メルマガ「英語でアグリー・ベティ!」バックナンバー

海外ドラマで、使える英語フレーズ&リスニングを学習


第20話「表紙モデルの陰謀」英会話フレーズ編


【英語でアグリー・ベティ!◆基本フレーズ編】 第20話『表紙モデルの陰謀』 (Petra Gate)




************************************************************************
        英語で『アグリー・ベティ』(UGLY BETTY)!
    ベティのセリフで、日常英会話の基本フレーズを徹底マスター
************************************************************************


今回は、ベティと編集長(ダニエル)の仲直りのシーンを取り上げます。

“けんか”の原因は、ダニエルの女遊び。クラブに遊びに来ていたベティは、偶
然、スクープ記者がダニエルに接近中なのを目撃します。ベティは、館内放送の
マイクを通して、ダニエルに「逃げて!」と呼び掛け・・・逆に、ダニエルから
“切れ”られてしまいます。

(前回のアグリー・ベティから。 第19話 30分10秒〜)

ダニエル: ここはオフィスじゃない。お目付役も、ベビーシッターも、ぼくに
      は必要ないんだ。会社を一歩出たら、仕事は終わりなんだよ。分か
      るだろ、ほっといてくれ。どう生きようと、ぼくの勝手だ。君に関
      係ない!
      We're not at the office. I don't need a chaperon or a 
      bodyguard or a babysitter. When we leave that building, 
      your day is over. Do you understand? Please, for God's 
      sakes, just let me live my life. Punch out!
      (※punch out は、タイムカードを押して退勤すること。)

この言葉に、ベティは傷つきます。その晩おそく、ダニエルから緊急の電話がか
かってきても、ベティは、「あしたの朝、ご用をお聞きします。今日は、もうパ
ンチアウト(退社)しましたから」と言って、取りあいません。

今日勉強するシーンは、その翌日のこと。


━━━━━━━━━━━━━━  2008.2.26 発行 ━━━━━━━━━━━━━
     第20話『表紙モデルの陰謀』 (Petra Gate)--基本フレーズ編
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


まず日本語で、シーンの状況を把握しておきましょう。

家族からさとされて、自分が「友達に厳しすぎる」と気付いたベティ。ダニエル
に気持ちを正直に話して仲直りしようと、オフィスにやって来ます。
(番組スタートから26分50秒〜 のシーン)

ダニエル: ベティ、ど…どうしたの?
ベティ:  話し合わなきゃならないことが、山ほどあります。まず、私達のこ
      と。あなたを無視したことは間違ってました。でも、あなたの言っ
      た言葉に、私はどんなに傷ついたか。
ダニエル: 分かってる。すまなかったよ。バカだった。本気で言ったわけじゃ
      ないんだ。
ベティ:  そう。私をただのアシスタントだと思わないでください。友達なん
      です。だから、あなたが間違ったことをすれば、私はハッキリそう
      言います。聞きたくなくても。
ダニエル: ああ、それでいいんだよ。言ってほしいんだ。
  (やや間をおいて)
ダニエル: じゃ…元通り?
ベティ:  ええ、もちろんです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


さっそく、セリフを見ていきましょう。

★は、重要フレーズ・単語
☆は、それほど重要ではないフレーズ・単語


ダニエル: ベティ、ど…どうしたの?
Betty? What... are you doing?

これは、分かりますね。他の社員と話し中のダニエルのひじを捕まえて、うむを
言わさずダニエルを引っ張って行ってるベティ。そのベティに対して、「何して
るんだよ?」と抗議しています。


ベティ: 話し合わなきゃならないことが、山ほどあります。
You and me have a lot to talk about.

You and me の "me" は、正しくは "I" とすべきところ。主語なのですから。
でも、会話では、me に流れることがかなりあります。

同じように、he → him、she → her とも。

例)
It's her who needs to apologize.「謝るのは、彼女のほうだ。」

これも her でなく、she のほうが“正しい”のですが、her というほうが会話
では多数派ですし、そんなに“間違っている”という感じも強くありません。
(書き言葉では、逆転します。)


★a lot「たくさんのこと」
会話の基本語彙ですね。a lot は、many と much の会話版。しかも、many
(数)と much(量)のように、使い分けに神経を使わなくていいので、使うの
がラクです。

これに、of を付けて、

★a lot of「たくさんの、いっぱいの」
とすると、うしろに来た名詞を修飾できます。(形容詞的に使える)

例)
a lot of cars = many cars「たくさんの車」
a lot of water = much water「たくさんの水」

さきほど少し言いましたが、会話では通常、many や much “でなく”、a lot 
of を、ほとんどの場合に使います。

many や much を使う場面は限られています。それは、否定文の中や、「1語の
形容詞でないと困る」所の2ヶ所です。

「1語の形容詞でないと困る」所とは、
   so many
   too many
   as many as 等

how many も、この仲間に入れていいですね。いずれも、a lot (of) はまったく
使えません。a lot (of) を代わりに入れてみると…なんだか言いにくいでしょ
う(^−^)。


それから、
We have a lot to talk about.「私達には、話し合うことがたくさんある。」
という文の組み立て方、とても英語らしい、本当に“使える”パターンです。

      something
      nothing 
have +  a lot     ←うしろから修飾
      so much
      very little

というパターン。とりあえず、have something と言っておいて、それを“あと
から”修飾する。

使いやすいですよ(^−^)。それに、日本語からはなかなか出てこない発想で
す。(形容詞を前に付けようとしてしまうから。)

例)
I have something to do.「やることがある。」
I have nothing to do.「やることがない…(^^;」
We have something in common.「2人には、共通点がある。」
We have a lot in common.「2人には、共通点がたくさんある。」

どうです? いろんなことが表現できそうですね。ぜひ、使いこなしてくださ
い! ( ‘∇‘ )ノ


ベティ: 話し合わなきゃならないことが、山ほどあります。まず、私達のこと。
You and me have a lot to talk about. But first: us.

2番目の文の First、「第1に・・・、第2に・・・」とポイントを述べていく
ときに使います。Firstly... Secondly... とも言うのが“正しい”感じがしま
すが、現在では、簡潔な First... Second... のほうが好まれます。

セリフの First: us. は、「第1の議題=私達のこと」というわけですね。もち
ろん、ここのベティのように、「第2」以降がうやむやになることも、よくあり
ます(^−^)。


ベティ: あなたを無視したことは間違ってました。
I shouldn't have shut you out.

☆shut you out「締め出す」→「一方的につながりを絶つ」。
shut you out は、家や部屋から締め出すイメージですよ。前の晩、ダニエルが
電話で助けを求めてきたのに、ベティはすげなく断っています。それを指して、
「私の世界からあなたを締め出した」というふうに表現しているわけです。

★I shouldn't have + 過去分詞
「〜すべきじゃなかった → 〜したのは間違っていた。」
やったことを後悔・反省する定番フレーズ。I regret...(後悔する)は、大げ
さすぎ。

これと逆に、“やらなかったこと”を後悔・反省するフレーズは、

★I should have + 過去分詞 「〜すべきだった。すればよかった。」

例)
I should have stayed home.「(出かけないで)家にいればよかった。」


さあ、このあとも、反省・謝罪の表現が続きます。


ベティ: あなたを無視したことは間違ってました。でもあなたの言った言葉に、
私はどんなに傷ついたか。
I shouldn't have shut you out. That was wrong of me. But you were more 
wrong. You really hurt me at that club.

吹き替え訳は、少しまとめて訳してありますね。1文ごとに分けて訳すと、

I shouldn't have shut you out.「あなたを無視したのは間違っていた。」
That was wrong of me.「それは、私の間違い(過ち)でした。」
But you were more wrong.「でも、あなたは、もっと間違っていた。」
You really hurt me at that club.「あなたが言った言葉に私は傷ついた。」

★hurt「傷つける」。
ケガさせる(体を傷つける)のにも、心を傷つけるのにも、使います。

そして、この謝罪のセリフのキーワード、

★wrong(形容詞)「間違っている」。

I was wrong.「私が間違っていた。」には、2つの意味があります。
   (1) やったことが間違っていた。
   (2) 言ったことが間違っていた。

ベティのセリフでは、(1)の意味で使われています。「私が悪かったんです。」
とも訳せますね。同じことを、It was my fault./ That was my fault. とも表
現します。

日本人から分かりにくいのは、(2) のほう。英語独特の論理なんです。wrong の
反対語 right で考えてみましょう。

例)
You're right.

会話で大変よく聞くフレーズですが、「あなたは正しい。」でなく、「あなたが
“言うこと”は、正しい。→ おっしゃるとおりです。」ととらえないといけま
せん。つまり、

you = what you're saying

というわけです。

ではこれは、どうでしょう?

例)
I believe you.

「あなたを信じる」では、ありませんよ。それなら、I trust you. か、I 
believe in you.(あなたの将来や才能を信じる)という、まったく別の言い方
をします。それに対して、I believe you. は、「あなたが“言うこと”を信じ
る。」という意味しかありません。つまり、ここの you も、

you = what you're saying

という“言外の意味”があるのです。

       ### 常々言っていることなら what you say、
       ### 前に言ったことなら what you said before
       ### ととらえないといけませんが、根本は同じですね。
       ### あなたの“人間性”などを信じるのでなく、
       ### “言葉”を信じる、という点は。

まだまだ、いろいろありますよ。相手の話のスジが見えないときも、

例)
I didn't quite follow you. What was ○○○○○○ again?
「お話を途中で見失いました。○○○○○○ は、何だっておっしゃったんです
か?」

などと言います。これも、you(あなたに)ついていけなかったのでなく、you
(あなたの話に)ついていけなかった----としか取りようがありませんね。

英語では、このように、what you're saying(あなたが言っていること、あなた
の話の内容)を you という、ただ1語で代表させることがよくあります。この
論理、知らないと“話が見えなく”なることもありますので、頭の片隅にメモし
ておいてね!

さて、長くなりましたが、You're wrong. には、
     (1) あなたの“やっていること”が、間違っている。
     (2) あなたの“言っていること”が、間違っている。
という2つの意味があるということ、でした。


次のセリフです。

ダニエル: 分かってる。すまなかったよ。バカだった。本気で言ったわけじゃ
ないんだ。
I know. I'm sorry, I messed up. I didn't mean those things I said.

★I know.「分かってる。」
会話のあいづちとして、使いでがあるフレーズです。「知ってる。」じゃなくて、
「分かるよ。」という意味ですよ。相手の話を聞いていて、その状況や、気持ち
など、「うん、分かるよ。」、というふうに使います。

I know how you feel / felt.「その気持ち、分かるよ。」
I know how I was stupid.「ぼくがどんなにバカだったか、分かってる。」

などと、I know のあとを続ける場合もあります。

★I'm sorry.「ごめんね。」

☆mess up は、「間違いをおかす」、「やりそこなう」の、くだけた言い方。次
のベティのセリフに出てくる screw up も、同じ意味です。

★I didn't mean that.「本気で言ったわけじゃない。」
ここの mean は、「〜を真意として言う・する」という意味です。

I didn't mean... は、ですから、謝罪のシーンでよく使います。


ベティ: そう。私をただのアシスタントだと思わないでください。友達なんで
す。
Good. Because when you hired me, you got more than an assistant. You 
got a friend. 

★Good.「よろしい。結構。」

このセリフの直訳は、「いいわ。なぜって、私を採用した時に、あなたはアシス
タント以上のものを手に入れたんですから。それは、友達です。」

★hire「雇い入れる」。
反対語は、fire「クビにする」。


ベティ: あなたが間違ったことをすれば、私はハッキリそう言います。聞きた
くなくても。
And it's just who I am, Daniel-- if you screw up, I'm going to tell you,
 whether you like it or not.

吹替えでは It's just who I am. が訳出されていませんね。日本語に直りにく
い英語です。who I am は、「ありのままの私」という感じでしょうか。

It's just who I am.「それが(it)、ありのままの私」とまず言って、it とは
何かということを、あとから詳しく説明しています。

it = 「if you crew up, I'm going tell you, whether you like it or not
(あなたが間違ったことをすれば、ずばり直言する)」、そんなことをする人間。

それが、who I am(ありのままの私、私という人間)だと、言っているんです。

・・・ちょっと全体の組み立てが読みにくい文でしたね。この文を正しく読むに
は、it の働きを理解しているかどうかが、1つのカギです。
(参考: it の使い方。メルマガ16〜18号)
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub16.txt
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub17.txt
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub18.txt



ダニエル: ああ、それでいいんだよ。言ってほしいんだ。
I know. I need that-- I need you, Betty.

ベティの言い分が「分かる(I know)」だけでなく、「必要だ」と言っています
ね。


ダニエル: じゃ…元通り?
So, are we okay?

「ぼくたち(の関係)は、オーケーか」と言っています。同じことを、少しくだ
けた表現になりますが、

☆Are we cool?

と言うことのほうが多いかな。

cool と言うと、今まで cool じゃなかった(=2人の間に問題があった、わだ
かまりがあった)ということがハッキリして、分かりやすいですね(^−^)。
okay は、それをえん曲に言い換えたもののような気がします・・・。


ベティ: ええ、もちろんです。
Of course, we are.


────────────────────────────────────
きょうのシーン、英文だけのスクリプト
────────────────────────────────────


DANIEL: Betty? What... are you doing?
BETTY:  You and me have a lot to talk about. But first: us. 
        I shouldn't have shut you out. That was wrong of me. 
        But you were more wrong. You really hurt me at that club.
DANIEL: I know. I'm sorry, I messed up. I didn't mean those things 
        I said.
BETTY:  Good. Because when you hired me, you got more than an assistant.
        You got a friend. And it's just who I am, Daniel-- if you screw 
        up, I'm going to tell you, whether you like it or not.
DANIEL: I know. I need that-- I need you, Betty.
DANIEL: So, are we okay?
BETTY:  Of course, we are.


────────────────────────────────────
スクリプトを使ったリスニング練習のコツ
────────────────────────────────────


 ◆スクリプトを見ながら、「この通りに聞こえるはず」と思って何度も聞く
  だけで、大変良い練習になります(^−^)。

 ◆ざーっと1シーン「通して聞く」のでなく、「同じ英文を続けて聞く」の
  が最大のコツ。リモコンの「一時停止」と「巻戻し」ボタンをたくさん
  使ってね!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


いかがでしたか?

あと、3話で「アグリー・ベティ」の放送が終わってしまいます。次はどうしよ
う? 秋に「ベティ」第2シーズンが始まる(← たぶんね!)頃には、私の生
活も大きく変わっているかもしれませんので、メルマガが発行できるかどうか、
ちょっと疑問。今もね、英語以外の仕事を始めたので、発行が遅れ気味になって
いるんです(ごめんなさい)。

4月からは? ほそぼそとでも、「海外ドラマ+英会話」に関連するレッスンメ
ルマガを、お届けできたらなあと思っています。「ベティ」のDVDが発売・レ
ンタルされ始めたら、もう一度、第1シーズンをやってもいいですね。他のシー
ンを使って(^−^)。その他にも、何かご希望がありましたら、メールかゲス
トブックで教えてくださいね。

メール:ktanaka@fd5.so-net.ne.jp(田中)
ゲストブック:http://www3.rocketbbs.com/603/guestbk.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンのバックナンバー、解除は、こちらから。
まぐまぐ!:http://blog.mag2.com/m/log/0000248990/
メルマ!: http://www.melma.com/backnumber_171081/
めろんぱん:http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=011211
 (3つのマガジンスタンドより同時発行しています。)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

================================ 発行者 ================================
 田中耕治/ハンドルネーム かめっ
 英会話&発音トレーナー
 ホームページ:  http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/index.htm
 メールアドレス: comet@fd5.so-net.ne.jp
========================================================================

© 2016 Tanaka Koji, Littlejuku