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太宰治作品のコトバ

 2008 ……


 

2008年5月29日(木) [作品]東京八景 [初出]『文学界』昭16年1月号

    

   

私は絶えず、昇らなければならぬ。

    

    

 

2008年5月22日(木) [作品]八十八夜 [初出]『新潮』昭14年8月号

    

   

進まなければならぬ。何もわかつてゐなくても絶えず、一寸でも、五分でも、身を動かし、進まなければならぬ。

    

    

 

2008年5月15日(木) [作品]正義と微笑 [初出]錦城出版社刊・昭17年6月

    

   

学生時代に不勉強だつた人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。

    

    

 

2008年5月8日(木) [作品]火の鳥 [初出]竹村書房刊・昭14年5月

    

   

いまは人間、誰にもめいわくかけずに、自分ひとりを制御することだけでも、それだけでも、大事業なんだ。

    

    

 

2008年5月1日(木) [作品]音に就いて [初出]『早稲田大学新聞』昭12年1月20日

    

   

聖書や源氏物語には音はない。全くのサイレントである。

    

    

 

2008年4月24日(木) [作品]純真 [初出]『東京新聞』昭19年10月16日

    

   

感覚だけの人間は、悪鬼に似てゐる。

    

    

 

2008年4月17日(木) [作品]私信 [初出]『都新聞』昭16年12月2日

    

   

無邪気に信じてゐる者だけが、のんきであります。

    

    

 

2008年4月10日(木) [作品]HUMAN LOST [初出]『新潮』昭12年4月号

    

   

五六百万人のひとたちが、五六百万回、六七十年つづけて囁き合つてゐる言葉、「気の持ち様。」といふこのなぐさめを信じよう。

    

    

 

2008年3月27日(木) [作品]女生徒 [初出]『文学界』昭14年4月号

    

   

いまに大人になつてしまへば、私たちの苦しさ侘びしさは、可笑しなものだつた、となんでもなく追憶できるやうになるかも知れないのだけれど、けれども、その大人になりきるまでの、この長い厭な期間を、どうして暮していつたらいいのだらう。

    

    

 

2008年3月20日(木) [作品]正義と微笑 [初出]錦城出版社刊・昭17年6月

    

   

有頂天の直後に、かならずどん底の失意に襲はれるのは、これは、どうやら僕の宿命らしい。

    

    

 

2008年3月7日(木) [作品]乞食学生 [初出]『若草』昭15年7〜12月号

    

   

けさの知識は、けさ情熱を打ち込んで実行しなければ死ぬるほど苦しいのである。

    

    

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