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太宰治作品のコトバ

 2003 ……


 

2003年8月27日(水) [作品]もの思ふ葦 [初出]『日本浪曼派』昭10年8月号

    

   

人は人に影響を与へることもできず、また、人から影響を受けることもできない。

    

    

 

2003年8月20日(水) [作品] [初出]『鷭』昭9年春号

    

   

どうにか、なる。

    

    

 

2003年8月13日(水) [作品]パンドラの匣 [初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日

    

   

死と隣合せに生活してゐる人には、生死の問題よりも、一輪の花の微笑が身に沁みる。

    

    

 

2003年8月6日(水) [作品]弱者の糧 [初出]『日本映画』昭16年1月号

    

   

映画館の一隅に座つてゐる数刻だけは、全く世間と離れてゐる。あんな、いいところは無い。

    

    

 

2003年7月30日(水) [作品]右大臣実朝 [初出]錦城出版社刊・昭18年9月

    

   

男ハ苦悩ニヨツテ太リマス。ヤツレルノハ、女性ノ苦悩デス。

    

    

 

2003年7月23日(水) [作品] [初出]『鷭』昭9年春号

    

   

安楽なくらしをしてゐるときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしてゐるときは、生のよろこびを書きつづる。

    

    

 

2003年7月16日(水) [作品]新ハムレツト [初出]文芸春秋社刊・昭16年7月

    

   

愛が言葉以外に、実体として何かあると思つてゐたら、大間違ひだ。

    

    

 

2003年7月9日(水) [作品]東京八景 [初出]『文学界』昭16年1月号

    

   

銀座裏のバアの女が、私を好いた。好かれる時期が、誰にだつて一度ある。不潔な時期だ。

    

    

 

2003年7月2日(水) [作品] [初出]『人間』昭22年4月号

    

   

炉辺の幸福。どうして私には、それが出来ないのだらう。とても、ゐたたまらない気がするのである。炉辺が、こはくてならぬのである。

    

    

 

2003年6月25日(水) [作品]春の盗賊 [初出]『文芸日本』昭15年1月号

    

   

それならば、現実といふものは、いやだ! 愛し、切れないものがある。

    

    

 

2003年6月18日(水) [作品]桜桃 [初出]『世界』昭23年5月号

    

   

いつでも、自分の思つてゐることをハツキリ主張できるひとは、ヤケ酒なんか飲まない。(女に酒飲みの少いのは、この理由からである。)

    

    

 

2003年6月11日(水) [作品]人間失格 [初出]『展望』昭23年6〜8月号

    

   

自分の不幸は、拒否の能力の無い者の不幸でした。すすめられて拒否すると、相手の心にも自分の心にも、永遠に修繕し得ない白々しいひび割れが出来るやうな恐怖におびやかされてゐるのでした。

    

    

 

2003年6月4日(水) [作品]女の決闘 [初出]『月刊文章』昭15年1〜6月号

    

   

男の作家の創造した女性は、所詮、その作家の不思議な女装の姿である。

    

    

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