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アリー・myラブ聞き取り挑戦!
英語の勉強
「アリー」を見ながら、英語もうまくなる -- 最高だよね! でも、ちょっと待って。「アリー勉強法」は、やり方を間違えるとボーダイな時間を無駄にもするし、上手にやれば英会話習得のきっかけにもなるんだよ! (2001年4月4日作成、2002年12月1日リンク修正)
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ディクテーションは弱点把握のため。英語学習の主食にはなりません。あなたの目的はボキャビル? それとも …
セリフの一字一句を正確に書き取る作業を「ディクテーション」と呼びます(このHPの聞き取り原稿もそうだよ!)。具体的には、辞書や文法書、あなたの知識、推理力を総動員して「これで、どうだ!」というところまで仕上げたのち(ふ〜)、答えあわせをします。きっと、冠詞の a や the が抜けていたり、thought であるべきところが saw になっていたり、いろいろ間違いが見つかるはず。フレーズごと聞き取れてない場合は、その原因を考えます。キーワードの単語を知らなかったからか、文頭の Well を What と取りちがえたのでセンテンス全体の解釈がおかしくなったのか・・・。原因追及の結果は、できれば書き留めておきます。このメモ=弱点リストが、ディクテーションの最終成果物です。

次に、この弱点リストをもとに、勉強します。えへへへ。つまり、「ディクテーション後」が本当の実になる勉強であって、ディクテーションそれ自体で英語力はさほどアップしません。それに、たった1分の会話を書き取るのに1時間ぐらいかかって疲れます。月1回、多くて週1回「アリー」1シーンぐらいが適量です。

ディクテーションの利点は、第1に、もっとも実践的&簡単な文法知識のチェックになるということです(一問一答のテストで同じレベルのチェックをしようとしたら、すごい量になる)。第2に、「私の苦手な音は何?」ということが、かなりハッキリわかります。ですので、現在発音トレーニング中の人は、進捗状況チェックの意味合いで集中的にやるのも手です。でもでもでも、かめっがこのHPでやったような大量のディクテーションは、英語学習の効率の観点からまったくおすすめできません(実力チェックはそんなにヒンパンに必要ないです)ので、その点、誤解しないでくださいね!

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海外ドラマは、英語学習のメインディッシュになる。でも、セリフの1〜2割しか聞き取れないなら、まず発音練習を
ボキャビル=新しい単語や構文をおぼえる、という目的のためにはディクテーションではなく「多読・多聴」です。つまり、英語をたくさんインプットする。「読む」ほうでは、好きな作家の本や、興味のある分野のウェブサイトがおすすめ。あきずにたくさん読めるものを選んでください。「聞く」ほうでのおすすめは、NHKの夜のニュースの副音声(日本語と英語の対照がひじょうに厳密にできてます。7時のニュースの日本語で内容を把握して、10時のを英語で聞くと録音する必要もないですよね!)。日常会話表現に的をしぼるなら、海外ドラマがグッド(映画もいいのですが、ドラマよりセリフがまばらです)。

海外ドラマで英語学習するときには答えの英文(スクリプト)を必ず用意すべきです。分からないセリフは、耳を澄ませて精神統一しても、聞き取れませんから! くわしくは、よねくに めるさんのサイト、『英会話上達への提言』を、ぜひごらんください。なお、ウェブで入手可能な海外ドラマのスクリプトは『Simply Scripts』で調べられます。

ところで、ドラマのセリフがほとんど聞き取れない場合は、先に発音練習をしたほうがいいと思います。というのも、発音できない音は聞き取れない(知ってる単語やフレーズでも聞こえない)ので、スクリプトを参照する回数がとても多くなります。ということは、その場合、海外ドラマ学習は勉強法として効率がわるいということですね。(たとえば、work と walk を取り違えてしまう、What are you が What do you に聞こえるという人は要チェック!)。発音練習にかかる時間は意外なほど短いのです。思いきってやってみませんか?


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発音=英語の耳ができてないと、知ってる英語でも聞き取れない。発音=耳ができると、読んでわかる英語は聞き取れるようになる!

    【使える英語のための3要素と、"今"の実力のグラフ】
       〜高校までの英語を修了したひとの場合〜
     |
聞こえて |
  くる→| ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
 ライン | □□□←発音 □□□←発音=英語耳ができてないので
     | ■■■    ■■■         聞き取れない
     | ■■■    ■■■
     | ■■■□□□ ■■■←いいセン行っている!
     | ■■■■■■ ■■■
     | ■■■■■■ ■■■
  ↑  | ■■■■■■ ■■■□□□ □□□□□□←発音
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
  実  | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
  力  | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     └┬――――――┬――――――┬――――――┬
 3 要 素 →| 文  法 | 基本的な | 日常会話 |
      | 構  文 | 単  語 | の 語 彙 |

        【発音=耳の問題が解決すると・・・】

     |
聞こえて | □□□□   □□□←知っている単語は聞こえるよう
 くる!→| □□□□‥‥‥□□□‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥  になる
     | □□□□←発音□□□
     | ■■■□□□ ■■■
     | ■■■□□□ ■■■
     | ■■■□□□ ■■■
     | ■■■■■■ ■■■□□□ □□□□□□
     | ■■■■■■ ■■■□□□ □□□□□□←発音
     | ■■■■■■ ■■■□□□ □□□□□□
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■←ストック
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■が足りない
     | ■■■■■■ ■■■■■■ ■■■■■■
     └┬――――――┬――――――┬――――――┬
 3 要 素 →| 文  法 | 基本的な | 日常会話 |
      | 構  文 | 単  語 | の 語 彙 |
右のグラフ は、英会話初心者の人の実力。「アリー」のセリフはまだほとんど聞き取れてません。このグラフは、高校までの授業(←かなりハイレベルだと思います)で相当の英語力を身につけているのにかかわらず、耳がついていかないために(耳がネックになって)、それが生かされてない状態を表わしています(モッタイナイ!)。発音=英語の耳ができてないと、知ってる英語でも聞き取れないのです。
下のグラフ は、発音トレーニング後。知ってる単語や言い回しを中心に、3割〜半分ぐらい聞き取れるようになった状態です。読んでわかる英文は、ほぼ聞き取れています。

りおさんの証言
「私のことが書いてあるのかと思いビックリした部分がありました。『発音練習するといきなり3割〜半分が聞こえるようになる』って所。今までは、短い文の聞き取りで息切れしてたのが、単語がはっきり聞こえるようになって、知ってる単語の文ならどんなに長くてもどこまでも聞こえるようになりました。バタ足で15m必死で泳いでたのが、流れるプールに入ったみたいに何キロでもOKよ♪って感じです。。。バタフライは無理ですが」

ね! えー、この、トレーニング後の状態では、「セリフが聞き取れない部分 → 読んでも理解できないハズ → 語彙(や文法知識)が不足している」というふうに、弱点を自分で認識することができます。弱点攻略のピンポイント学習、すなわち、効率的な学習ができるようになるのです! 逆に、耳に自身がなければ、聞き取れない理由は知識かもしれないし、苦手な音が含まれているからかもしれないし…というわけで、問題を特定するのに時間がかかりすぎて勉強になりません(キッパリ)。海外ドラマで英語力を伸ばすことも、事実上ムリ。

発音練習には、ほかにも特典があります。ある単語をおぼえるとします。発音トレーニングを済ませた人は、正しい発音でラクラクおぼえることができます(たとえば、leek と reek を混同することは、まずありえません)。さらに、映画や海外ドラマを見ていても、つねに英語が耳に飛び込んできていますから、今日おぼえた単語に2〜3日じゅうに再会できる確率がひじょうに高い! しょっちゅう出会う単語は忘れませんよね? そして、どういう状況で使えるとか、あーこれは否定的なニュアンスがある、とかのクセもわかり、ついにはその単語が自分のものとなって定着します。

目(読むこと)からしか単語を拾っていけない人はどうでしょう? 今日おぼえた単語とふたたびめぐりあえるのが1年後(七夕Cycle理論!)ということも。ハイ、また辞書引いてカキカキして、来年までサヨナラ〜・・・。もう、この忘却のりんね からげだつしませんか? そのためには、まず発音!

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発音練習は早くやればやるほど効果的。「もうすこし文法をしっかり勉強してから」?
No! No!
●おすすめの教材は
鵜田豊 著『UDA式 30音でマスターする英会話』(ISBN4-8275-1499-2)
鵜田豊・阿知波恭介 著『UDA式 30音英語革命』(ISBN4-8275-1522-0)
1冊目は発音、2冊目はイントネーション練習用の本+CD です。

●「私は発音だけは大丈夫」と思ってるひと!
上の2冊目の共著者、阿知波さんのサイト内の『発音向上委員会』のページにある「カタカナ判定クイズ」、ぜひ、ためしてみて! UDA式のウェブサイトには、さらに詳細な『カタカナ汚染度・診断テスト』があります。

●「発音練習は、あとからでも…」とまだ思ってるひと!
Kyeさんの発音レッスン・レポート をご覧ください。ここの常連さんのKyeさんやりおさんたち3人が千葉の鵜田先生宅で発音レッスンを受けられたときのレッスンの感想を報告してくださっています。

グラフの「3要素」について
●「文法」のグラフのみぎ肩が落ち込んでいます。これは、名詞の単数・複数の概念や、時制の問題(例えば、"I will" と "I'm going to" の使い分け)など、大事なのに学校文法で抜けている点です。英語では、時制や助動詞を駆使して、情報の確実性や相手との距離感(日本語の敬語に相当)をこまやかに表現できます。これが不自由だと、子供の英語になってしまう! でも、学校文法はほんとにいいセンいってます。補強すべきことはそんなにたくさんないから大丈夫!
●「基本的な単語」とは、go や come などの基本動詞と前置詞のこと。たとえば、How did the meeting go?(会議はどうだった?)の go は、べつに特殊な意味ではなく、「スタート地点から離れる動き」という go の基本的な意味にそって使われています。つまり、学校でおぼえた「行く」というのは意味ではなく訳語のひとつだったわけ。基本動詞と前置詞の意味・イメージを的確に押さえると、その2つの組み合わせ=動詞句も理解しやすくなります。
●「日常会話の語彙」。いわゆる日常表現は、フレーズ集を何冊かやると8割がた押さえることができます。問題なのは、ほんとによく使う単語でいままで習ってないのがたくさんあることです。drink(酒)、fuss(騒ぎ)、mad(怒って)、spank(えー、おしおき)、ground(外出禁止)・・・。この方面で即効性のある単語集は、まだ見つけきれません(泣)。
●グラフの3つの要素「文法」「基本的な単語」「日常会話の語彙」のほかに、「英文の解釈力(読解力)」もあると思います。もし、このHPの「アリー聞き取り原稿」の英文(99%、単純な構造です)の読み取りに苦労されるようなら、文法か、この読解力不足。読んでわからない英文は、正確に聞き取れない です。大学受験向けの文法、英文解釈の参考書にいいものがあると思いますので、対策を!
おすすめの本
マーク・ピーターセン著「日本人の英語(正・続)」岩波新書(各660円) 仮定法、関係代名詞などのだれもがつまずく文法項目や、前置詞、時制、名詞の単数・複数、知覚・使役動詞(→ 学校文法のウィークポイント網羅!)について、「オズの魔法使い」など映画のセリフもまじえて説明。楽しみながら文法が身に付いてしまう!
ケリー伊藤著「英単語『比較』学習帳」宝島社新書(750円) get や take、over や around などの基本動詞や前置詞は、英和辞典の日本語訳をおぼえても英語としてつうじません。でも、それぞれの単語の概念・機能をつかんでしまえば、逆に、どこでも応用がきく強力な武器に。この本は、意味が似ていて間違いやすい基本語の組み合わせ74をわかりやすく説明してあります。
『アリー・myラブ』のビデオ
●『アリー3』の『アリー4』のレンタルビデオは、なんと!英語字幕付き(^▽^)きっと、みんなの声が届いたんだね! 当サイトとあわせてのご利用をおすすめします。
●英語字幕(正確にはクローズド・ドキャプション)とは、アメリカのテレビ放送の聴覚障害者用の字幕で、スイッチで表示をオン・オフできます。日本のレンタルビデオの一部にも入っています(クローズド・キャプション対応という表示があるもの)。
●英語字幕付きビデオソフトを利用するには、クローズドキャプション・デコーダー(1万5000円位)をテレビとビデオデッキの間に接続するか、または、キャプション対応のビデオデッキが必要(日立7Bシリーズ等。1万円台〜)。
●英語字幕について、よねくにさんの『英会話上達への提言』(「上達へのアドバイス」のコーナー)に詳しい情報あります!
つぶやき。。。
いろいろテクニカルなことばかり書きましたが、英語の勉強はつづけることがいちばん大切&困難だと思います。そのためには、あきないようにする工夫も必要ですよね! 大好きな海外ドラマを英語で見るのも、ひとつの答え。

私自身、「アリー」という教材がとてもおもしろかったので、6か月連続英語の勉強という「快挙」を達成できました o(≧▽≦)o ヤッタネ。この原稿の作成に協力してくれたつるちゃんも、英語の実力はかなり??なのですが(笑)、無謀にも、リチャードが大好きで彼のスピーチを必死にまねようとがんばっています。

ところで、海外ドラマ学習の主な弱点は、(1)むずかしい構文に解説が付いてない、(2)使えるフレーズが出てきても練習用の例文が付いてない、(3)辞書を引きまくらないといけない -- などですが、こういう弱点をすべてカバーしているのが、市販の英会話教材です。

   効率のよい市販教材 VS. たのしい海外ドラマ

という構図になります。市販教材の弱点をあえてあげれば、(1)会話例がさむい、(2)ドリルが単調でくるしい -- と思いつきますが、じつは、最大の弱点は、「3万円も払ったのだから」と、ついお客さん気分(おまかせ気分)になってしまうところだと、ひそかに思っています。

えーつまり、もともと英会話教材の機能は「会話例を体系的にならべてある」ことで、それ以上のものではありません(基本的に)。教材は、「英語を習得する」ことを保証しているわけではないのです。ですから、教材をやるにしても、ここに書いたような文法や語彙の弱点について学習者みずからが主体的に意識して、補強していくプロセスが、やっぱり必要です。会話教材での学習とは別に

お客さん気分にさせられる点は、英会話スクールも共通ですよね! スクールもけっして「英語習得」を保証しているわけではないし、(そうとう大がかりなカリキュラム以外では)体系的ですらありません。英会話スクールの機能は、「英会話の実践の場を提供する」こと(基本的に)。言い換えると、その「会話の実践」に至るまでの勉強本体は自分でプランをつくり、実行しないといけない。

自分で自分の弱点を探り、それに沿った学習計画を立て・・・なんて、めんどうくさそうですね。とくに大金を払っている場合には! 「そっちで考えてよ。客なんだから」と言いたくなります(笑)。

もし、そういう気分がひじょうにつよい人(客になると横暴になる人。そこのアナタ!)には、だから、スクールや高価な教材はやらないことをおすすめします(逆療法!)。ふつうの人(謎)は、せっかく行けるなら、行くべきだと思います。ただし、スクールでの「実践タイム」以外に、自宅での基礎勉強タイムも確保してね!

さて・・・やっと本題にもどりますが、市販の会話教材のダイアログがさむすぎて、興味をつづかせられない人 -- あなたは、(私・かめっとおなじ)わがまま&感覚派。心から海外ドラマをプッシュしちゃいます。これは市販教材をギブアップする=効率的・体系的な学習を放棄するということを意味しますが(!)、あなたには、これしか道は残されていません。そうです、性分なのですから仕方ありません。なお、海外ドラマ学習は、「英語の勉強」としてだけみると異様に時間がかかります。半分は遊びの時間だと観念して取り組みましょう(^▽^)
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