁で遮られているのと同じ。(これが、ブレーキを踏まない時のほうが洩れる原理だと思うのですが、どうでしょう?)

2.なぜブレーキ断続していると、カチ音4回目に大量に流量消費したか?

ブレーキを断続しているとき、およそ60〜85cc/minの洩れ量だった物が、カチ音4回目に250cc/minに跳ね上がっている。理由はブレーキ配管以外のところが LHM を要求したからである。

ハイドロのブレーキは、フロントはメインアキュームを油圧源としているが、リアはメインアキュームから半独立しているリアサスシリンダーの圧力を油圧源としている。

これは「独立2系統I配管ブレーキ」と言われる物でハイドロ車の特徴の一つ。(通常の車では2系統X配管と呼ぶ)

今回の場合、1秒おきにブレーキを動かす為にフロントはメインアキューム、リアはリアサスからLHMを持ち出したのだが、同時にリアサスの供給源はハイトコレクター経由、メインアキュームである。

LHMを食われたリアサスは(圧力は変化しない為、)車高が下がる→リアハイトコレクターが作動、メインアキュームはワンショット25cc以上を車高上昇の為に別途供給したものと思われる。

(この時のカチ時間は5.88秒。1分になおすと200cc以上になってしまうが、この5.88秒に流れた「瞬間の流量」なので200cc流れたわけではない。)

また以上の事から、前記の60〜85cc/minの洩れ量(からいつも洩れている25ccを引いた流量)というのはフロントブレーキのみの漏れ量である事が分かる。

思わぬところに金食い虫が居たわけである。


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