太宰治作品のコトバ2008 …… 冬 |
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2009年2月26日(木) [作品]新樹の言葉 [初出]竹村書房刊・昭14年5月
叡知を忘れた私のけふまでの盲目の激情を、醜悪にさへ感じた。
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2009年2月12日(木) [作品]創生記 [初出]『新潮』昭11年10月号
言葉で表現できぬ愛情は、まことに深き愛でない。
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2009年2月5日(木) [作品]自作を語る [初出]『月刊文章』昭15年9月号
自作を説明するといふ事は、既に作者の敗北であると思つてゐる。
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2009年1月29日(木) [作品]乞食学生 [初出]『若草』昭15年7〜12月号
自己優越を感じてゐる者だけが、真の道化をやれるんだ。
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2009年1月22日(木) [作品]陰火 [初出]『文芸雑誌』昭11年4月号
めいめいのからだを取り返したとき、二人はみぢんも愛し合つてゐない事実をはつきり知らされた。
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2009年1月15日(木) [作品]彼は昔の彼ならず [初出]『世紀』昭9年10月号
みんなみんな昔ながらの彼であつて、その日その日の風の工合ひで少しばかり色あひが変つて見えるだけのことだ。
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2008年12月25日(木) [作品]佐渡 [初出]『公論』昭16年1月号
見てしまつた空虚、見なかつた焦躁不安、それだけの連続で、三十歳四十歳五十歳と、精一ぱいあくせく暮して、死ぬるのではなからうか。
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2008年12月18日(木) [作品]姥捨 [初出]『新潮』昭13年10月号
生きて行くためには、愛をさへ犠牲にしなければならぬ。
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2008年12月11日(木) [作品]狂言の神 [初出]『東陽』昭11年10月号
人からあなどりを受け、ぺしやんこに踏みにじられ、はふり出されたときには、書物を売り、きまつて三円なにがしのお金をつくり、浅草の人ごみのなかへまじり込む。
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| 2008年12月4日(木) [作品]火の鳥
[初出]竹村書房刊・昭14年5月
負けても、嘘ついて気取つてゐる男だけが、ひとのせつかくの努力を、せせら笑つて蹴落すのだ。
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