太宰治作品のコトバ2003 …… 秋 |
| 2003年11月26日(水) [作品]一つの約束
[初出]昭19年頃
しかし、誰も見てゐない事実だつて世の中には、あるのだ。
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| 2003年11月19日(水) [作品]葉
[初出]『鷭』昭9年春号
ねむるやうなよいロマンスを一編だけ書いてみたい。
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| 2003年11月12日(水) [作品]鴎 [初出]『知性』昭15年1月号
確信の在る小さい世界だけを、私は踏み固めて行くより仕方がない。
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| 2003年11月5日(水) [作品]パンドラの匣 [初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日
いい夢は、忘れたくない。人生に、何かつながりを持たせたい。
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| 2003年10月29日(水) [作品]「グッド・バイ」作者の言葉
[初出]『朝日評論』昭23年7月号
まことに、相逢つた時のよろこびは、つかのまに消えるものだけれども、別離の傷心は深く、私たちは常に惜別の情の中に生きてゐるといつても過言ではあるまい。
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| 2003年10月22日(水) [作品]花燭
[初出]竹村書房刊・昭14年5月
人生の出発は、つねにあまい。まづ試みよ。
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| 2003年10月15日(水) [作品]正義と微笑
[初出]錦城出版社刊・昭17年6月
人間なんて、どんないい事を言つたつてだめだ。生活のしつぽが、ぶらさがつてゐますよ。
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| 2003年10月8日(水) [作品]斜陽
[初出]『新潮』昭22年7〜10月号
他の生き物には絶対に無くて、人間にだけあるもの。それはね、ひめごと、といふものよ。
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| 2003年10月1日(水) [作品]女生徒
[初出]『文学界』昭14年4月号
肉体が、自分の気持と関係なく、ひとりでに成長して行くのが、たまらなく、困惑する。
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| 2003年9月24日(水) [作品]花吹雪
[初出]肇書房刊・昭19年8月
真理は、笑ひながら語つても真理だ。
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| 2003年9月17日(水) [作品]『井伏鱒二選集第四巻』後記
[初出]筑摩書房刊・昭23年11月
旅行に於て、旅行下手の人の最も閉口するのは、目的地へ着くまでの乗物に於ける時間であらう。すなはちそれは、数時間、人生から「降りて」居るのである。
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| 2003年9月10日(水) [作品]彼は昔の彼ならず
[初出]『世紀』昭9年10月号
清貧なんてあるものか。金があつたらねえ。
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| 2003年9月3日(水) [作品]律子と貞子
[初出]『若草』昭17年2月号
艶聞といふものは、語るはうは楽しさうだが、聞くはうは、それほど楽しくないものである。
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