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太宰治作品のコトバ

 2005 ……


 

2005年11月30日(水) [作品]美男子と煙草 [初出]『日本小説』昭23年3月号

    

   

私は、やつぱり独りで、下等な酒など飲みながら、私のたたかひを、たたかひ続けるよりほか無いんです。

    

    

 

2005年11月23日(水) [作品]春の枯葉 [初出]『人間』昭21年9月号

    

   

空想は限りなくひろがるけれども、しかし、現実は案外たやすく処理できる小さい問題に過ぎないのだ。

    

    

 

2005年11月16日(水) [作品]未帰還の友に [初出]『潮流』昭21年5月号

    

   

僕は、君たちから僕のつまらぬ一言一句を信頼されるのを恐れてゐたのかも知れない。

    

    

 

2005年11月9日(水) [作品]パンドラの匣 [初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日

    

   

僕は、流れる水だ。ことごとくの岸を撫でて流れる。

    

    

 

2005年11月2日(水) [作品]花吹雪 [初出]肇書房刊・昭19年8月

    

   

私が、いつも何かに追はれてゐるやうに、朝も昼も夜も、たえずそはそはして落ちつかぬのは、私の腕力の貧弱なのがその最大理由の一つだつたのであらうか。

    

    

 

2005年10月26日(水) [作品]善蔵を思ふ [初出]『文芸』昭15年4月号

    

   

故郷の者は、ひとりも私の作品を読まぬ。

    

    

 

2005年10月19日(水) [作品]斜陽 [初出]『新潮』昭22年7〜10月号

    

   

人間は恋と革命のために生れて来たのだ。

    

    

 

2005年10月12日(水) [作品]花吹雪 [初出]肇書房刊・昭19年8月

    

   

男はやつぱり最後は、腕力にたよるより他は無いもののやうに思はれる。

    

    

 

2005年10月5日(水) [作品] [初出]『知性』昭15年1月号

    

   

よいしよと、水たまりを飛び越して、ほつとする。水たまりには秋の空が写つて、雲が流れる。

    

    

 

2005年9月28日(水) [作品]HUMAN LOST [初出]『新潮』昭12年4月号

    

   

十二、三歳の少女の話を、まじめに聞ける人、ひとりまへの男といふべし。

    

    

 

2005年9月21日(水) [作品]みみづく通信 [初出]『知性』昭16年1月号

    

   

何もしないさきから、僕は駄目だときめてしまふのは、それあ怠惰だ。

    

    

 

2005年9月14日(水) [作品]斜陽 [初出]『新潮』昭22年7〜10月号

    

   

ああ、人間の生活には、喜んだり怒つたり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは人間の生活のほんの一パーセントを占めてゐるだけの感情で、あとの九十九パーセントは、ただ待つて暮してゐるのではないでせうか。

    

    

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