メルマガ「英語でアグリー・ベティ!」バックナンバー

海外ドラマで、使える英語フレーズ&リスニングを学習


第8話「夢への第一歩」英会話フレーズ編


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        英語で『アグリー・ベティ』(UGLY BETTY)!
    ベティのセリフで、日常英会話の基本フレーズを徹底マスター
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 ◆ 新しい読者のみなさま、はじめまして!

    発行者の田中耕治です。九州で英会話&発音トレーナーをやっています。
    一緒に楽しく英語をまなんでいきしょう!

 ◆ 週2回発行のメールマガジンです。

  (1)「基本フレーズ編」は、ベティのワンシーンから
     日常英会話の基本フレーズ&リスニングのコツを解説。
  (2)「聞き取り挑戦!編」では、読者の方が送ってくださった
     ディクテーション(書き取り)を添削します。

    ※「聞き取り挑戦!編」は、ディクテーションのご応募が
     あった週だけ、発行致します。

 ◆ チャンス! 今週は、ディクテーションのご応募がまだありません!

   今週の土曜日までにワンシーンの一部、4〜8行の
   のセリフを書き取り、comet@fd5.so-net.ne.jp宛に
   お送りください。お2人の方まで添削をいたします。

   くわしい応募要領は、このメルマガの最後のほうで!


━━━━━━━━━━━━━━ 2007.11.23 発行 ━━━━━━━━━━━━━-
     第8話『夢への第一歩』 (After Hours)--基本フレーズ編
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今週は豪華版 & 新しい趣向を取り入れています----ヒルダ(ベティの姉)が父
さんの弁護士費用5千ドルを調達する3シーンを追いかけ、「お金を借りる」こ
とが基本動詞でどう表現されているか見ていきます。

borrow(借りる)、lend(貸す)、loan(利子付きで貸す)、repay(返済する)
などは一切使われていませんよ。さて、何でしょう?(^−^)

※量が多いので、今回はリスニングの練習はお休みにします。m(_ _)m

先に日本語訳付きで、全シーンを見ておきましょう。


────────────────────────────────────
シーン1◆WE NEED MONEY(お金が要る)
────────────────────────────────────

ヒルダが朝出かける前に、父さんと話しています。
(冒頭から3分25秒〜のシーン)

ヒルダ:リアに払う弁護料、当てがあるの。
I think I know where we can get the five grand for Leah.

(中略。3分45秒〜)

父さん:で、カネの当てってのは?
So, where are you getting this money?
ヒルダ:サントス。
Santos.
父さん:ばかなこと言うな。あんなろくでなし、頼りにしたくないだろ。
Absolutely not. I don't want a cent from that degenerate!
ヒルダ:他にはいないでしょ。
We have no choice!

サントスは、かつてヒルダと息子ジャスティンを捨て、遊び歩いて暮らしている
男。今度大金が入ったのも、ギャンブルで当てたからなのです…。


────────────────────────────────────
シーン2◆ASKING FOR MONEY(お金を貸してくれるよう頼む)
────────────────────────────────────

ヒルダは、サントスに会いに行きます。
(冒頭から17分30秒〜のシーン)

ヒルダ: どうしてもお金が要るの。
I need money, Santos.
サントス:イグナシオか。
For Ignacio?
ヒルダ: ・・・。
サントス:ここじゃ、みんな知ってるさ。お前んちがカネに困ってるって。
いくらだ?
Come on, in this neighborhood, you heard I won money, I heard you need 
money. How much?
ヒルダ: 弁護料5千ドル。私もアンタにこんなこと頼みたくない。
Five grand for a lawyer. Look, I've never asked you for a penny.
ヒルダ: でも今は切羽詰まってるのよ。助けてもらえない?
But we're in a lot of trouble right now. I need your help.
サントス:・・・。
ヒルダ: お願い、ほんとに困ってるの。
You know how hard this is for me.

(中略。18分10秒〜)

サントス:いま半分しかない。残りはあとで。
Look, I only got half right now. I'll give you the rest later.
サントス:その代わり、ジャスティンに会いたい。俺の息子だ。
I want to see Justin in return. I want to see my son.


────────────────────────────────────
シーン3◆GIVE IT BACK(返してきなさい)
────────────────────────────────────

帰宅したヒルダが、借りてきたお金を父さんに渡そうとしますが…。
(冒頭から21分35秒〜のシーン)

父さん:返してこい。あんなヤツに借りたくない。
Give it back. I don't want to be indebted to that loser.
父さん:お前だって、あの男にはもう懲りたろ。
After everything he's put you througn? No.
ヒルダ:昔のことは、もう忘れてよ。
Papi, drop it. It's done.
父さん:サントスは、ただで貸すヤツじゃない。ヤツの見返りは何だ?
Santos is not a generous man. What did you have to do for the money?
ヒルダ:今夜ジャスティンに会いに来るの。
He's coming to see Justin tonight.
父さん:きっと面倒なことになるぞ。
You're just asking for trouble, mi hija.


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さっそく、ワンシーンずつ見ていきましょう。

■は、リスニングのコツ(今回は、リスニングのコツはありません。)
★は、重要フレーズの解説
☆は、重要でないフレーズです。

(各マークが2つ付いているのは、ややステップアップした内容です。)


────────────────────────────────────
シーン1◆WE NEED MONEY(お金が要る)
────────────────────────────────────

ヒルダが朝出かける前に、父さんと話しています。
(冒頭から3分25秒〜のシーン)

ヒルダ:リアに払う弁護料、当てがあるの。
I think I know where we can get the five grand for Leah.

☆I think I know「たぶん、分かった」。
「謎が解けたみたいだよ・解決策が分かったみたい(I think I know the 
answer.)」という状況で使う表現。

例文)
I think I know who did this.「犯人が分かった気がする。」
I think I know how to do that.「いい方法を考え付いたと思うよ。」
I think I know why she did this.「彼女の気持ち、想像がつくよ。」
I think I know what's in it.「何が入ってるかたぶん分かったよ。」
料理のかくし味でしょうか? それとも、プレゼントの中身?(^−^)

自信を持って「分かったよ!」という場合は、たんに I know ○○ と言えばい
いですよ。

例文)
I know who did this.「犯人が分かった!(知っている)。」
I know how to do that.「やり方わかった!(知ってるよ)。」
I know why she did this.「彼女の気持ち、分かるよ。」
I know what's in it.「何が入ってるか分かったよ(知ってるよ)。」

なお、便宜的に「分かった」と訳していますが、I know の英語の意味は、あく
まで、「(分かったので)知っている、理解している」という“状態”です。
「知る・分かる」という頭脳の動きは、

★find out 「(事実を)知る」
★figure out 「(考え合わせて)分かる」

の2つの言い方で表します。上の4つの例文の I know は、すべて、I (have) 
figured out で言い換えられます。


☆Leah [リア] は、前話でヒルダが知り合った女性弁護士。シェークスピアの
「リア王」も (King) Leah と、同じつづりです。あー …「リア・ディゾン」の
ほうが分かりやすい?(^^; Leah は、女性の名前です。


同じセリフから。

ヒルダ:リアに払う弁護料、当てがあるの。
I think I know where we can get the five grand for Leah.

★five grand は、「5千ドル」。"the" five grand なのは、どういう5千ドル
なのか、お互いが了解しているから、ですよ。このセリフでは、「リアに払う弁
護料」という特定の(←the のココロ)5千ドルのことですね。単なる金額の5
千ドル(どれでもいい5千ドル)なら、ただ、five grand と言います。

★★the five grand
英語の勉強がだいぶん進んでいる方は、もっと英語の論理に即してこう理解して
みてください。

the five grand = the five grand we have talked about、または、
        = the five grand that I mentioned before

どちらも、「前に話に出た(→お互い了解済みの)5千ドル」という意味。

 ┌────────────────────────────────┐
 │ ・the ○○ we have talked about (You know? That ○○)    │
 │                 「どれのことだか分かるよね?」│
 │ ・the ○○ that I mentioned before5             │
 └────────────────────────────────┘

上の2つは、the を口にする多くの場合に、話す人の念頭に浮かぶ(浮かびそう
な)フレーズです。あなたも試してみて(^−^)。

★★さらに、次のようにとらえると、もっと汎用的。the を使うあらゆる場合に
あてはまります。
the five grand = the five grand that we both know which (five grand)
訳すと、「どの○○なのか、お互い了解済みの」→「特定の」ということで、元
に戻ってきましたね(^−^)。

一方、something that we don't know which (one)「どれだか特定できないもの」
は、the でなく、「無冠詞」になるんですよ。

えー、文法の時間に習ったのと同じ説明になっていますが…(^^;
「特定/不特定」と言うよりも、「we know which/we don't know which(どれ
のことだか了解できているもの/いないもの」と言ったほうが、なぜだか分かり
やすいですね(^−^)。


★get the money「お金を調達する」。
このシーンでは、もちろん、「お金を借りてくる」ことなのですが、「get = 調
達する」と覚えておくと、応用がききます。get は、以前 bring との対比で説
明したように、「物を取りに行って、また元の場所に戻ってくるUターン運動」
です。(bring は、直線運動)
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub05.txt

(第5話『疑惑のオルゴール』の基本フレーズ編 の真ん中あたり)

★get 「取って(戻って)来る」(往復)
★bring「持って来る・行く」(片道)

と、対比して覚えるのでしたね(^−^)。

例文)
Can I get you some coffee?「コーヒーお持ちしましょうか。」
I'll get you a new one.「新しいの買ってきてあげる。」


では、次のセリフ。

(中略。3分45秒〜)
父さん:で、カネの当てってのは?
So, where are you getting this money?

「で、そのカネをどこから借りてくるって言うんだ?」

★★this
ここは the money でもいいのですが、"this" money になっています。this 
は、ヒルダが“直前に言及した”お金 (this money you're talking about) と
いうことを指しています。会話でよく使う、「直前に話題に出たものを指す」
this です。訳語は、「その」となることが多いです。

this と the、

 ・ this money 「当てがあるとお前が“言っている、その”カネ」。
 ・ the money  「我々がお互い了解している、“例の”カネ」。

というほどの差があります。

例)I don't know this man you're talking about.
「あなたが“言っているその”人を私は知らない。」

聖書の一節です。「この人もイエスと一緒にいました。」と告発され、罪人にな
るのが怖さにそれを否定した弟子ペテロの言葉。このあとペテロは、「今朝おん
どりが鳴く前に三度私を知らないと言うだろう」というイエスの予言が的中した
ことを悟り、泣き崩れます。

★know him
ちなみに、know him/her は、単に「知っている」だけでなく、「人となりを
よく知っている」ということ。ということは、仲間、友達、昔の恋人の場合もあ
りますし、ひどい目にあわされて「あいつの正体・手口はよく知っている」とい
うような場合もあります。

それに対して、単に知っているだけなら、I know (something) about him. と
か、I've heard of him. などの長たらしい言い方しかありません。


ヒルダ:サントス。
Santos.
父さん:ばかなこと言うな。あんなろくでなし、頼りにしたくないだろ。
Absolutely not. I don't want a cent from that degenerate!

2番目の文の直訳は、「あんなろくでなしから、1セントでももらいたくない
(借りたくない)。」

☆degenerate は、「道徳的に最低の(人)」です。「ろくでなし」とは、ぴっ
たりの訳ですね。

★Absolutely not.「絶対だめ、絶対いや、絶対ちがう」。
★Absolutely.「絶対」。

「YES/NO の強調」です。最頻出語。

"No." はともかく、"Yes." は、会話ではあまり使われません(!)ので、この
ような「言い換えフレーズ」をストックしておき、積極的に使いましょう。

- Do you really want to come?「本当に来てくれるの?」
- Absolutely.「もちろんさー。(^−^)」

- Do you think it's going to work?「うまく行くと思う?」
- Absolutely.「もう絶対ね!」

"Yes." の言い換えで、他に大事なのは、何か「やってくれる?」と頼まれた
ときや、「いいですか?」と聞かれたときの返答。
★Sure.「いいですよぉ(^−^)。」(こころよくオーケーするとき。)
★Okay.「いいですよ。」(これは、しぶしぶオーケーかもしれません。)
★Fine.「結構です。」(Okay. の丁寧形。)


ヒルダ:他にはいないでしょ。(他に手はないでしょ。)
We have no choice!

このフレーズ、丸ごと覚えてもいいですね。choice の代わりに option(選択
肢)と、少しかっこよく言う場合もあります。


────────────────────────────────────
シーン2◆ASKING FOR MONEY(お金を貸してくれるよう頼む)
────────────────────────────────────

ヒルダは、サントスに会いに行きます。
(冒頭から17分30秒〜のシーン)

ヒルダ: どうしてもお金が要るの。
I need money, Santos.

need「必要だ。」ですね、「貸して。」とは言ってないですね。うむ・・・。
もちろん、「貸して。」(Can I borrow 〜 ?)という言い方もありえますが、
borrow するのは、通常もっと少額のお金です。

★need
I need money.「お金が要る」は、文字通りには、「必要である」という自分の
「状態を説明」しているだけですが、多くの場合、「くれ。」という意味になり
ます(笑)。(Give me... より、ずっとずっとよく使いますよ!)

それに対し、「“くれ”と言う」動作を描写するときは、ask for... で表しま
す。なんと、自分で「描写する」こともあります。どんな場合? それは、あと
のシーンで出てきます。


サントス:イグナシオか。
For Ignacio?

イグナシオは、ヒルダやベティのお父さんの名前です。


サントス:ここじゃ、みんな知ってるさ。お前んちがカネに困ってるって。
いくらだ?
Come on, in this neighborhood, you heard I won money, I heard you need 
money. How much?

you heard 以下は、「俺がギャンブルで当てたことをお前が知ってる“なら”、
俺もお前んちがカネに困ってるって知ってるさ」。そういう、ウワサがすぐ伝わ
る町(neighborhood)なんですね。

先を急ぎます。


ヒルダ: 弁護料5千ドル。私もアンタにこんなこと頼みたくない。
Five grand for a lawyer. Look, I've never asked you for a penny.

2番目の文の直訳は、「アンタに一銭でもくれと言ったことはないでしょ。」

★ask for 「〜をくれと言う」。(辞書には「求める」と書いてありますが、
「求めている」ことが相手に伝わるのは、多くの場合、本人が「そう言ったか
ら」ですよね? したがって、ask for は、「くれと言う」と理解しないといけ
ません。)

出てきましたね。ここでヒルダは、「くれと言う」自分の動作を描写していま
す。「描写する」のは、ふつう、他人の動作のはずですが…。

例)All I'm asking for is...
「私がくれと言っているのは(頼んでいるのは)、ただ〜だけです。」
例)I'm not asking for much.「無理な頼みをしているわけじゃない。」

うん…自分の動作を描写するのは、否定文や限定する文(All I'm asking for)
が多いようです。


ヒルダ: でも今は切羽詰まってるのよ。
But we're in a lot of trouble right now.

★be in trouble「困ったことになっている」。

例)You're in big trouble, mister!
は、海外ドラマ「フルハウス」のミシェル(末っ子)のセリフでしたね。吹替え
訳は…何でしたっけ? 子供がこれを言うときはですね、先生やパパに「あとで
怒られるぞ。やーい。」などと訳せる場合が多くなります。「怒られる」のは、
子供にとっての「トラブル」の最たるものですからね(^−^)。

最後の mister(だんな)は、元々時代劇(西部劇?ギャングもの?)かなんか
のセリフでしょうか(笑)。この mister を除いて、

★You're/We're in big trouble.「君/ぼくたち、やばいことになってるよ。」

とすれば、とてもよく使うフレーズになります。

これと関連して、

★You're asking for trouble.「今にひどい目にあうぞ。」
あとのシーンで出てきます。


★a lot of「たくさんの、大量の」。
a lot of は、many(数えられる名詞に)と much(数えられない名詞)の両方を
兼ね、しかも、はるかによく使います。実は、many や much は、否定文や疑問
文で使う場合がほとんどで、肯定文ではあまり使わないのです(会話では)。
・・・まるで、ワナですね(^^;

★「肯定文では、a lot of」、これ大事。

例)We have a lot of time to spend together.
「一緒にいられる時間がたっぷりある。」(much は、使えません。)

正確に言うと、much だと、「通じるけれど、変な感じ」の言い方です。

例)We don't have much time to spend together.
「一緒にいられる時間があまりない。」

こちらは、much が主流。しかし、a lot of と言う人も大勢います。(much の
ほうが“正しい”響きがします。)

★「否定文でも、a lot of」、けっこう行けます。

例)How much time do we have.「あとどのぐらい時間ある?」(muchのみ)

How much は・・・言い換えられませんね(^^;

変な例)We have many friends here.「ここには友達、たくさん、イマス。」
ちょっとたどたどしい英語みたいに響きマス。a lot of friends と言い直せ
ば、a lot better(ずっといい)デス(^−^)。

変な例)I have many things to do.「やること、たくさん、アリマス。」
添削)
→ I have a lot of things to do. とすると、ずっと「普通」になります。
→ I've got a lot to do. なら、「完全に普通」です。

結論----会話では、どんな場合もひとまず a lot of を使っておけば、間違いあ
りません。


ヒルダ: 助けてもらえない?
I need your help.

またしても、I need「必要だ。」と言っていますね。まったく…(笑)。要する
に、助けの手を差しのべて「くれ。」と言いたいのにね! でもヒルダがひねく
れているわけではなく、この need こそが、英語の「くれ。」という言い方の基
本なのです。(Give me 〜 のパターンより、よく使います。)


ヒルダ: お願い、ほんとに困ってるの。
You know how hard this is for me.

直訳は、「これ(あなたに借金を頼むこと)が私にとってどんなにつらいことか
分かるでしょう。」


(中略。18分10秒〜)
サントス:いま半分しかない。残りはあとで。
Look, I only got half right now. I'll give you the rest later.

★I got「持っている」= I have

3つの言い方、

  ・I have (よく使います。)
  ・I've got(←これが最頻出。I have よりややカジュアルな感じ)
  ・I got  (かなりくだけた感じ)


サントス:その代わり、ジャスティンに会いたい。俺の息子だ。
I want to see Justin in return. I want to see my son.

ジャスティンはこの2人の息子で、今ヒルダが育てています。

★I want to「〜したい」。
人に向かって言うときは、I want はとても強い言葉です。I need が「くれ。」
なら、I want は「もらう・させてもらうよ」ぐらいの強さの、有無を言わさぬ
要求です。(職場の指示出しのフレーズの中でも、I want to/I want you to が
一番強力なのでしたね。)
http://blog.mag2.com/m/log/0000248990/109113881.html
(第5話『疑惑のオルゴール』の基本フレーズ編 の最後のほう)

ただし、

違う例)I want to be like Ichiro.「イチロー選手のようになりたい。」

これは、誰にも行動を求めていませんね。こんな I want to なら、堂々と
いつ使ってもオーケーです。


★in return「見返りとして、お返しに」。

例)
-Thank you for everything. What can I do for you in return?
「本当にお世話になりました。お礼に何かしなきゃいけませんね(^−^)。」
-Really? I'll think of something.「考えておくわ。」

まじ?? そんな!まじ受けしないでくださいよ!!(^^; それに、引き延
ばしなんて、ひどい…。 It's okay.「いいのよ(何もしなくても)。」と言っ
てほしかったのに。


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シーン3◆GIVE IT BACK(返してきなさい)
────────────────────────────────────

帰宅したヒルダが、借りてきたお金を父さんに渡そうとしますが…。
(冒頭から21分35秒〜のシーン)

父さん:返してこい。あんなヤツに借りたくない。
Give it back. I don't want to be indebted to that loser.

★Give it back.「返しなさい」。

☆be indebted「借りがある」。
やや固い表現です。平たく言うと、owe [オウ]。
I don't want to owe him anything.

★loser 「だめなやつ」。
若者が悪口で「ル〜ザ〜」とよく口にします。「負け犬」という訳をよく目にす
るのですが、しっくりきたためしがありません。loser の lose(負ける、失敗
する)は「人生に負けちゃったヤツ・敗者(過去形)」というよりは、「なにを
やっても負けるヤツ・うまくいかないヤツ(現在形)」と考えないと分かりにく
い場合が多いんです。というわけで、定訳は「だめなやつ」に!


父さん:お前だって、あの男にはもう懲りたろ。
After everything he's put you througn? No.

もう少し、英文に即して訳すと、「あの男にあれだけひどい目にあわされたあと
で(まだ金を借りると言ってるのか)? だめだ。」

★★put you through「ひどい目にあわせる」。
「ひどい目」と、英語では一言も言っていませんが、through(通り抜ける)す
るものは、「ひどいもの・つらいこと」が多そうですね。

put you through hell(地獄)などと明示して言う場合もありますが、普通は、
次のような形で使われ、「何を通り抜けたのか」はぼかされます。

例)the things he put you through
例)what he put you through

what や things (もの、こと)----これでも、それが「大変な目」だったと
いうことが伝わるのです。

put you through は、他人を「ひどい目にあわせる」ことですが(他動詞)、
その自動詞バージョンが go through です。セットで覚えましょう。

★★go through 〜「(ひどい目・つらい目)にあう」

例)I'm going through an emotional crisis right now.
「感情面の危機(の状態)を通過中→私、いま精神的にすごく落ち込んでるの。」

go through は、「何を通り抜けるのか」、明示されるようですね(^−^)。

それにしても、上の例文、やけに客観的な自己分析ですね。これは、「アリー・
myラブ」の強気の女性弁護士、リンのセリフ。


例)He went through a lot of trouble to get it.
「それを手に入れるために、たいへん苦労なさいました。」

これは、使えそうな言い回しですね。年老いた夫婦が、

例)We went through a lot, didn't we?「いろいろありましたわねえ。」

などと語り合えば、人生の浮き沈み(ups and downs)や、つらい時期(hard 
times)を一緒にくぐり抜けた・経験したという意味です。

マドンナの歌の "I made it THROUGH the wilderness."(荒れ野の時期=つらい
時期を、生きて通り抜けることができた・生きのびた)という一節を思い出しま
すね(^−^)。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub05a.txt

(特別編 〜 歌で聞き取りレッスン『♪Like A Virgin』)

go through と微妙に違う go through WITH も、よく聞きます。

★★go through with〜「〜をやり通す」。
うーん、意味がまったく違いますね。こちらは、みずからの意思で進んで行動し
ています。(さきほどの go through は、自分の意思でどうしようもない困難、
という色合いが濃いです。)

例)Are you sure you want to go through with this?
「本当にやる気なんですか?」

あまりにも困難なことを始めようとしている人や、その人がやる必要のない苦労
を買って出ている場合にかける決まり文句です。

例)I didn't think you'd really go through with it.
「本当にやり上げるとは思ってなかった。」

ぱちぱちぱち。成功を賞賛しています。あ・・・でも、まったく同じ英文で、

例)I didn't think you'd really go through with it.
「まさか実行に移すとは思っていなかった…。」

という状況のときもあります。何か、しでかしちゃったようですね(^^;

この例文では、「やり通す」と言っても比較的短い時間のこと、むしろ、「それ
を実際に始めるかどうか」に焦点が当っています。最初の例文(Are you sure 
you want to go through with this?)も、同じ。


ヒルダ:昔のことは、もう忘れてよ。
Papi, drop it. It's done.

☆Drop it.「落として→その話はもう忘れて。おしまいにして。」
Drop it. は、Forget it.「忘れて。」の語調を強めた感じです。その話題、
「即、落として!」という感じ。

★It's done.「終わったこと」。


父さん:サントスは、ただで貸すヤツじゃない。
Santos is not a generous man.

☆generous「金ばなれがいい、気前がいい」。


父さん:ヤツの見返りは何だ?
What did you have to do for the money?

直訳は、「その金を借りるために、何をした(しなくちゃいけなかった)?」。
交換条件のことですね。このセリフを、シーン2に出てきた言葉を使って言い換
えて、

What did he want in return?

としても、まったく同じ意味になります。


ヒルダ:今夜ジャスティンに会いに来るの。
He's coming to see Justin tonight.

He's coming --現在進行形は、「現在進行中のこと」だけでなく、「これから起
きること」も表すことがあります。というより、そちらのほうが頻度が高いよう
な気がします。(未調査)


父さん:きっと面倒なことになるぞ。
You're just asking for trouble, mi hija.

ask for、さきほどやりましたね。「自分からトラブルを求めているようなもの
だぞ。」

mi hija [ミ・イハ] はスペイン語で、「わが娘」。



はい、全セリフ終了です!

今回は、同じ単語・言い回しがくり返し出てきましたね(get, need, ask for, 
trouble など)。「お金を借りる」場面でどのように使われているか、お分かり
いただけました?(^−^)

今回のように、「同じ単語とくり返し出会うこと」、できれば、「微妙に違う状
況・使い方で出会うこと」の積み重ねで、やがてその単語を自信を持って使いこ
なせるようになりますよ!

最後にもうひとがんばり(OK?)、英語のセリフだけおさらいしておきましょ
う。意味が思い出せるか、挑戦です!


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シーン1◆WE NEED MONEY(お金が要る)
────────────────────────────────────

ヒルダが朝出かける前に、父さんと話しています。
(冒頭から3分25秒〜のシーン)

HILDA: I think I know where we can get the five grand for Leah.
(中略。3分45秒〜)
DAD:   So, where are you getting this money?
HILDA: Santos.
DAD:   Absolutely not. I don't want a cent from that degenerate!
HILDA: We have no choice!


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シーン2◆ASKING FOR MONEY(お金を貸してくれるよう頼む)
────────────────────────────────────

ヒルダは、サントスに会いに行きます。
(冒頭から17分30秒〜のシーン)

HILDA:  I need money, Santos.
SANTOS: For Ignacio?
SANTOS: Come on, in this neighborhood, you heard I won money, I heard 
        you need money. How much?
HILDA:  Five grand for a lawyer.
HILDA:  Look, I've never asked you for a penny.
        But we're in a lot of trouble right now. I need your help.
HILDA:  You know how hard this is for me.
(中略。18分10秒〜)
SANTOS: Look, I only got half right now. I'll give you the rest later.
        I want to see Justin in return. I want to see my son.


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シーン3◆GIVE IT BACK(返してきなさい)
────────────────────────────────────

帰宅したヒルダが、借りてきたお金を父さんに渡そうとしますが…。
(冒頭から21分35秒〜のシーン)

DAD:   Give it back. I don't want to be indebted to that loser.
       After everything he's put you througn? No.
HILDA: Papi, drop it. It's done.
DAD:   Santos is not a generous man. What did you have to do for the 
       money?
HILDA: He's coming to see Justin tonight.
DAD:   You're just asking for trouble, mi hija.


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ふーーーっ、おつかれさまでしたぁ(^▽^)。最後まで、よく読んでください
ました。少しでも読み通しやすいようにと、リスニング練習をカットしましたが
(ごめんなさいね)、いかがでしたか? 「同じ単語にくり返し出会い、その使
い方がだんだん確認・強化されていく」プロセスを少し味わっていただけまし
た? それこそが、「英語を習得する」プロセスそのものなんですよ!
(^−^)(^−^)(^−^)


【お願い】

このメルマガ、「いいな」と思われたら、英語を勉強されているお友達にもぜひ
教えてあげてくださいね! (今週も、またまた読者の方が増えました。ご紹介
していただいた方、本当にありがとうございます!)


【英会話初心者の方へ】

このメルマガ・レッスン、英会話初心者の方には、少し詳しすぎる情報も混じっ
ていると思います。下の「中級者の方へ」のアドバイスも参考に、分かるところ
だけ、ピックアップしていきましょう(^−^)。


【英会話中級者の方へ】

中級者の方には、どれも重要な、基本情報です。

  ◆フレーズや単語を「訳語で覚える」だけでなく「使える状況で覚える」
   ことも取り入れていくと、あなたの英語がぐんと通じるようになります。
  ◆また、日本語直訳や、単に「合ってる」だけの言い回しから→
   実際に使用頻度が高い単語・言い回し(より普通の英語表現)
   に切り替えていくことも、通じる英語を話すカギです。

これからも、そういった情報に最重点を置いて解説していきます!


【疑問・質問、大歓迎です(^−^)】

  ◆comet@fd5.so-net.ne.jp(かめっ宛)にどうぞ!


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■スクリプトを使ったリスニング練習のコツ
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 ◆スクリプトを見ながら、「この通りに聞こえるはず」と思って何度も聞く
  だけで、大変良い練習になります(^−^)。

 ◆ざーっと1シーン流すのでなく、「同じ英文を続けて聞く」のが最大のコツ。
  リモコンの「一時停止」と「巻戻し」ボタンをたくさん使います。

 ◆あまりにもかけ離れて聞こえるセリフは、声を出してまねしてみましょう。
  その際に、英文の中で「弱く・速く・あいまいに」発音する個所の
  「弱さ」をできるだけ忠実に再現!

  このメルマガの説明通り、本当に「音量が3分の1」しかないのか、
  一度リモコンを駆使して「弱い所」だけ区切って再生して確かめてみて
  ください。「こんなに小さな音で言っているのか!」とびっくりしますよ。

 ◆スクリプトにない音が聞こえる場合があります。
  (Sがないはずの個所でSが聞こえる、等)。
  この症状は、上記の「弱い所」や、音程の上下の忠実な再現が出来るよう
  になると(リズムの習得で)、大体、きれいになおってしまいます。
  あわてて原因究明に走ったり、「発音トレーニングが必要だ!」と
  勘違いしないようにね(^−^)。

  ※逆に、「スクリプトにある音なのに、聞き取れない」ケースでは、
   発音教材でのトレーニングで改善する場合があります。
   ただし、発音を独習で改善するのには限界があるので、
   深追いしないことが大切です。
  (個別の音の発音より、リズムのほうが5倍重要)。


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■ディクテーション応募の要領、ディクテーション学習法のコツ
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 ◆ ディクテーションご応募は、

   今週の土曜日(24日)までに、ドラマのワンシーンから、
   会話のやり取り2〜3往復ぶん(4行〜多くて8行まで)のセリフを
   書き取り、メールでcomet@fd5.so-net.ne.jp 私、「かめっ」宛に
   お送りください。お2人の方まで添削をいたします。


 ◆ ディクテーションのメールの書き方は、

   このメルマガの冒頭のスクリプトの書き方を参考に
   してください。日本語は付けていただくとありがたいですが、
   2ヶ国語とも録画できない方は、英語だけで大丈夫ですよ(^−^)。
   簡単なプロフィールなど書き添えてくださると、うれしいです。


 ◆ ディクテーション学習法のコツ

  (1)単なるリスニングの力試しではありません。
  (2)辞書、参考書で調べられることは、すべて調べ、
     できれば吹替えの日本語も手がかりにして、
     聞き取れない所を「推測」します。そして、
  (3)あなたの知識の範囲内でなるだけ完全な英文に仕上げてください。
     その過程で、文法や語彙などの知識がしぜんに整理され、
     英語の総合力がアップします。
  (4)「たくさんやらないこと」が、意外と重要です。
     一度に4〜8行(分からない所には時間をかけます。
     所要時間は30分〜1時間ぐらい)で、十分。
     それ以上まとめてやったとしても、
     ディクテーションから得られる成果は、それほど増えません!


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※「聞き取り挑戦!編」は、ディクテーションの応募者(挑戦者)がおられた
 週のみ、発行します。

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発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ 
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000248990.html
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===================== 発行者 =====================
かめっ
「アリー・myラブ & 海外ドラマ聞き取り 挑戦!」
ホームページ管理人で、英語教師です。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/index.htm
メールアドレス comet@fd5.so-net.ne.jp
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© 2016 Tanaka Koji, Littlejuku