太宰治作品のコトバ2007 …… 春 |
| 2007年5月24日(木) [作品]母
[初出]『新潮』昭22年3月号
遊び上手は、身をやつすものです。
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| 2007年5月17日(木) [作品]ヴィヨンの妻 [初出]『展望』昭22年3月号
トランプの遊びのやうに、マイナスを全部あつめるとプラスに変るといふ事は、この世の道徳には起り得ない事でせうか。
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| 2007年5月10日(木) [作品]父
[初出]『人間』昭22年4月号
よく学び、よく遊ぶ、その遊びを肯定する事が出来ても、ただ遊ぶひと、それほど私をいらいらさせる人種はゐない。
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| 2007年5月3日(木) [作品]春の枯葉
[初出]『人間』昭21年9月号
人間がだめになつたんですよ。張り合ひが無くなつたんですよ。大理想も大思潮も、タカが知れてる。そんな時代になつたんですよ。
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| 2007年4月26日(木) [作品]駈込み訴へ [初出]『中央公論』昭15年2月号
私は、ひとの恥辱となるやうな感情を嗅ぎわけるのが、生れつき巧みな男であります。
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| 2007年4月19日(木) [作品]パンドラの匣 [初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日
人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また「絶望」といふ観念にも同様にあざむかれる事がある。
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| 2007年4月12日(木) [作品]新ハムレツト [初出]文芸春秋社刊・昭16年7月
僕ひとりの愛憎の念に拠つて、世の中が動いてゐるものでもないんだしね。
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| 2007年4月5日(木) [作品]パンドラの匣 [初出]『河北新報』昭20年10月22日〜昭21年1月7日
私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当るやうです。
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| 2007年3月29日(木) [作品]津軽 [初出]小山書店刊・昭19年11月
男の意地といふものは、とかく滑稽な形であらはれがちのものである。
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| 2007年3月22日(木) [作品]春の枯葉
[初出]『人間』昭21年9月号
人が死ぬほど恥かしがつてゐるその現場に平気で乗り込んで来て、恥かしくありませんかと聞ける奴あ悪魔だ。
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| 2007年3月15日(木) [作品]おさん [初出]『改造』昭22年10月号
世の中を立派に生きとほすやうに生れついた人と、さうでない人と、はじめからはつきり区別がついてゐるんぢやないかしら。
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| 2007年3月8日(木) [作品]十五年間 [初出]『文化展望』昭21年創刊号
いまの私が、自身にたよるところがありとすれば、ただその「津軽の百姓」の一点である。
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