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 きのう読んだ本

171‐180-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 

2007.9.30
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180 佐藤優『自壊する帝国』

を、9月29日11時20分、自宅で読了しました(2006年5月30日新潮社刊・1680円)。

1987年8月から、外交官として7年8ヶ月モスクワで生活を送り、ソ連崩壊を目の当たりにした著者の回想録。外交官としての人脈から得た情報に限定して、ソ連崩壊前後の社会や人の動きを活写していて面白く読んだが、著者や周囲の人物の感情や欲求が露出しすぎていて、何となく窮屈な場所に押し込まれたような気分が残った。

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2007.9.23
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179 トロツキー『レーニン』

を、9月22日11時30分、山手線の車中で読了しました(森田成也訳、2007年3月20日光文社古典新訳文庫・880円)。

レーニンとともにロシア革命を指導したトロツキーの著作。政治的な場では私的な会話や雑談を嫌い(53ページ)、革命に勝利するという「目的意識性」に貫かれたレーニンの姿を描き出している。レーニンの死直後の政治的に切迫した状況の中で、革命家が革命家を描いているという事情により、レーニンの病気や死をも、政治的なものとして描かざるをえなかったのだという気がする。ロシア語原著からの初めての翻訳。

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2007.9.7
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178 見城徹『編集者という病い』

を、9月6日19時20分、自宅で読了しました(2007年3月7日太田出版刊・1680円)。

幻冬舎という出版社を設立し、13年で13本のミリオンセラーを出した著者の本。「表現せずには日々生きることに折り合いがつかない人」(尾崎豊、中上健次、坂本龍一など)と、編集者として(というより一人の人間として)濃密な関係を築いた上で、その人たちの本を出すまでの記述を読むと、現在のメールやケータイに象徴されるような、希薄な人間関係からは得られないものが確かにあると感じさせてくれる。

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2007.8.22
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177 齋藤孝『聞く力』

を、8月19日21時10分、自宅で読了しました(2007年8月25日大和書房刊・1260円)。

「話すこと」より、「聞くこと」のほうが大事なのは、「話すこと」は子どもの態度だが、「聞くこと」は大人の態度だからで、「話す」だけの関係からは創造的なものは生まれてこないと、著者は述べている。そして、「聞く」というのは、相手の話を要約・再生・質問できることで、そのためには聞いている話をイメージ化するようにしたほうがいいといった、様々な方法が紹介されている。高度な内容を易しく語る、この著者の本はいつでも、「オモシロくてタメになる!」と感じさせる。

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2007.8.21
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176 ヘミングウェイ『老人と海』

を、8月19日22時30分、自宅で読了しました(福田恒存訳、1966年6月15日新潮文庫・420円)。

巨大な魚と独り格闘する老人の姿に、「老い」と格闘している人間の孤独を感じる。そして、漁に一緒にでかけていた少年を思って、「あの子がいたらなあ」と何度も大声で叫ぶのも、小舟の上で自問自答をくりかえすのも、独りで「老い」とたたかっている姿に思えてくる。感傷的でない、硬質な文章が、気持ちを拡げてくれる。

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2007.8.19
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175 近藤誠『成人病の真実』

を、8月18日21時50分、自宅で読了しました(2004年8月10日文春文庫・600円)。

著者はこの本で、薬の投与や手術や検査の多くが、効果があるという根拠がないにもかかわらず、製薬会社や医師の思惑によって続けられていると、断じている。そして、効果がないという根拠を示しつつ、完璧な健康というものもありえないし、不老長寿もありえないということを、受け入れる必要があると説いている。説得力のある見解だと思えた。

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2007.8.13
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174 関根眞一『となりのクレーマー』

を、8月12日10時20分、自宅で読了しました(2007年5月10日中公新書ラクレ・756円)。

西武百貨店のお客様相談室で、1300件以上の苦情を処理してきたという著者の、実例と対策を記述した本。苦情処理とは、相手の心理を知る「人間学」だと、著者は書いている。そうした意味でも、この本で示されている苦情対応の技法は、普段の人間関係にも充分通用する考え方だと思える。

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2007.8.9
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173 吉本隆明『定本 言語にとって美とはなにか(1)』

を、8月7日23時20分、自宅で読了しました(1990年8月7日角川選書)。

全部を理解したとはとうてい言いがたいが、独自の言語理論を携えて、明治から昭和30年代はじめまでの文学作品に分け入り、作品の核心を確実に手にしている、そんな著者の姿を感じ取ることだけはできたような気がする。それは理論が肉体を持ったときの姿だといってもいいかもしれないが、この著者の本でしか味わうことのできない魅力だ。この本を読みながら、本物に出会ったときの手応えとはこういうものだと思った。

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2007.8.4
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172 中村尚樹『脳障害を生きる人びと』

を、8月3日22時50分、自宅で読了しました(2006年11月6日草思社刊・1890円)。

脳障害の現状と治療について取材した本。プロ野球の投手だった栗田聡が、理学療法士として、脳腫瘍の手術で足が自由に動かなくなった、近鉄の投手盛田幸妃の奇跡的な復活を支えたという話(第7章)、アルトサックス奏者として世界的名声を得ていた野田燎が、1995年の阪神淡路大震災を契機に、みずからがはじめた音楽運動療法に重点を移した生活に入り、重度の意識障害などの改善に取り組んでいるという話(第8章)が、印象に残った。

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2007.7.31
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171 杉下守弘『言語と脳』

を、7月30日20時40分、自宅で読了しました(2004年8月10日講談社学術文庫・1008円)。

脳と言語活動の関係について、どのように研究されてきたかを記述した本。脳と言語に関する記述が少ないので、満たされない思いが残った。

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