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太宰治作品のコトバ

 2006 ……


 

2007年2月22日(木) [作品]苦悩の年鑑 [初出]『新文芸』昭21年6月付発行

    

   

私は、歴史は繰り返してはならぬものだと思つてゐる。

    

    

 

2007年2月15日(木) [作品]懶惰の歌留多 [初出]『文芸』昭14年4月号

    

   

純粋を追うて、窒息するよりは、私は濁つても大きくなりたいのである。

    

    

 

2007年2月8日(木) [作品]老ハイデルベルヒ [初出]『婦人画報』昭15年3月号

    

   

三島は、私にとつて忘れてならない土地でした。私のそれから八年間の創作は全部、三島の思想から教へられたものであると言つても過言でない程、三島は私に重大でありました。

    

    

 

2007年2月1日(木) [作品]帰去来 [初出]『八雲』昭18年6月第二輯

    

   

原稿料にしろ印税にしろ、自分ひとりの力で得たと思つてはいけないのだ、みんなの合作と思はなければならぬ、みんなでわけるのこそ正しい態度かも知れぬ、と思つたりした。

    

    

 

2007年1月25日(木) [作品]竹青 [初出]『文芸』昭20年4月号

    

   

もつと、むきになつて、この俗世間を愛惜し、愁殺し、一生そこに没頭してみて下さい。

    

    

 

2007年1月18日(木) [作品]皮膚と心 [初出]『文学界』昭14年11月号

    

   

あのね、明日は、どうなつたつていい、と思ひ込んだとき女の、一ばん女らしさが出てゐると、さう思はない?

    

    

 

2007年1月11日(木) [作品]きりぎりす [初出]『新潮』昭15年11月号

    

   

電気を消して、ひとりで仰向に寝てゐると、背筋の下で、こほろぎが懸命に鳴いてゐました。縁の下で鳴いてゐるのですけれど、それが、ちやうど私の背筋の真下あたりで鳴いて ゐるので、なんだか私の背骨の中で小さいきりぎりすが鳴いてゐるやうな気がするのでした。この小さい、幽かな声を一生忘れずに、背骨にしまつて生きて行かうと思ひました。

    

    

 

2006年12月28日(木) [作品]弱者の糧 [初出]『日本映画』昭16年1月号

    

   

議論とは、往々にして妥協したい(原文は傍点)情熱である。

    

    

 

2006年12月21日(木) [作品]帰去来 [初出]『八雲』昭18年6月第二輯

    

   

私は長い汽車の旅にはなるべく探偵小説を読む事にしてゐる。

    

    

 

2006年12月7日(木) [作品]弱者の糧 [初出]『日本映画』昭16年1月号

    

   

心の猛つてゐる時には、映画なぞ見向きもしない。

    

    

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