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KyeさんのNZ旅行記(2) ((1)に戻る Kyeさん紹介ページへ戻る

Kyeさんのニュージーランド旅行記第2弾。今回はNZに行く前からのお話です。(Kyeさんとかめっの会話ではないよ)。
とにかく日本脱出
アリーじゃないですが、私にもやってきました20代後半クライシス!
30歳を目の前にして結婚の予定もなく、
生涯続けたい仕事についているわけでもなく(アリーはこれはクリアしてましたね^^)、
「私の人生、このままでいいのー?」って一人で焦っていたあのころ。
人生の方向転換がしたくて、一年間のNZ行きを決めました。
海外に行ったからって、何がどうなるわけでもないのですが、
なにか大きなきっかけが欲しかったのです。

留学雑誌で選んだ語学学校に連絡を取り、最初の2ヶ月はそこへ滞在することにしました。
行き先が決まって、ほっと一息(^.^)。その後の事は全く未定でしたが!
東洋人フェチのオーナー(♂)
さて学校生活を終えて、次に向かったのが
私の求職広告を見て連絡をくれたB&Bです。

到着して面接開始。でもオーナーがなんだか怪しいのです。
私が「農場からも誘いがあったけど、お給料の出る仕事がしたいから
ここに決めました・・・。」と話すと
「農場が好きなら弟の農場へ連れて行ってあげるよ。休みを取って二人で行こう」と言うのです。
働きに来たのに?それにどうして二人で弟さんの農場にいかないといけないの?

そして「可愛い手をしているね。握ってもいい?手を握るとその人が分かるんだ。」と
言い出しました。
うっ、なんだかこの人あぶないよー。
でも仕事が欲しい一心で、ほいほいと彼に手を差し出す私。ばか〜!
手を握りながらじっと私の目を見つめるオーナー。
やっぱり変!

すでにそこでは中国人の若い女性が働いていました。
オーナーは「彼女がやめるから、私を雇う」と言ったのですが、
その女の子は「私はやめるなんて言ってない。中国人は就職難だから
あなたが出て行って。」と言われびっくり!

結局彼女が午前中、私が午後働くという事で一件落着。
しかし問題はまた別のところに・・・。

私が洗い上がったお客さん用のタオルを干そうとすると、オーナーが飛んできて
「これは自分がするからラウンジで休んでて」という。えっ?えっ?
しかたなくラウンジでぼや−っとしていると、オーナーが来たので
「私の仕事ってなんですか?」と問い詰めると
「君の仕事はここにいて、お客さんの相手をしたりして、いいムードをつくること」
と言い出しました。
それって・・・・・。
ここに至って、(中国人の従業員といい)彼はきっと東洋人フェチで、
単に私と暮らしたがってるんだということに気付きました。
もしかして結婚願望も?

結局「仕事もないのに、いられない」と、次の日そこを去ることにしました。
そしてなんの仕事もしなかった私はB&Bの滞在料をオーナーに渡そうとしたのですが、
彼は涙目になりつつ、「そんなことはしなくていいんだ。」って固辞しました。
なんとなく、彼がかわいそうな気になりましたが、あと10ヶ月の滞在期間を
無駄に過ごすわけには行きません。
20キロ近いスーツケースを引きずり、10キロあまりのバックパックを背負って
ユースホステルに移動。
そしてすぐ、私を誘ってくれていた農場に電話を入れると、
「来て良いよ。」とのお返事。そこが前回お話した農場です。
NZに来たからには?
それから農家の暮らしを満喫していた私ですが、
なにか特別な事がしたくなってきます。
「そうだ、自転車でNZを1周しよう。」
総走行距離約6900キロ・114日の旅の始まりです。
NZでもバカぶりを発揮
自転車旅行数日目。道を聞こうとして、緊張のあまり
いきなり "Can I help you?" と口走ってしまい、本人もびっくり!意味不明。
相手が引いたのは言うまでもありません。
呆けぶりも発揮
ユースホステルの受付で、「Mixed room でもいい?」と聞かれて
意味がわからなかったのに適当にOKして部屋に入ったら、
私の隣のベッドから「ハ〜イ!」と野太い男性の声が。しまった!
Mixed ってミックスダブルスとかのミックスじゃないですか!
なんですぐに気付かなかったのー。
っていうか、最初に意味を聞くべきでしたね。反省。
一気に英語が話せなくなった事件
とある観光施設を訪れている時、日本人の女性2人と出会い、
一緒にぐるぐる見て回っていたのですが、ゆっくりしすぎて、
私の荷物を預けてあった事務所が閉まってしまったのです。

慌てて私とその2人は、別の建物にいる職員さんに
開けてくれるよう頼みに言ったのですが、
さあ、いざ事情を話そうとしたとき、
私の口からひと言も言葉が出てこないのです。
焦れば焦るほど、なにもいえません。
手を振り回し、口をパクパク開くだけ。冷や汗たらたらです。

理由は明白。彼女達の手前、「正しい英語で話さなくては」と
緊張しすぎたからです。
結局私が何にも言えないので、彼女達がほとんど片言のような英語で
職員の方に説明してくださり、私の荷物は戻ってきました。

そして、ほっとしたのもつかの間。
なんとそのときから英語が、一気に話せなくなっていたのです。
それまでは、なかなか話せるようになったなあと、
結構自信が付いて来ていたのですが、そのたった一つの失敗だけで
簡単なことも一生懸命考えないと言えなくなり・・・。
精神的ショックで英語回路がショートしてしまったのか、
その後しばらくの間、英語をまともに話せない日が続きました。(x_x)
山奥のユースホステル
山を越えてその小さな集落に着いた時、ガイドブックにも載ってる
その村唯一の食料品店が、ありません!
その店を当てにしていたので、私の持っていた食料といえば味のない、
板状のシリアルだけでした。
でも、ユースホステルには何かあるだろうと行ってみると
なんとそこは管理人もいなけりゃ、なんの食料も置いてないのでありました。

今から思えば、農家に行って食料を分けてもらえばよかったのですが
そこまで頭が回らなかったので、無人のユースホステルでひとりぼーっとしていると
自転車に乗った青年が一人、「店ないね!」とやってきました。
私と同じガイドブックの犠牲者で、そのとき彼の持ってた食料ときたら
ピーナッツバターだけでした。

ユースホステルで2人きり?ちょっと怖いけど、いい人のようだ・・・。
旅の情報を交換したり、付近の林を一緒に散策したりしました。
そしてふたりはお互いの・・・食料を出し合ってピーナッツバターサンドを作り、
沸騰消毒した水道水を飲み(原虫がいるので沸かすように!という注意書きあり)、
次の日にお互いの幸運を祈りつつ別れたのでした。
顔面塩田
夏の暑いとき、汗からできる塩のせいで顔がざらざらしてくるんですが、
その日も顔はざらざら・・・。
観光地に着いて、売店をふらっと覗くとあの白くて丸い物体が。
ああ!とうとうX計画を実行する日が来たのね!と、
早速その白い物体=ゆで卵を買い、自分の顔に出来た塩をつけて、ぱくり!
それは程よい塩気で、なかなか美味でした。(^-^)ゞ満足満足。
「ただいま〜!」
無事にもといた農家に戻ってきました。
自転車旅行を終えたら、かなりやせてるはず!ふふ。って思っていたのに
ほとんど変わってなくて笑えました。強靭なる私の脂肪組織!低迷する代謝率!
温泉に入ろう
自転車旅行中に温泉地を訪ねておいて、なぜか大好きな温泉に入りそびれた私。
砂浜を掘ると温泉がでてくるところにもわざわざ行ったのに、
潮の関係で、砂を掘ることも出来ず悔しい思いをしました。

というわけでNZ帰国前に電車とバスを利用した温泉旅行に出かけました。
温泉といってもそこのは日本のようなのではなく、屋外プールのようなところに
水着を着て入ります。
でも遊泳禁止!と大きく書いてあり、施設の2階から監視員が見張っていました。
監視員?うーん。やっぱりプールだわ。泳ぐと叱られるけど(^^)。
帰国
帰国の日がやって来ました。一年はあっという間ですね。
やり残した事もありましたが、生涯続けたいと思える職業をそのとき見つけ
今に至っているので、人生の方向転換という意味では成功だったかもしれません。
そしてなにより、ファームステイにて常にサポートしてくれた人々とその思い出は
私のかけがえない財産になりました。

ホストファーザーはもう故人です。
ホストマザーも高齢で持病があり、決して健康体というわけではないので
早いうちにまたNZへ会いに行きたいなあと思う今日この頃です。
NZは本当に素晴らしい国でした。みなさんもぜひ訪れてみて下さいね!

最後までこの拙い文章を読んでくださった皆様、有難うございました(^^)/~~~

この記事は、Kye さんが今回書き下ろしてくださいました(ありがとうございます!)。

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