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太宰治作品のコトバ

 2002 ……


 

2002年8月28日(水) [作品]女の決闘 [初出]『月刊文章』昭15年1〜6月号

    

   

時々刻々、美醜さまざまの想念が、胸に浮んでは消え、浮んでは消えて、さうして人は生きてゐます。

    

   

 

2002年8月21日(水)[作品]HUMAN LOST[初出]『新潮』昭12年4月号

    

   

私の辞書に軽視の文字なかつた。

    

   

 

2002年8月14日(水) [作品]人間失格 [初出]『展望』昭23年6〜8月号

    

   

いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます。

    

   

 

2002年8月7日(水) [作品]斜陽 [初出]『新潮』昭22年7〜10月号

    

   

人間は、いや、男は、(おれはすぐれてゐる)(おれにはいいところがあるんだ)などと思はずに(原文は傍点)、生きて行く事が出来ぬものか。

    

   

 

2002年7月31日(水) [作品]チヤンス [初出]『芸術』昭21年7月号

    

   

恋愛に限らず、人生すべてチヤンスに乗ずるのは、げびた事である。

    

   

 

2002年7月24日(水) [作品]思案の敗北 [初出]『文芸』昭12年12月号

    

   

もつとも世俗を気にしてゐる者は、芸術家である。

    

   

 

2002年7月17日(水) [作品]女生徒 [初出]『文学界』昭14年4月号

    

   

一生、自分と同じくらゐ弱いやさしい温い人たちの中でだけ生活して行ける身分の人は、うらやましい。苦労なんて、苦労せずに一生すませるんだつたら、わざわざ求めて苦労する必要なんて無いんだ。そのはうが、いいんだ。

    

   

 

2002年7月10日(水) [作品]狂言の神 [初出]『東陽』昭11年10月号

    

   

笑ひながら厳粛のことを語る。

    

   

 

2002年7月3日(水) [作品]お伽草紙/瘤取り [初出]筑摩書房刊・昭20年10月

    

   

性格の悲喜劇といふものです。人間生活の底には、いつも、この問題が流れてゐます。

    

   

 

2002年6月26日(水) [作品]津軽 [初出]小山書店刊・昭19年11月

    

   

信じるところに現実はあるのであつて、現実は決して人を信じさせる事が出来ない。

    

   

 

2002年6月19日(水) [作品]桜桃 [初出]『世界』昭23年5月号

    

   

生きるといふ事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまつてゐて、少しでも動くと、血が噴き出す。

    

   

 

2002年6月12日(水) [作品]善蔵を思ふ [初出]『文芸』昭15年4月号

    

   

芸術は、命令することが、できぬ。

    

   

 

2002年6月5日(水) [作品]かくめい [初出]『ろまねすく』昭23年1月号

    

   

じぶんで、さうしても(原文は傍点)、他のおこなひをしたく思つて、にんげんは、かうしなければならぬ、などとおつしやつてゐるうちは、にんげんの底からの革命が、いつまでも、できないのです。

    

   

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