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KyeさんのNZ旅行記(1) (つづき→(2) Kyeさん紹介ページへ戻る

実はかめっも学生の頃ニュージーランド(以下、NZ)に行ったことがある。といっても、オークランドのホテルに1週間寝泊まりしただけ。それでも初めての外国旅行だったので、街を歩けば間近に見る人種の混淆のカラフルさに感激したり(白人のほかに、マオリという南大平洋系の種族がいる)、船だまりに行けば見渡す限りのヨットに驚いたりして(1世帯1隻か?という感じ)、それなりに楽しい旅でしたよ

・・・というようなことを話していたら、なんと Kye さんも若い頃(いつだ?)NZ に行ったらしい。しかも自転車でNZを一周(!)して、原生林や氷河など大自然を満喫してきたとのこと。うらやましいじゃないですか! そこで、Kye さんから詳しく聞き出すことにしました(以下、掲示板からの再編集です)。

かめっ:   一人で自転車旅行なんて怖くなかったですか? 危険な気もしますが。
Kye:   怖いとか、危険だとか、あまり気にならなかったですね。とにかく楽しかったし。このちいちゃい私が(150センチない!)、一人でキコキコ自転車こいでると話しかけやすいと見えて、道中、実にいろんな方とお話ができましたから、寂しくもなかったですよ。「東洋人の女の子が一人で、まああ〜。」という感じでしょうか。 あ、いちど目的地(観光地)に着いたら、まわりの観光客の人たちからワーって拍手されたこともありますよ! びっくりしました。私が急勾配の長い坂道で自転車を押していた時、横を通っていったバスの乗客さんたちだったようで、「ここまでこいできたの、えらいねー。見てたよー」って。ふふふ。一瞬、有名人? になった気分デシタ。みなさんに手を振って微笑む私・・・(^^;)。
かめっ:   トラブルはなかった? 言葉が通じないとか、道に迷うとか。
Kye:   真っ暗な洞窟で帰り道を見失い、そこで死ぬかと思ったこともあります! 聞かれてまったく分からなかったのが、"Did you get lost?"(か、Were you lost? だったと思います)の lost! 何べん聞きなおしても last にしか聞こえず、「え? え? 遅れたけど到着は最後じゃなかったし、いや、最後だったかな? えーと、えーと」と頭がぐるぐる・・・。隣にいた NZ の女性に「彼は lost って言っているのよ」と助け舟を出してもらい、やっと意志の疎通がかなったことがあります。ま、単に私の耳が日本人耳だから聞き取れなかったということも言えるんですけどね。
かめっ:   「30音」でいう「開く音」ですね(笑)。ところで、Kye さんのハンドルネームは NZ と関係があるそうですね?
Kye:   はい。Kye は「カイ」と読みますが、NZ の先住民マオリ族の言葉 kai(食べ物の意)からとりました。私の名前も「カ」で始まりますので、自転車旅行中、NZ らしい通称が欲しかった私は「カイ」をそのまま自分の名前にしたというわけです。(食べ物っていう名前もなんなんですけどー。) 何かの話のついでに、 NZ の人から「カイっていう言葉が日本語にもあるそうだけど?」って聞かれて、この言葉を初めて知ったんですが、そのとき私は、
  「そうそう、shellfish という意味でね・・・」
と言おうとして、
  「そうそう、SELFISH という意味でね・・・」
と言ってしまい、その場にいた NZ の人々を興奮の渦に巻き込んだのでした。「おおーっ! そんな意味なの!!」って。すぐに訂正させて頂きました。私ってこんな失敗ばっかり・・・。ううっ。(-_-;)”\('_')←Kye 慰められるの図。
私ってサザエさんの生まれ変わりかなあ? って死んでませんね、サザエさん。
かめっ:   追い打ちをかけるようですが・・・当時の Kye さんの英語力ってどのぐらいだったんでしょう?
Kye:   出発2ヶ月前に受けた TOEIC では 530 (275/255)で、帰国1ヶ月後では 725 (400/325) になってました。 NZ に行くまでは、海外に行ったことが一度もなかったんですけど、言葉に関しては「簡単な話なら大丈夫だろう」という気持ちでいました。このあたり、おおざっぱな性格が出てますね^^。
かめっ:   NZ 行きは英語にすごく効果があったんですね。どういう勉強法?
Kye:   NZ での英語の勉強法といえば、語学学校に2ヶ月間通学したあとは、新聞を読む、TVを(見ると言うより)聞く、周りの人にいろいろ質問する、英語で日記をつける・・・などでした。今にして思えば、もっといい方法があったのに、と悔やまれます。
かめっ:   あ、ずっと自転車旅行じゃなかったんですね。どういうスケジュールだったのですか?
Kye:   NZ には丸1年間いました。最初の2ヶ月間語学学校に通い、次にファームステイ4ヶ月間、自転車旅行が4ヶ月間、その後またもとのファームに戻って、日本に帰るまでそこで暮らしていました。そのお宅がとっても居心地よかったんですよね^^。
かめっ:   ファームステイ!! ジャガイモ作ったり? ひょっとして、あちらの農家の家庭料理も覚えてこられました?
Kye:   ジャガイモは作ってませんでした。羊農家でしたから。料理はいろいろやってましたが、もうすでに記憶のかなたです! レシピを見れば作れると思いますが・・・。お世話になったお宅では、基本的には夜はメインの肉料理に、3種類ぐらいの野菜をボイルしたもの、マッシュポテトかごはん(! )をそえて終わりでした。結構シンプル。デザートにはだいたいアイスクリームをいただきました。あと、午前と午後のティータイムにお茶とお菓子(これを欠かすとホストファーザーの機嫌がとっても悪かった!)。私の作ったマフィンとかショートブレッド(バタークッキー)など好評でしたよ〜。
かめっ:   ステイする先はどうやって見つけたのですか?
Kye:   2ヶ月間の学校生活が終わるころ、NZ 全国の新聞に自分の求職広告を載せたのです。その後数件の問い合わせがありまして、紆余曲折の末落ち着いたのが、この農家です。 NZ では仕事を欲しい人も新聞広告を出せるのですよね。これいいですよね! 日本以外ではよくやっていることなんでしょうか?

さて、住んでみると、ご家族(基本的には初老のご夫婦のみの世帯)・親戚の方、地域の方々、みなさんすばらしく温かい人たちばかりで、結局長々と居ついてしまいました。私の場合は、食住の面倒をタダで見てもらう代わりに、農作業と家事全般をするというものでした。でも、ちょくちょくホストマザーがおこづかいくれたり(現金収入がないのを心配してくれていたみたいです)、誕生日祝いに寝袋買ってくれたり、他にもいろいろお世話になってました。

農作業は大変面白くって、私は農業に素質があるから、 NZ 農家の嫁になれる!って太鼓判押されたりして・・・。真剣に「ワーキングビザ取れるようにしてあげようか?」とも言ってくださったり。そのほうがよかったかなあ。ちょっぴり後悔してます。
かめっ:   農家の嫁!! 違う人生への道が開けてたんですね。ところで、農業の素質って何でしょう? 動物をかわいがれるってこと?
Kye:   いやいや違います^^;。ま、動物に触れるのを嫌がらなかったりするのは必要ですが・・・。動物が次に取りそうな行動を読んで動いたからでしょうか。例えば、すばしっこく逃げる子羊をつかまえたり、逃げる牛達を先回りして道をふさいでおどかし、正しい道に戻らせたりしたから(牝牛だけね! 牡牛のときは怖くて、私が逃げました。牡牛めちゃくちゃ大きいのです!)。あるいは、子羊たちみんなの尻尾を根元から、ガスバーナーのついた器具で挟んでつぎつぎ焼き切るんですが、そんな現場にいても平気だったし。朝早いのも苦にならなかったし。田舎暮らしを快適に感じていたし。なんだか農家の生活にすぐ馴染んだし・・・。などなどから、そう思われたんだと私は解釈してるのですが、どうでしょう? 子羊の尻尾を切るのは、そこに糞がたまって蝿にたかられるのを防ぐためです。蝿は子羊に卵を産み付けるので、そうなったらもう大変です。昔は大きなはさみで尻尾を切っていたそうで、それだと血は止まりにくいし感染症にかかりやすくなるしで、子羊の負担も大きかったようです。バーナーだと出血もすぐ止まりますから、ましといえばまし?

私より前に滞在していた日本人の女の子はこの光景を見て泣いちゃったらしいんですが、それが普通の感覚ですよね。私なんか、現場はラムステーキと同じ匂いがするなあ〜なんて(笑)。
かめっ:   それは・・・( ̄□ ̄;)。「朝早い」のも農業の素質なんですね。かめっには無理そう。
Kye:   朝は心配するほどは早くなかったです。ごく普通の早さ。乳牛農家なら搾乳があるのでかなり早朝から仕事が始まると思いますが、羊農家はそうでもないです。私の仕事といえば、子羊や子牛にミルクをやったり、牛(肉牛)や山羊に干草をやりに行ったり、町の中心に車で手紙を取りに行ったり(家まで配達してくれません。田舎だから)買い物行ったり、ご飯つくったり、お掃除・洗濯、花の水遣り、芝生刈り、アイロンがけをしたり、ごみ埋立地にゴミを持って行ったり(燃やしません、直接埋めます)。羊や牛の移動(草を求めて)、羊から刈り取った羊毛の選別作業、子守りなどなどです。あと、お世話になったお家はファームステイを随時受け入れていたので、その前準備から、後片付けまで結構忙しかったですね。お客様もいろんな国の方がみえましたよ。

そうそう、蛇足ですけど、牛に干草をやりにいくときは TOYOTA の軽トラだったんですね。で、普通に座ると足がアクセルやブレーキに届かなかったの!! 短足〜。座席は固まって動いてくれなかったし、ハンドルも遠いし。しかたないので両手でしっかとハンドルにしがみつき、座席の前端にお尻をちょこっと乗せただけのぶら下がり状態で運転してました。のぼり坂でのギアチェンジがもう大変! よくもまあ、あんな危険なことしてたもんだなと今になって思います。冷や汗。


まだまだお聞きしたいことが山ほど残っていますが・・・好評だったら第2弾もOKよ、とKyeさんもおっしゃっています。乞うご期待!
お待たせしました! 「KyeさんのNZレポ」第2弾ができました!(4月23日)

なお、この記事は「Uda式・30音」HP 掲示板での発言も元ネタになっています。かめっ以外に nakamura さんやれいこさんからの発言もあったのですが、すべてかめっの発言として編集させていただきました。転載のお許しをいただいたUda先生もあわせて、ご協力感謝いたします。また、Kye さん自身による大幅加筆も頂きました。


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