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太宰治作品のコトバ

 2003 ……


 

2004年2月25日(水) [作品]みみづく通信 [初出]『知性』昭16年1月号

    

   

朝日は、やつぱり偉いんだね。新鮮なんだね。

    

    

 

2004年2月18日(水) [作品]新ハムレツト [初出]文芸春秋社刊・昭16年7月

    

   

どんなに愛し合つてゐても、口に出してそれと言はなければ、その愛が互ひにわからないでゐる事だつて、世の中には、ままあるのです。

    

    

 

2004年2月11日(水) [作品]もの思ふ葦 [初出]『文芸通信』昭11年1月号

    

   

なんにもしたくないといふ無意志の状態は、そのひとが健康だからである。

    

    

 

2004年2月4日(水) [作品]津軽 [初出]小山書店刊・昭19年11月

    

   

昔から絵にかかれ歌によまれ俳句に吟ぜられた名所難所には、すべて例外なく、人間の表情が発見せられるものだが、この本州北端の海岸は、てんで、風景にも何も、なつてやしない。

    

    

 

2004年1月28日(水) [作品]創生記 [初出]『新潮』昭11年10月号

    

   

いまの世の人、やさしき一語に飢ゑて居る。ことにも異性のやさしき一語に。

    

    

 

2004年1月21日(水) [作品]家庭の幸福 [初出]『中央公論』昭23年8月号

    

   

私の視線は、いつも人間の「家」のはうに向いてゐる。

    

    

 

2004年1月14日(水) [作品]愛と美について [初出]竹村書房刊・昭14年5月

    

   

けれども幸福は、それをほのかに期待できるだけでも、それは幸福なのでございます。

    

    

 

2004年1月7日(水) [作品]世界的 [初出]早稲田大学新聞・昭16年10月15日

    

   

あまり身近かにゐると、かへつて真価がわからぬものである。

    

    

 

2003年12月24日(水) [作品]服装に就いて [初出]『文芸春秋』昭16年2月号

    

   

荷物は、少いほどよい。

    

    

 

2003年12月17日(水) [作品]かすかな声 [初出]帝国大学新聞・昭15年11月25日

    

   

自己弁解は、敗北の前兆である。いや、すでに敗北の姿である。

    

    

 

2003年12月10日(水) [作品]フォスフォレッスセンス [初出]『日本小説』昭22年6・7月号

    

   

記憶は、それは、現実であらうと、また眠りのうちの夢であらうと、その鮮やかさに変りが無いならば、私にとつて、同じやうな現実ではなからうか。

    

    

 

2003年12月3日(水) [作品]チヤンス [初出]『芸術』昭21年7月号

    

   

片恋といふものこそ常に恋の最高の姿である。

    

    

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