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 きのう読んだ本

81‐90 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
 

2005.10.11
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90 こうの史代『夕凪の街 桜の国』

を、10月10日22時30分、自宅で読了しました(2004年10月20日双葉社刊・840円)

昭和30年から現在までの「ヒロシマ」を描いたマンガで、「ヒロシマ」が母系によって引き継がれていく姿に熱くなった。

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2005.10.9
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89 小林康達『七花八裂』

を、10月8日15時45分、自宅で読了しました(2005年9月25日現代書館刊・2415円)。

朝日新聞記者楚人冠(杉村広太郎)の、青年時代を描いた本。著者はこの本で、楚人冠の人となりを声高に語ろうとはしないが、楚人冠に関する事実(資料)を緻密に積み重ねていくことによって、青年杉村広太郎の混沌としたイメージを静かに浮上させている。そして青年広太郎の混沌が、明治20年代の混沌に外ならないことを理解させてくれる。

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2005.10.4
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88 滝村隆一『国家論大綱/第一巻(上)』

を、10月3日23時40分、自宅で読了しました(2003年5月10日勁草書房刊・8925円)。

国家や権力というような政治的世界を扱った、上巻だけで700ページを超える大著だが、読み通すのにそれほど困難は感じなかった。この本を読んで、政治的な世界の仕組みが透明になり、風通しがよくなったような感じを受けた。

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2005.9.28
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87 吉本隆明『13歳は二度あるか』

を、9月26日12時45分、レストランR(チキンカレーセット750円)で読了しました(2005年9月30日大和書房刊・1470円)。

13歳に語りかけている本だが、考えるヒント(誰もが手に入る新聞をもとに世の中のことを判断する)や、生きていくヒント(社会的な評価と、一人の人間としての評価は別のものだから、仕事で評価されなかったり傷つくことがあっても、人間としての価値が傷つくわけではない)など、救いと感じる発言もたくさんあって嬉しかった。

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2005.9.26
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86 正岡子規『病牀六尺』

を、9月25日18時00分、自宅で読了しました(岩波文庫・525円)。

死の2日前まで書き続けていた随筆で、病人にとっては死生の問題より、家族や看護の問題の方が大事だとし、病気を楽しむということにならなければ生きていても面白味がないと述べている。子規が病床で感じた、病気や病人に関する意見は現在でも、少しも古びてはいない。

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2005.9.23
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85 中沢新一『アースダイバー』

を、9月22日21時00分、自宅で読了しました(2005年5月30日講談社刊・1890円)。

ぞくぞくするほど面白かった。洪積層(縄文時代に陸地)と沖積層(縄文時代に海や川)に色分けした東京の地図に、縄文や弥生の遺跡、古墳、神社、寺などを書き込んだものを持って、東京の街を歩くという刺激的な試みで、現在の街のあり方や人の思考が縄文的な思考や自然の力に影響を受けていると説かれている。この本に載っている地図を片手に、東京の街を歩いてみたくなる。

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2005.9.22
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84 瀬尾まいこ『幸福な食卓』

を、9月21日00時25分、自宅で読了しました(2004年11月19日講談社刊・1470円)。

父の自殺未遂や母の家出によって解体しつつある家族が、主人公佐和子の恋人の死によって再生するという話だが、図式的な話に気持ちがさめていくのが自分でも分かった。

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2005.9.17
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83 正岡子規『仰臥漫録』

を、9月16日18時30分、自宅で読了しました(岩波文庫・483円)。

死の半年前まで書き続けられた、情緒的な記述の極端に少ない病床日記で、そのことが余裕のない切迫した感じを与えている。読みながら、先が気になって仕方がなかった。

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2005.9.11
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82 吉本隆明『子供はぜーんぶわかってる』(聞き手・向井吉人、尾崎光弘)

を、9月9日15時00分、自宅で読了しました(2005年8月25日批評社刊・1890円)。

現役の小学校教員の質問に答えた、著者の言葉に熱くなった。私の理解ではこういうことだと思う。NHKテレビの「ようこそ先輩」という番組で、たとえば綾戸智絵が自分の出身中学で授業をしているのを見ると、歌もうまいし教え方もうまいので驚くが、それは教え方をつきつめているからではなく、自分の専門の音楽をつきつめてやっているからだ。教え方とかと関係なく、その先生がどういう人でどういうことを考えているか、その先生の「人間がぜーんぶ」子供には分かっているし通じている。だから、子供の方を向いて教え方をどうにかするという問題ではなくて、先生が自分の専門とすることや考え方や自分自身を深めていくことを通じてしか、子供と接していく方法はないのだ、と。自分自身を深めることでしか、人と接する深さも達成できないということだと思う。何度でもかみしめたい、心に響く言葉だ。

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2005.9.3
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81 西岡常一・小川三夫・塩野米松『木のいのち木のこころ〈天・地・人〉』

を、9月2日17時20分、自宅で読了しました(2005年8月1日新潮文庫・900円)。

最後の法隆寺棟梁西岡常一と、棟梁のただ一人の内弟子小川三夫、そして小川が主宰する鵤工舎の若者達からの、聞き書きである。この本を読んで、生き方にも「深さ」というものがあることを知り、気持が高揚するのを抑えられなかった。

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