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 きのう読んだ本

101‐110 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 

2006.2.25
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110 宮城賢『哀しみの家族』

を、2月24日12時30分、マクドナルド(ブレンドコーヒーM170円)で読了しました(1991年4月30日春秋社刊)。

著者は「頭の病気」によって、ものに感じる心を喪失したと書いているが、ガンにより余命半年と宣告された妻に対する思いを書くことで、心が蘇生していく様子が描かれている。妻に対する思いを読んで、何度も目頭が熱くなった。

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2006.2.21
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109 三浦展『下流社会』

を、2月20日12時00分、千代田線の電車の中で読了しました(2005年9月20日光文社新書・819円)。

この本では著者が独自に行った、世代ごとの消費行動調査を通じて、それまで大半の人が中流と意識していた社会が、1996年以降、上流と下流に二極化していく様子が跡づけられている。現在の社会のイメージが、はっきりとした像を結び、風通しがとてもよくなったように感じられる。何かをしよう、何かを考えようとするとき、社会の明確なイメージは欠かせないが、従来のイメージで見ていたら間違えてしまうかもしれないと思わせる。

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2006.2.8
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108 石関善治郎『吉本隆明の東京』

を、2月5日15時30分、自宅で読了しました(2005年12月20日作品社刊・1890円)。

吉本隆明が住んだ東京の姿を、丹念に調べ上げた本。興味深い話に満ちている。読後の印象は「吉本隆明の東京」というより、「東京の吉本隆明」という感じなので、吉本隆明に関心を持つ者にはいっそう、興味津々たるものがあると思う。

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2006.2.7
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107 バルザック『谷間の百合』

を、2月4日22時30分、自宅で読了しました(石井晴一訳、新潮文庫・780円)。

主人公の青年と、夫と二人の子供のいる人妻との恋の物語を、主人公が現在の恋人(人妻)に切々と訴える手紙によって、作品は構成されている。主人公は手紙の中で、人妻を死にまで追いやる恋を美化しているが、作品の最後に置かれている現在の恋人からの返事が、青年の手紙を社会的に未熟なものとして相対化している。作品の大半を占める主人公の手紙と、それを相対化する現在の恋人からの返事の、作品に占める分量のアンバランスが何となく腑に落ちない気持ちにさせる。

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2006.1.9
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106 リリー・フランキー『東京タワー』

を、1月8日12時45分、自宅で読了しました(2005年6月30日扶桑社刊・1575円)。

この小説に登場する、ボクやオカンやオトンのイメージがはっきりせず、また濃淡のない語り口が続くため、読み通すのに苦労した。

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2005.12.28
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105 竹内洋『丸山眞男の時代』

を、12月27日16時30分、自宅で読了しました(2005年11月25日中公新書・903円)。

読み出したら、面白くて、やめられなくなる。丸山眞男の思想のあり方を、時代の広々とした場所から解読していること、また、その思想の発生を丸山眞男個人の狭い体験に求めていることが新鮮で、説得力がある。ただなぜか、心にズシリと響くものがない。

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2005.12.22
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104 杉森久英『苦悩の旗手 太宰治』

を、12月22日0時30分、自宅で読了しました(1983年6月4日河出文庫)。

太宰治に限らず、人物像は時代により変化する。現在から見て、40年ほど前に書かれたこの本の太宰像に新鮮味はないが、著者が編集者として接した、太宰に関する記述には興味を引かれた。

▲『苦悩の旗手 太宰治』は絶版ですが、サイト「日本の古本屋」で見つけることができるかもしれません(2005年12月22日現在:多数あり)。
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2005.12.18
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103 小川洋子『博士の愛した数式』

を、12月17日01時40分、自宅で読了しました(2005年12月1日新潮文庫・460円)。

十七年ほど前の交通事故で、記憶が八十分しかもたなくなった六十四歳の数学博士と、家政婦の母子との出会いと別れ。数字を支えに生きている博士の、悲しみが静かに伝わってくる。老いるということは博士と同じように、記憶の密度が薄くなることだから。

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2005.12.15
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102 滝村隆一『国家論大綱/第一巻(下)』

を、12月15日0時30分、自宅で読了しました(2003年7月10日勁草書房刊・8925円)。

 国家や国家権力の本質を解明することによって、マルクスやマルクス主義の思想が専制国家を招来したことを明らかにし、またマルクスやマルクス主義の国家死滅論を「空想的妄想」にすぎないとして批判する記述を興味深く読んだ。上下合わせて1500ページになんなんとするこの本を読んで、論理の持つ力のすごさというものを実感することができた。

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2005.12.10
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101 保阪正康『あの戦争は何だったのか』

を、12月9日22時50分、自宅で読了しました(2005年7月20日新潮新書・756円)。

読み応えがあった。太平洋戦争の開戦から、快進撃、泥沼、敗戦までの過程を明らかにしながら、当時の戦争指導者が、「この戦争はいつ終わりにするのか」という考えも持たず、また「この戦争は何のために戦っているのか」という問いも発することがなかったと指摘している。太平洋戦争の全体像がはっきりイメージでき、さまざまな関心が掻き立てられた。

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