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 おすすめノウハウ本

2008年8月18日
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『フォーカス・リーディング』寺田昌嗣著
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4569701620フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
寺田 昌嗣

PHP研究所 2008-08-01
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■感想
この本はサブタイトルに、「「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術」とあるように、速読術を説いたものですが、ただ単に速く読むという速読術ではありません。
 

次の二つの方法を組み合わせることにより、誰でも「1冊10分」の読書は可能だと著者は述べています。

(1)2〜3倍のスピードで読む技術
(2)読む目的にフォーカスした読み方

(1)の2〜3倍のスピードで読む技術についてですが、私はかつて、この本の著者が開発したSRRという速読ソフトで、速読の練習をしたことがあります。2〜3倍のスピードには、すぐ達することができました。この本の「鍛錬編」で練習することによっても、それは可能だと思います。

速読ソフト(SRR)による練習結果については、「埋草コラム(2004.6.21):読書が劇的に変化しました(速読2)」で書いたことがあります。

(2)の「読む目的にフォーカスした読み方」については、読書によって情報やテクニックを知りたいのか、理論や考え方を知りたいのかなどの違いに応じて、入力レベル(理解度)を変え、「読むスピード=見る視野」をコントロールすることだと説明されています。
 

「理解が容易な文章」や「理解が浅くてもいい文章」は入力レベルを下げること、つまり「読むスピードを速く=見る視野を広く」を心がけ、また「理解が困難な文章」や「理解を深くしたい文章」は入力レベルを上げること、つまり「読むスピードを遅く=見る視野を狭く」を心がける、ということになると思います。

読む本(文章)の理解度をどこに定めるかによって、「スピード=視野」を自在にコントロールできるようになることが、著者の言う「フォーカス・リーディング」のように思いました。

読む目的は、メール、新聞、仕事の書類、エッセイ、小説、論文のどれなのかによって違いますし、「理解の難易度」や「理解の必要性」も違ってきます。同じ小説でも、埴谷雄高と赤川次郎とでは、「理解の難易度」が違います。その違いにフォーカスして、「スピード=視野」をコントロールすること、それが本(文章)を効率よく読むということだということがよく分かったような気がします。

たとえば、『国語辞典』で言葉の意味を調べようとするとき、「まえがき」や「使い方」から、じっくりと読む人はいないと思います。そんなところは読まずに、知りたい言葉の意味を「説明する文」だけを探し出し、そこをじっくりと読もうとするに違いありません。

『国語辞典』の、「ほとんど読まない文」(まえがき)と「じっくりと読む文」(言葉の意味を説明する文)のように、どんな本(文章)でも、「ほとんど読まない文」(「スピード=視野」が最大)と「じっくりと読む文」(「スピード=視野」が最小)の間のどこかに位置しているはずです。求めている理解度に応じ、「スピード=視野」をコントロールしながら読むことが、効率的に本(文章)を読むということになると思いました。

この本は私が練習した当時の速読ソフトに比べ、「読む目的にフォーカスすること」と、「2〜3倍のスピードで読むこと」を組み合わせることによって、効率的に本を読むことが可能になるという方法を確立しており、より実用的になっていると感じました。

■内容
「理論編」「鍛錬編」「実践編」で構成されており、「鍛錬編」が6割ほどの分量を占めています。「理論編」では効率のいい「読み方」が示され、「鍛錬編」ではその「読み方」を可能にするための技を、身につける練習方法が示されています。さらに「実践編」では、重ね読みや傍線の引き方などについて説明されています

■この本でできたこと
新聞や仕事の書類やメールやノウハウ本などは、効率よく読めるようになりました。

それ以外の普段読んでいる本(読書日記はこちらです)は、「1冊10分」にはほど遠い状態ですが、この本の著者の速読ソフトで読めるようになった、2〜3倍のスピードで読んでいます。

この本を読むと、効率を求めるような本でなければ、「1冊10分」で読む必要はないということがよく分かります。目的によって「本の読み方」をコントロールするという著者の意図も、そうした多様な読み方を可能にすることにあるようですし、そのことが実用的でもあるゆえんだと 思います。

■この本の著者・寺田昌嗣氏のホームページ
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