メルマガ「英語でアグリー・ベティ!」バックナンバー

海外ドラマで、使える英語フレーズ&リスニングを学習


第21話「秘書の日」英会話フレーズ編


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        英語で『アグリー・ベティ』(UGLY BETTY)!
    ベティのセリフで、日常英会話の基本フレーズを徹底マスター
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━━━━━━━━━━━━━━  2008.3.15 発行 ━━━━━━━━━━━━━
     第21話『秘書の日』 (Secretaries Day)--基本フレーズ編
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まず日本語で、シーンの状況を把握しておきましょう。

不法滞在者であるベティの父さんは、ビザ取得のためにメキシコに戻らなければ
いけなくなります。ベティはその飛行機代を工面するため、奮闘中。ベティの姉
ヒルダも、父さんを元気づけようとします。
(番組冒頭から33分45秒〜 のシーン)

ヒルダ: 大丈夫、ベティがお金持って来るって。
父さん: だから、俺は行かないって言っただろ。
ヒルダ: ダメだったら。何でメキシコ行きたくないの?
父さん: 弁護士の言うことなんかアテにならん。行ったらどうなるか、分か
     らんだろ。もう戻れないかもしれないんだぞ。
ヒルダ: やめてよー。もう、考えすぎでしょ。
父さん: お前ももっと大人にならなきゃダメだろ。
ヒルダ: だから、もうすぐベティが・・・
父さん: ベティに頼るな。お前がしっかりしなきゃダメだ。長女だろ。子供
     もいるのに、仕事はないし、美容学校だってやめちまって。
ヒルダ: やめたくなかったわよ! しょうがないでしょ、この爪を切れって
     言うんだから。
父さん: いい大人がなんだ。お前が家族をささえられなきゃ、俺はどこにも
     行けない。


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親を元気づけようとして、逆に、「お前がしっかりしないから」と説教されてし
まうヒルダ・・・身につまされる話です(^^;


それでは、セリフを順番に見ていきましょう。

★は、重要フレーズ・単語
☆は、それほど重要ではないフレーズ・単語


ヒルダ: 大丈夫、ベティがお金持って来るって。
Relax, Betty said you'd get the money.

★Relax.「ゆったりして。落ち着いて。」
気をもんでいる人や、緊張でカタくなっている人に言います。

Betty said you'd get the money. の直訳は、「ベティが言った、父さんはお金
が手に入るって。」。吹替えの「ベティがお金を持って来る」というのは、ス
トーリーを踏まえた意訳です。


父さん: だから、俺は行かないって言っただろ。
I told you, I'm not going.

★I told you.「だから言ってるだろ。」
頻出フレーズです。

よく似た言い回しで、I told you so. というのもあります。これは、「だから
言わんこっちゃない」。人の忠告にしたがわないで、なにかをしくじった人に言
う言葉。

★I'm not going. が現在進行形なのは、大丈夫ですか? 父さんの中では、
「メキシコに行かない」ということは、“予定”とか“つもり”ではなく、確定
した“事実”です。だから、will go や be going to go ではなく、現在進行形
を使います。

現在進行形は、「今、起きようとしていること、起きつつあること」をあらわし
ます。

“現在”進行形という名前なのに、“未来”のこともあらわす??

現在進行形に2つの用法(現在と未来)がある、と考えないでいいですよ。そん
なややこしいこと・・・。そうじゃなくて、シンプルに、こうとらえてください。

    ┌──────────────────────────┐
    │  〜ing という形 =「いま起きつつあること」   │
    └──────────────────────────┘


ヒルダ: ダメだったら。何でメキシコ行きたくないの?
Ay, papi, that's just crazy. Why wouldn't you want to go?

Ay, papi「ああ、父さん。」 スペイン語です。

★crazy「ばかげた」。


父さん: 弁護士の言うことなんかアテにならん。
Lawyers make a lot of promises.

直訳は、「弁護士は、たくさんの約束をするものだ。」なので、まさに、吹替え
訳のような意味になります。

★Lawyers と無冠詞で(the が付かない)複数形なのは、「一般に弁護士という
ものは…」という一般論であることを示しています。

例)
I like apples.「リンゴが好き。」

このように、必ず、無冠詞で複数形にします(数えられる名詞の場合)。

★make a promise「約束する」。
promise だけでも「約束する」という動詞として働きます。とくに、約束の内容
を説明するときは、そうなります。

例)
He promised me that he would give me $200.
「私に200ドルくれると約束した。」

それに対し、ただ「約束する」と言うときは、make a promise が主流。

例)
But you made a promise to your mother.「お母さんに約束したでしょ。」

例外)
I promise.「約束するよ。」(うそじゃない、約束するよ。)


父さん: 行ったらどうなるか、分からんだろ。
I don't know what's going to happen when I go down there.

☆go down there
go there で「あそこに行く」。down というのは、南(にあるメキシコ)に行く
ことをあらわしています。

単純に、南は down、北は up ですよ。(日本語の“上京”のようには、up を使
いません。)

★happen「(何かが)起きる」。


父さん: もう戻れないかもしれないんだぞ。
I may not be able to get back.

★be able to「〜できる」
普通は、より簡単に can や could と言います。上の文では、同じ助動詞仲間の
may をすでに使っているために、can は重ねて使えないのです。

★may「〜かもしれない」。
may は「〜してもよろしい」のほかに、「〜かもしれない」という“可能性”を
あらわします。

他の助動詞も、そうですね。

can 「〜できる」/「〜かもしれない」
         ※ may より可能性が落ちます。
have to と must 「〜しないといけない」/「〜のはず」
         ※ かなり確実です。


ヒルダ: やめてよー。もう、考えすぎでしょ。
Would you stop talking like that?

★stop 〜ing「〜するのをやめる」。
stop to 〜 は、ダメですよ! 〜ing の形だけです。

それに対して、start は、両方の形が使えます。

このセリフ、直訳は、「そんな話し方をするの、やめてくれない?」です。

★would you 〜?「〜してくれない?」


父さん: お前ももっと大人にならなきゃダメだろ。
You need to be prepared to step up, mi hija.

mi hija [ミ・イーハ] はスペイン語で、「我が娘」。

step up には、「大人になる」という意味があるのかな? ・・・よく分かりま
せん(^^; 「ステップアップする、ワンランク上に行く」という解釈でよい
と思います。

なお、「大人になる」は、通常、grow up と言いますし、「しっかりする」なら、
次のセリフに出てくる pull it together など、いくつかの表現があります。


ヒルダ: だから、もうすぐベティが・・・
What? I mean, Betty's...

★I mean...「私が言いたいのは・・・」。
前の言葉を説明したいときの前置きです。

ここでは、What?「何ですって」という自分の発言の意図(what I mean)を説明
しようとしています。


父さん: ベティに頼るな。お前がしっかりしなきゃダメだ。長女だろ。
No Betty. YOU need to pull it together-- you're the oldest.

「長女だろ」、「お兄ちゃんでしょ」という叱り方は、日本ほど一般的ではない
ですよ。しかし、ベティの家のようなスペイン系や、イタリア系の家庭では、日
本に似た“長幼の序”のモラルがあるようです。

★pull it together「しっかりする」。
ばらばらになりそうな心の手綱をしっかり引き寄せる----そういうイメージです。


父さん: 子供もいるのに、仕事はないし、美容学校だってやめちまって。
You have a son, you're out of a job, and you just quit beauty school.

★out of a job「仕事がない。失業中で」= out of work
☆out of job (job が無冠詞)では、あまり言いません。これは、job は具体
的な「働き口」や「職」を指す普通名詞だからです。

それに対し、work の場合は「仕事中」という状態をあらわす抽象名詞なので、
冠詞なしで使うのが普通です。

例)
go to work「仕事に行く」。
at work「仕事中で、会社にいて」。

★quit「やめる」。
途中でやめることです。最後までやると、finish になります。
You "finished" beauty school. は、「美容学校を卒業した・修了した。」です。
quit と、ぜんぜん違いますね!


ヒルダ: やめたくなかったわよ! しょうがないでしょ、この爪を切れって言
うんだから。
Well, I didn't want to quit. Okay? But they just stop appreciating all 
of this.

最初の文は、いいですね(^−^)。
Okay? というのは、「いい? わかる?」という念押しです。吹替え訳の
「〜わよ!」というところに、この Okay? が、見事に訳出されています。

その次の文の直訳は、「でも、あいつらが、これの良さを分かるのをやめたもん
だから(しょうがないでしょ)」。

★★appreciate「〜の良さが分かる」。

「この爪」というのは、英文には出てきていませんよ。ストーリーを踏まえた意
訳です。前のほうのシーンで、美容学校の先生に「爪を切らないと修了試験を受
けさせない」と言われたことを指しています。

★they
ちょっと不思議な they です。ヒルダと敵対している先生は1人だけ(女性)な
ので、she や my instructor と言っても良さそうなところですよね。でも、英
語では、あきらかに1人のときでも、they ということがよくあります。

例えば、お店に返品に行って「レシートがないから返品できません、と言われ
た」----そういう対応をしたのは1人の店員だったとしても、普通、they と言
います。「あの女性店員が・・・」などと言うのは、ことのいきさつを物語ふう
に語っている場合ぐらいでしょう。

この they というのは、相手が、お店や役所や学校などの団体であるときに使い
ます。そういうとき、何かしたのは1人でも、「あいつらが → あそこで」と
表現するのが、英語流なんです。


父さん: いい大人がなんだ。
You're an adult, Hilda.

★adult「大人」= grown-up


父さん: お前が家族をささえられなきゃ、俺はどこにも行けない。
I'm not going anywhere until I know you're able to take care of this 
family.

この be able to は、can で置き換えても、問題ありません(普通なら can と
言うところです)。

can が日本語で言う「できる」なのに対し、able は「能力がある」という感じ
です。その辺を強調したかったのでしょう。あまり聞かない言い回しです。

★take care of「〜の面倒を見る」。
英語の基本“動詞”の1つです。

★until「〜まで」。
苦手な人が多いのではないでしょうか? でも、until は、

例)
How long until he returns?「彼が帰るまで、あとどのぐらい?」

というような、日常的な言い回しでよく使います。if や when と同じぐらい自
然に使えるように、感覚を慣らしてくださいね。

例文)
I can wait until he returns.「お帰りになるまで待てます。」
I worked with him until about a weed ago.「1週間ほど前まで、一緒に働い
ていました。」

それから、
例)Until then.「その時まで → じゃあ、また」。

これは、次に会う約束があって、別れる時に使えるあいさつ(See you then. の
ほうが普通ですが)。

映画「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガーのセリフ、「アス
タ・ラ・ビスタ、ベイビー(あばよ/じゃあな、ベイビー)」を覚えておられま
すか? この「アスタ」はスペイン語で、英語の until に相当する言葉。

例)
アスタ・ラ・ビスタ= Until we meet again.「また会う時まで」。
アスタ・ルエゴ= Until later.「しばらく後まで」。

どうです? until が少しは身近に感じてもらえました?(^−^)

until(〜まで)と by(〜まで)の違いも、バックナンバーで把握しておいて
ね!(第7話の基本フレーズ編(2) の最後の所です)
http://www007.upp.so-net.ne.jp/comet/am/ub071.txt


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いかがでしたか?

今回は、配信が遅れまして、ほんとうに申し訳ありませんでした。
あと2回、最後までがんばりますので、よろしくお願いします。


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きょうのシーン、英文だけのスクリプト
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HILDA: Relax, Betty said you'd get the money.
DAD:   I told you, I'm not going.
HILDA: Ay, papi, that's just crazy. Why wouldn't you want to go?
DAD:   Lawyers make a lot of promises. I don't know what's going to 
       happen when I go down there. I may not be able to get back.
HILDA: Would you stop talking like that?
DAD:   You need to be prepared to step up, mi hija.
HILDA: What? I mean, Betty's...
DAD:   No Betty. YOU need to pull it together-- you're the oldest. You
       have a son, you're out of a job, and you just quit beauty school.
HILDA: Well, I didn't want to quit. Okay? But they just stop 
       appreciating all of this.
DAD:   You're an adult, Hilda. I'm not going anywhere until I know 
       you're able to take care of this family.


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スクリプトを使ったリスニング練習のコツ
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 ◆スクリプトを見ながら、「この通りに聞こえるはず」と思って何度も聞く
  だけで、大変良い練習になります(^−^)。

 ◆ざーっと1シーン「通して聞く」のでなく、「同じ英文を続けて聞く」の
  が最大のコツ。リモコンの「一時停止」と「巻戻し」ボタンをたくさん
  使ってね!


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© 2016 Tanaka Koji, Littlejuku