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 きのう読んだ本

111‐120 -*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 

2006.5.13
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120 江藤淳『昭和の文人』

を、5月12日12時40分、バーミヤン(生姜焼きセット798円)で読了しました(2000年7月1日新潮文庫・540円)。

平野謙、中野重治、堀辰雄の三人の文学者が、意識的にか無意識のうちに隠しているものを明らかにすることで、作品創造の秘密を解き明かそうとした評論。平野謙は父の職業を隠蔽し、堀辰雄は生い立ちを隠蔽し、中野重治は日本人としての感情を隠しているが、それは西欧的なものに対するコンプレックスからだと断じているようにみえる。作品と作者を行き来する手法が、ゾクゾクするほど面白く、かつ刺激的だった。

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2006.5.2
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119 佐々木俊尚『グーグル Google』

を、4月30日11時40分、自宅で読了しました(2006年4月20日文春新書・798円)。

グーグル(Google)は人間の手を介さない、コンピュータのプログラムによって、自動的にホームページを「検索」し、自動的にホームページの「格付け」を行っている。そして将来、世界中の情報をデータベースに収めて、同様なことを行おうとしているという。グーグル(Google)は「巨大な権力」になりつつあると、著者は書いているが、プログラム自体には人の手が入っているから、「検索」は完全に自動化されているとはいえない。だからこそ、「巨大な権力」になるのかもしれないが。

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2006.4.28
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118 竹内一郎『人は見た目が9割』

を、4月27日23時30分、自宅で読了しました(2005年10月20日新潮新書・714円)。

言葉によるより、言葉によらない伝達のほうが、いかに伝達力が高いかを、見た目・仕草・話の間・マナーなどの例を示しながら説いている。オモシロかったが、言葉によらない伝達には限界があることは、言葉以外の伝達を説明しているこの本が、言葉で書かれていることからも明らかだと思う。気持ちの半分は納得できないままだった。

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2006.4.26
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117 芹沢一也『狂気と犯罪』

を、4月25日12時40分、バーミヤン(天津飯セット819円)で読了しました(2005年1月20日講談社+α新書・840円)。

精神医学は治療のためではなく、刑事責任が問えるかどうかを判断するために成立したこと、そして現在まで、社会からも法からも精神病者が排除されてきた歴史について、この本は記述している。精神科の病床数が突出して多い日本の現状を、著者は精神病院列島と呼んでいるが、「狂気」を排除し閉じ込めている現在の、その先が見えてこないため、重い印象が残った。

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2006.4.1
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116 梅田望夫『ウェブ進化論』

を、3月31日12時50分、バーミヤン(若鶏の甘酢しょうゆランチセット903円)で読了しました(2006年2月10日ちくま新書・777円)。

インターネットの「こちら側」(たとえばマイクロソフト)から、グーグル(Google)に代表される、インターネットの「あちら側」にウェブは進化していくと説く刺激的な本。グーグルは検索技術の革新によって、知の世界の秩序を再編しようとしているという。つまり、新聞社や出版社などの既存メディアが認定する知より、グーグルなどのテクノロジーが認定する知のほうが、質的に高くなる可能性があるという。知の評価を、人からテクノロジー(検索エンジン)に移行させるという、はじめて聞く話に好奇心がとても刺激された。

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2006.3.31
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115 赤木孝之『戦時下の太宰治』

を、3月30日12時50分、レストランR(かき揚げ丼セット750円)で読了しました(1994年8月16日武蔵野書房刊・2,854円)。

太宰治は戦時中、時流に迎合した作品をほとんど書くことなく、「津軽」「お伽草紙」などの傑作を書き続けた、数少ない作家の一人だった。この本の著者はそのことを、戦争に対する批判や抵抗としてあったのではなく、戦争を知らない者は戦争を書くなと自戒しながら、戦争の終結を「待つ」という太宰の姿勢がそうさせたのだと説明している。戦時中の太宰の姿勢を明らかにしているが、謎もまだたくさん残っていると感じた。

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2006.3.26
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114 岡田仁志他『10年後の日本』

を、3月25日14時15分、自宅で読了しました(2005年11月20日文春新書・767円)。

10年後の日本について、所得格差が拡大し、治安が悪化し、超高齢社会が到来し、団塊世代の退職で技術が消え、労働人口が減少し、フリーターやニートが増加し、出生率の低下により人口が減少し、熟年離婚が増え……、といった暗い未来図が描かれている。しかし、現在の事態が予測できなかったように、10年後のことも未知だと思いたい。

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2006.3.13
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113 東郷克美『太宰治という物語』

を、3月12日13時55分、自宅で読了しました(2001年3月30日筑摩書房刊・3,990円)。

そうだそうだと、共感しながら読んだ。太宰治の「晩年」「右大臣実朝」「津軽」「お伽草紙」「人間失格」などを中心に、「太宰治」という虚像を作り上げ、その虚像を演じている作者・太宰治の無意識が解き明かされている。著者の問題意識の高さが、研究というスタイルをとらせないようだが、そのことが読む者に感銘を与える。

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2006.3.12
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112 吉本隆明『家族のゆくえ』

を、3月11日14時50分、自宅で読了しました(2006年3月1日光文社刊・1470円)。

乳児期から老年期までの人間の姿を語っているが、この著者の本でしか味わうことのできない、知識や教養や技術というようなものと無縁な、ホンモノの知恵を感じ取ることができる。尿を紙おむつに漏らしてしまうと、老年期の自分の姿を述べた思想家はいただろうか。

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2006.2.28
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111 斎藤雅子『古典への道案内』

を、2月27日22時30分、自宅で読了しました(1978年12月15日三一書房刊)。

古事記から徒然草までの、89の古典を紹介した本。源氏物語の圧倒的な大きさと影響力を知り、源氏物語を無性に読みたくなった。枕草子と徒然草も読んでみたい。

▲『古典への道案内』は絶版ですが、サイト「日本の古本屋」で見つけることができるかもしれません(2006年2月28日現在:一件あり)。
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