太宰治作品のコトバ2007 …… 秋 |
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2007年11月29日(木) [作品]懶惰の歌留多
[初出]『文芸』昭14年4月号
嘘をつかない生活は、決してたふれることは無いと、私は、まづ、それを信じなければ、いけない。
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| 2007年11月22日(木) [作品]女生徒 [初出]『文学界』昭14年4月号
顔は、他人だ。私自身の悲しさや苦しさや、そんな心持とは、全然関係なく、別個に自由に活きてゐる。
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| 2007年11月15日(木) [作品]姥捨 [初出]『新潮』昭13年10月号
男らしさ、といふこの言葉の単純性を笑ふまい。
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| 2007年11月8日(木) [作品]創生記
[初出]『新潮』昭11年10月号
無言の愛の表現など、いまだこの世に実証ゆるされてゐないのではないか。
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| 2007年10月25日(木) [作品]ダス・ゲマイネ [初出]『文芸春秋』昭10年10月号
友情と金錢とのあひだには、このうへなく微妙な相互作用がたえずはたらいてゐるものらしく、彼の豊潤の状態が私にとつていくぶん魅力になつてゐたことも争はれない。
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| 2007年10月18日(木) [作品]陰火 [初出]『文芸雑誌』昭11年4月号
列車は川下の鉄橋を渡つてゐた。あかりを灯した客車が、つぎ、つぎ、つぎ、つぎと彼等の眼の前をとほつていつた。
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| 2007年10月11日(木) [作品]道化の華 [初出]『日本浪曼派』昭10年5月号
どんなまづしい作家でも、おのれの小説の主人公をひそかに神へ近づけたがつてゐるものだ。
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| 2007年10月4日(木) [作品]彼は昔の彼ならず [初出]『世紀』昭9年10月号
引越したばかりの新居は、ひとを感傷的にするものらしい。
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| 2007年9月27日(木) [作品]思ひ出 [初出]『海豹』昭8年4〜7月号
そこに並べられたかずかずの刊行物の背を見ただけでも、私の憂愁は不思議に消えるのだ。
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| 2007年9月20日(木) [作品]狂言の神 [初出]『東陽』昭11年10月号
かれの生涯の念願は、「人らしい人になりたい」といふ一事であつた。
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| 2007年9月13日(木) [作品]心の王者 [初出]『三田新聞』昭15年1月25日
学生とは、社会のどの部分にも属してゐるものではありません。また、属してはならないものであると考へます。
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| 2007年9月6日(木) [作品]新郎
[初出]『新潮』昭17年1月号
けれども、このごろは、めつきり私も優しくなつて、思ふ事をそのままきびしく言ふやうになつてしまつた。
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