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太宰治作品のコトバ

 2002 ……


 

2002年5月29日(水) [作品]ヴィヨンの妻 [初出]『展望』昭22年3月号

    

   

人非人でもいいぢやないの。私たちは、生きてゐさへすればいいのよ。

    

   

 

2002年5月22日(水) [作品]佐渡 [初出]『公論』昭16年1月号

    

   

自分の醜さを、捨てずに育てて行くより他は、無いと思つた。

    

   

 

2002年5月15日(水) [作品]人間失格 [初出]『展望』昭23年6〜8月号

    

   

さうして、世間といふものは、個人ではなからうかと思ひはじめてから、自分は、いままでよりは多少、自分の意志で動く事が出来るやうになりました。

    

   

 

2002年5月8日(水) [作品]女生徒 [初出]『文学界』昭14年4月号

    

   

朝の寝床の中で、私はいつも厭世的だ。

    

   

 

2002年5月1日(水) [作品]お伽草紙/カチカチ山 [初出]筑摩書房刊・昭20年10月

    

   

他人の家に、憩ひの巣を期待するのが、そもそも馬鹿者の証拠なのかも知れないが、とかくこの訪問といふ事に於いては、吾人は驚くべき思ひ違ひをしてゐるものである。格別の用事でも無い限り、どんな親しい身内の家にでも、矢鱈に訪問などすべきものでは無いかも知れない。

    

   

 

2002年4月24日(水) [作品]富嶽百景 [初出]『文体』昭14年2、3月号

    

   

富士山、さやうなら、お世話になりました。

    

   

 

2002年4月17日(水) [作品]ロマネスク [初出]『青い花』昭9年12月号

    

   

むかしむかしのよい男が、どうしていまでは間抜けてゐるのだらう。

    

   

 

2002年4月10日(水) [作品]新ハムレツト [初出]文芸春秋社刊・昭16年7月

    

   

僕は、このとしになつて、やつと、世の中に悪人といふものが本当にゐるのを発見した。

    

   

 

2002年4月3日(水) [作品]炎天汗談 [初出]『芸術新聞』昭17年8月

    

   

自分では絶えず工夫して進んでゐるつもりでも、はたからはまづ、現状維持くらゐにしか見えないものです。

    

   

 

2002年3月27日(水) [作品]皮膚と心 [初出]『文学界』昭14年11月号

    

   

だつて、女には、一日一日が全部ですもの。

    

   

 

2002年3月20日(水)[作品]苦悩の年鑑 [初出]『新文芸』昭21年6月号

    

   

実際、あのドラマチツクな転機には閉口するのである。

    

   

 

2002年3月13日(水) [作品]葉 [初出]『鷭』昭9年4月号

    

   

花きちがひの大工がゐる。邪魔だ。

    

   

 

2002年3月6日(水) [作品]一日の労苦 [初出]『新潮』昭13年3月号

    

   

牢屋にいれられても、牢屋を破らず、牢屋のまま歩く。

    

   

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