アリー・myラブでの英語学習のすすめ

アリーの日本語

「アリー」で英語を勉強してみようかなという方は、日本語吹き替えのセリフにも注目!

翻訳家・高山美香さんによる「アリー」日本語版のセリフは、英語のセリフと対照すると、最高の英語学習テキストになります。

というのは―

通常、海外ドラマの吹き替えは、ストーリーの追いやすさを優先してか、

  • ニュアンス無視の訳は当たり前。
  • 原語のセリフをまるまる1文カット。
  • 文の順序を入れ替え、セリフ全体の中でつじつま合わせ。
つまり、普通の海外ドラマの日本語は「翻訳」というより「超訳」みたいなものになっています。だから、英語学習者としては、英語の意味が分からなくて日本語を参照しても、手がかりにならない―という困ったことがおきます。

それに対し、「アリー」の日本語は、まぎれもない「翻訳」。その特徴は、

  1. 原文のニュアンスを極限まで尊重。
  2. しかも、こなれた日本語になっている。
  3. 原語の1文と日本語の1文が明確に対応。
「アリー」の翻訳は、他の海外ドラマでなく、本とくらべたほうがしっくりきます。本の翻訳では、1は当たり前ですが、2を兼ね備えたものは多くはないですよね。「原文に忠実で、しかも読みやすい」、そんな翻訳本と、「アリー」の翻訳は同格だと思います。

ですから、英会話初心者にとっては、「アリー」の日本語は頼りになります。英語セリフの意味がわからない場合、日本語を手がかりに解釈できますから。しかも、かなり厳密に。

上級者は「アリー」で英語をブラッシュアップできます。自分が理解した意味と日本語のセリフを一つ一つ、くらべる。すると、既知の単語や言い回しの中に、意外な意味やニュアンスがあったことに気づかされますよ!

アリーの英語

それに対し、「アリー」の英語は法律用語のせいで難しいという印象があります。

たしかにそうですが、「アリー」にはそれを補ってあまりある、英語の筋のよさがあります。

ご承知のように、「アリー」の登場人物は古都ボストンの中流階級(アッパーミドル)出身のお坊ちゃん、お嬢ちゃんという設定です。彼らは、ほんっっとに、きちんとした英語を話しています。

そのことには、英語学習者にとって2つのメリットがあります。

まず、

  1. 発音のくずれが少ないので、聞き取りやすい。
たしかに、アリーやリンの早口はすごいですが、発音のくずれ(特に音の省略、変化)が少ないので、英語のリズムさえつかめば、聞き取りは比較的容易です。

この番組のリスニングのしやすさは、私がこれまで見た他の海外ドラマ「ER」、「フレンズ」、「24」、「LOST」、「グリー」等とくらべても、抜群です。 「アリー」は、初めて海外ドラマで英語学習をする人にとってピッタリのドラマです。

また、

  1. 文法にあわない文が少なく、中学・高校の学校英文法で解釈可能。
例外は、過去形の疑問文で、最初の”Did you”の省略にとまどうことぐらいでしょうか。

もちろん、「アリー」に限らず実地の英会話と学校英語とのズレはあります。私が最初に感じたのは、

  • 関係代名詞や仮定法をよく使うなあ。学校時代のワーク、もう1回見ておこう。
  • 受験の時に覚えた「同じ意味の単語」、ホントは1つ1つ使う場面違うんだなあ。
とにかく、学校文法忘れてても、「アリー」の英語の文法上の疑問は、ふつうの文法本でほぼすべて解決しました。

全体として、「アリー」の英語は大人のきちんとした英語で、私たち外国人の英語学習者が話す手本にするのに適切だと思います。

リスニングと意味の理解の両面で学習しやすい「アリー」で、楽しみながら英語をまなびましょう!