太宰治作品のコトバ2004 …… 冬 |
| 2005年2月23日(水) [作品]斜陽
[初出]『新潮』昭22年7〜10月号
おむすびが、どうしておいしいのだか、知つてゐますか。あれはね、人間の指で握りしめて作るからですよ。
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| 2005年2月16日(水) [作品]犯人
[初出]『中央公論』昭23年1月号
日の出以前のあの暁(ドオウン)の気配は、決して爽快なものではない。
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| 2005年2月9日(水) [作品]貨幣
[初出]『婦人朝日』昭21年創刊号
人間は命の袋小路に落ち込むと、笑ひ合はずに、むさぼりくらひ合ふものらしうございます。
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| 2005年2月2日(水) [作品]母
[初出]『新潮』昭22年3月号
としの若いやつと、あまり馴れ親しむと、えてしてこんないやな目に遭ふ。
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| 2005年1月26日(水) [作品]パンドラの匣
[初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日
夜の明ける直前のまつくらい闇には、何かただならぬ気配がうごめいてゐるものだ。
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| 2005年1月19日(水) [作品]女類
[初出]『八雲』昭23年4月号
女のひとは、めつたに男にお世辞なんか言ふべきものでは無いかも知れませんね。
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| 2005年1月12日(水) [作品]『井伏鱒二選集第四巻』後記
[初出]筑摩書房刊・昭23年11月
旅行は元来(人間の生活といふものも、同じことだと思はれるが)手持ち無沙汰なものである。
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| 2005年1月5日(水) [作品]斜陽
[初出]『新潮』昭22年7〜10月号
ケチなやつからお説教されて、眼がさめたなんて者は、古今東西にわたつて一人もあつた例(ためし)が無えんだ。
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| 2004年12月22日(水) [作品]人間失格
[初出]『展望』昭23年6〜8月号
いつたいに、女は、男よりも快楽をよけいに頬張る事が出来るやうです。
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| 2004年12月15日(水) [作品]風の便り
[初出]『文学界』昭16年11月号
五十年、六十年、死ぬるまで歩いてゐなければならぬ。
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| 2004年12月8日(水) [作品]十五年間
[初出]『文化展望』昭21年4月号
世に、半可通ほどおそろしいものは無い。
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| 2004年12月1日(水) [作品]渡り鳥
[初出]『群像』昭23年4月号
人を賞賛しながら酒を飲むと、悪酔ひしますね。
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