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太宰治作品のコトバ

 2001 ……


 

2001年11月28日(水) [作品]お伽草紙/カチカチ山 [初出]筑摩書房刊・昭20年10月

    

   

皮膚感覚が倫理を覆つてゐる状態、これを低能あるひは悪魔といふ。

    

   

 

2001年11月21日(水) [作品]東京八景 [初出]『文学界』昭16年1月号

    

   

けれども人生は、ドラマでなかつた。

    

   

 

2001年11月14日(水) [作品]桜桃 [初出]『世界』昭23年5月号

    

   

私は議論をして、勝つたためしが無い。必ず負けるのである。相手の確信の強さ、自己肯定のすさまじさに圧倒せられるのである。さうして私は沈黙する。

    

   

 

2001年11月7日(水) [作品]正義と微笑 [初出]錦城出版社刊・昭17年6月

    

   

思はせ振りを捨てたならば、人生は、意外にも平坦なところらしい。

    

    

 

2001年10月31日(水) [作品]女生徒 [初出]『文学界』昭14年4月号

    

   

青草原に仰向けに寝ころがつた。

    

    

 

2001年10月24日(水)[作品]親といふ二字[初出]『新風』昭21年1月号

    

   

クソ真面目な色男気取りの議論が国をほろぼしたんです。気の弱いはにかみ屋ばかりだつたら、こんな事にまでなりやしなかつたんだ。

    

    

 

2001年10月17日(水) [作品]斜陽 [初出]『新潮』昭22年7〜10月号

    

   

この世の中に、戦争だの平和だの貿易だの組合だの政治だのがあるのは、なんのためだか、このごろ私にもわかつて来ました。あなたは、ご存じないでせう。だから、いつまでも不幸なのですわ。それはね、教へてあげますわ、女がよい子を生むためです。

    

    

 

2001年10月10日(水) [作品]思ひ出 [初出]『海豹』昭8年4〜7月号

    

   

洋服の袖で額の汗を拭いてゐたら、鼠色のびつくりするほど大きい帆がすぐ眼の前をよろよろととほつて行つた。

    

    

 

2001年10月3日(水) [作品] [初出]『知性』昭15年1月号

    

   

身振りは、小さいほどよい。花一輪に託して、自己のいつはらぬ感激と祈りとを述べるがよい。

    

   

 

2001年9月26日(水) [作品]津軽 [初出]小山書店刊・昭19年11月

    

   

私には、常識的な善事を行ふに当つて、甚だてれる悪癖がある。

    

   

 

2001年9月19日(水) [作品]如是我聞 [初出]『新潮』昭23年3〜7月号

    

   

人生とは、ただ、人と争ふことであつて、その暇々に、私たちは、何かおいしいものを食べなければいけないのである。

    

   

 

2001年9月12日(水) [作品]新ハムレツト [初出]文芸春秋社刊・昭16年7月

    

   

僕は、どうも、人を信頼し過ぎる。愛に夢中になりすぎる。

    

   

 

2001年9月5日(水) [作品]庭 [初出]『新小説』昭21年1月号

    

   

男といふものは、そんなに、何もかも勝ちつくさなければ気がすまぬものかしら。

    

   

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