第3章

「ハイドロの特徴」



低ばねレートのメリット

ハイドロとはゆっくりゆれる(柔らかい、ばねレートの小さい)ガスばねを使用しているのが特徴です。

  1. f が小さくなると、体にかかる加速度が小さくなる。→シトロエンはこれを小さくしたかった。
  2. ただし、ブレーキや乗員変化に対して、Aも大きくなってしまう。→車高調整機構で対処。

イメージ以下のような感じです。

 

では、実際のXantiaのばね特性はどんな感じでしょう?

試しに計算してみました。スフェアの圧、容積、車重から算出したモデルによる概算です。グラフ中の「金属ばね」は共振周波数1.1Hzになるよう仮定した、「高級3ナンバー」車のつもりです。(これでもかなりゆったりした乗り心地です。)

 

特性曲線は曲がっていますね。これがガスばね特有の「プログレッシブな特性」というやつです。

(普通のコイルばねの場合、ストロークと荷重の関係は比例関係にあるのですが、ハイドロは沈むほどにずんずん硬くなっていくのがわかります。)

→こうしてみると、ハードモードのフルストローク時を比較すると、おおむね金属ばね車と同等でになっているみたいです。面白いですね。

 

次に共振周波数はどんな感じでしょう?

 

ハードモードでも、ストロークが8cm以下では、一般的な高級車よりも低ばねになっています。ソフトモードでは結構すごいですね。

(金属ばねは一定周期とおいているので横一直線です。この特性が良くも悪くもシトロエンの「高圧低容量ガスばね+普通のダンパー」であるシトロエンの特徴となっています。)

ソフトモードの場合、1回揺れ始めると帰ってくるまでに1.5秒はかかるということです。(普通の小型車はおよそこの半分の時間。すごい数字です。)ただし、ソフトとハードは勝手に切り替わるので、この違いはなかなか体感できません。 そのうち、インジケータでもつけてやろうかと思っています。

また、理論計算はあくまで概算です。実際はもう少しだけ高い値になるのではないかと思います。


何でも結構です。感想をいただければうれしいです。